大学サークル(歴史系)はどこへ向かうのか?~コロナ禍による「集団で獲得する知」活動の困難さとその代替案の考察

お久しぶりです。どうも膳所です。
九州は暑いです。梅雨明けをしたのに、梅雨前線が復活したと聞いて「なんなんだよ!」となってます。

おふざけはここまでにして、今回はコロナ禍で苦しむ学生サークル団体、とりわけ私の古巣である歴史研究部等の「歴史研究系サークル」の運営について考えていきます。

1 現状

まずは現状を整理し、課題を発見していきましょう。
現在コロナ禍で、多くの大学は課外活動を制限されている状況です。
私の古巣は、部室で活動をするのがメインでしたが、大学からのお達しにより部室は原則使用禁止(ただし活動計画を立て、事前に許可を得れば可能)となってしまいました。
つまり対人活動、フェイストゥフェイスでの活動があまりできないという状況になっているのです。

さらに資金源である文化祭も中止となってしまいました。
(※文化祭では余力のあるサークルやゼミ、有志団体による出店が出ます。この時の利益が馬鹿にならない程で、私の古巣では文化祭による利益が1年当たりの収入のうちの約8割程を占めていました。)

そして年に1回開催される県外への旅行もできなくなってしまいました。
(※大学から課外活動をするにあたって、原則県内というお達しが出たのです。)

簡潔にまとめると、今歴史研究サークルが抱える課題は「それまでできていた実地活動ができなくなった」という点でしょう。
現状から課題を見つけたところで、解決策はないか探してみましょう。

2 解決策はどこにある?

歴史系だけじゃなく、研究系サークルの強みはまさにこれに尽きると思います。
それは・・・「研究ができれば場所は関係ない」というところ。
論文や本を読み、研究成果をまとめることくらいなら一人でもできます。
そしてそれを発表することに関しても、Zoom等のオンラインツールを活用すればいいわけです。
議論に関しても、資料をすぐに画面共有できるので、質・満足度共に高い活動ができると思うのです。

しかし、大学サークルの本質、それは・・・
「同学年・同世代との交流」
講義もオンラインになり、画面越しにコミュニケーションすることが当たり前となった昨今。サークルでもオンラインか・・・となってしまうこともあるかと思います。それは仕方がない。
ただ、最近は「コロナの撃滅」(!?)から「ウィズコロナ」へと方針が転換しつつあるなかで、我が母校でも遂にコロナ禍での「学生生活の充実」を支援するという趣旨のコメントを学長が発しています。
私の古巣でも新歓遠足を県内の観光地でやっていましたからね。
ルールを守ったうえで、感染対策をしっかりとりさえすれば対面での活動もやっていいと思います。できる限り直接、色々話したりしたいですもんね。

オンラインツールで簡単に解決できる。けどそれじゃ物足りない。
ルールや制限のもと、どこまで満足のいく活動を企画・立案できるか。
それが今後のサークルの長に求められる能力だと思います。

3 大切なのは「学び続ける意志」


家にいる時間が多くなり、誘惑(ショッピングや旅行、飲み会等々)が少なくなった今だからこそ、勉強しましょう。今がチャンスです。
・・・と言いながら、家にも誘惑がありますよね。心地よくて、勉強する気がまるで起きません。
でも、大学生の皆さん。とりわけ研究系サークルに在籍する模範学徒の方々はこの時期だからこそ研究や勉強しましょう。前述したとおり、誘惑が少ないです。それに集団で活動することが難しい今、努力した経験を就活で問われたときに「資格取得した」とか「懸賞論文で受賞した」という個人での努力や実績がより大事になってきます。

ちなみに私が大学4年生の時、新型コロナ流行が始まりました。
卒業旅行ができなくなり、もうやだなあ・・・と愚痴をこぼしながらも、勉強や研究をやりました。
懸賞論文・資格取得(英検2級・歴史検定世界史2級)・資格の勉強(危険物取扱乙四)・読書・講義は二つ履修しました。今思うとかなり充実していました。

こういうことができるのは、大学生の時くらいです。
社会人2年目の私には、まあできません。時間が足りないのです。

4 さいごに

具体的なサークル活動については言及しませんでしたが、活動制限が緩くなってきているため、対人活動を制限内ですることでどうにかなるのではないでしょうか。
コロナ禍でもできることはありますので、頑張っていきましょう。
隙自語ですが、私は現在、社労士・衛生管理者第1種の資格取得に向け勉強の最中です。


この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?