休息は終了： ABT CUPRAがポートランドのサーキットに復活

短い初夏の休暇が終わりました： 来週末（6月29日、30日）、フォーミュラEがサーキットに戻ってきます。ABT CUPRAにとって、アメリカのポートランドで開催される2つのレースは、チームランキングの順位争いで貴重なポイントを集めるためのものとなります。ニコ・ミュラーとルーカス・ディ・グラッシは、数多くのオーバーテイク争いと接近戦が繰り広げられる戦略主導のレースを期待しています。

アメリカ北西部のオレゴン州にある全長3.190kmのサーキットは、昨年ポートランドで開催された第1回大会から変わっていません。この高速サーキットは長いストレートが特徴で、もちろんアメリカらしいレイアウトのピットレーンはガレージと小さな壁で仕切られており、フォーミュラEのカレンダーではユニークなレイアウトです。レースは土曜が27周、日曜が26周予定されており、スタートは現地時間14:00からになります。

このポートランド大会は、2024年フォーミュラEシーズンの最後から2番目の大会です：この後は、7月20日と21日にロンドン（イギリス）で開催される2つの最終戦を残すのみです。チーム・ランキングでは、ABT CUPRAがマヒンドラ・レーシングを上回り、次のポジションまで射程圏内に入っています。

トーマス・ビアマイヤー（ABT CEO兼チーム監督）：「再び全力を尽くす」
「数週間の休暇を終えて、ようやくサーキットに戻ることができてうれしいです。オーバーテイクが多く、さまざまな戦略があるエキサイティングな2レースになるでしょう。私たちのチームにとって、シーズン最後の2週間の目標はチーム選手権で順位を上げることです：また全力でアタックしたいと思います。」

ニコ・ミュラー（#51）：「ファンは2つの戦術的なレースを期待」
「アメリカでのレースはいつも特別な雰囲気があるので、ポートランドを楽しみにしています。長いストレートがあり、とても速くて流れるようなコースです。ファンの皆さんは、スリップストリームを多用した戦術的な2レースを期待しています。前回の上海でこのタイプのレースについて多くを学んだので、それを生かしたいと思います。目標はクリーンなレースを展開し、土曜日と日曜日の両方でポイントを獲得することです」。

ルーカス・ディ・グラッシ（#11）：「完走してポイントを獲得する」
「ポートランドはとても特別なサーキットで、ピットレーンが典型的なアメリカンだからというだけではありません。フォーミュラEカレンダーの中で最も長いストレートと最高速度があり、スリップストリームは1周あたり1秒にもなります。ですから、エネルギーマネージメントと異なる戦略を特徴とする2つのレースが予想されます-したがって、多くの混乱が予想されます。目標は、できるだけ多くのポイントを獲得することです」。

ショートトピックス
ニコ・ミュラーはル・マン24時間を12位でフィニッシュ。

ルーカス・ディ・グラッシ、ホームタウンのモナコで開催されたプロアマ・テニス・トーナメントでイタリア人のスザンナ・ジョバナルディとともに優勝

フォーミュラEが来季のカレンダーを発表。莱シーズンは12月7日にブラジルのサンパウロで開幕。

アメリカラウンドは2025年にポートランドではなくマイアミで開催される予定。

ABTスポーツラインは、上海の翌週にニュルブルクリンクで開催された24時間レースにレッドブル・チームABTとして参戦し、ランボルギーニで5位入賞を果たしました。

ベルリンで開催された2つのフォーミュラEレースでニコ・ミュラーの代役を務めたケルビン・ファン・デル・リンデもABTのドライバーに。

ポートランドのサーキットは、インディカー・サーキットのクラシックなレイアウトをベースにしていますが、フォーミュラE用にアレンジされる予定です。

ポートランドは公園やサイクリングロードが整備され、環境にも優しいことで知られています。