見出し画像

めるめるとさらら

やあ、諸君。黒主零だ。3回目のテーマはこの二人、紫藤めると緑川さらについて語ろうと思う。やっぱり知ってる人も知らない人も分かるような内容にするから安心して読んでほしい。

・まず、この二人は赤城あんな様が所属している幼馴染3人組アイドルチーム「メルティックスター」の一員で、あんな様含めた3人でチームだ。全員同い年の女の子。メルティックスターは正式には「Meltic StAr」表記で、MSAが大文字だ。それぞれめる・さら・あんなを意味したり緑川・紫藤・赤城を意味しているぞ。これを意識しているからかさらのソロ曲も「My Secret heArtbeets」とMSAが大文字になっている。赤城財閥の跡取り娘で努力家なあんな様、クールでロックだけどどこか頭くるってるさら、もっとねじ外れてるけどぶっ飛んだ天才少女のめるの3人組。この3人の経緯については1つ前の記事に詳しく乗っているので今回は省かせてもらう。で、今回話題にするのはメルティックスターの二人、さらとめるについてだ。

画像1

・緑川さら。なぜか学校では上だけ男子の制服を着ているし、前世が前世だからか前予告の段階では男の娘説があったがちゃんと女の子だ。一人称は僕。チームメイト以外は女の子相手だろうが君付けで呼ぶ。常にギターを背負っている上女子からの人気も高いバッチグーでクールな女の子だ。しかし実際にはかわいいものが大好きでかわいいものを見ると顔と声が別人になる。このことはファンにはもちろん幼馴染であるあんな様に対しても秘密でいるらしく、暴走するのを何とか押しこらえているらしい。しかし後にみらいに見つかって秘密を共有する仲に。幼い頃からどうすればあんな様の可愛さが世界中に伝わるかばかり考えていたとか言っちゃうくらいにはあんな様の事が好きな女の子。百合的な意味まであるかは不明。ラブリーなあんな様に対してのクールな自分と言うポジションを全うしているのだろうが普通にクールでロックな部分はある。女の子らしいかわいさとその女の子ですらメロメロになるような格好いい二面性がさらの魅力と言えるだろう。実際桃山の中の人はガチ恋してる。17歳の女子高生すらそのクールでロックな部分にガチ恋させる女子中学生。しかし、語りたい部分はそこではない。前記事でも語っているようにメルティックスターには2度の大きな転機が訪れた。めるめるの失踪と帰還である。前者はさらも真実を知らなかった可能性が高く、理由の分からない別離にショックを受けてプリチャンでのライブに対してトラウマを持ってしまったあんな様を慰めるため常に傍についていた。少なくとも2年間はその生活が続いていく中、完全にあんな様とは共依存の関係に陥っている。そんな中でのめるめるの帰還。これはさらもかなり衝撃だった事が22、23話で描かれている。そこで問題が発生する。明言はされていないが少なくとも22話ラストにてめるめるが帰国する事に関しては(恐らく)本人から連絡が行っていた描写がある。つまり、めるめる失踪中含めてさらは個人的にめるめると連絡を取っている可能性もあったという事。そしてめるめるが日本を去った理由が語られる24話であんな様は驚いていたがさらには驚いている描写がない事から場合によってはめるめるの失踪理由も知っていた可能性がある。つまり、22,23話で驚いていたのは「2年間も音信不通でどこにいるのかもわからないめるめるから突然帰国の連絡が入ってきたから」ではなく「単純に突然めるめるが帰ってくるという連絡を受けたから」の可能性も考えられるということ。そして23話で既に帰国の連絡が入っていたにもかかわらずめるめるの姿に驚いていたが、その理由も何の準備も心構えもしていない状態で遭遇したからである。しかし、それに何の問題があるか。2年間連絡を取っていた場合はもちろん取っていなかったとしても22話ラストの時点で帰国の連絡は受け取っていたのだから帰国そのものに驚く要素は全くない。さらが危惧して心穏やかでなかった理由はただ一つ。「自分が2年間独占して共依存の関係にあったあんな様がそのトラウマを解決してしまう可能性のあるめるめると再会を果たし、場合によっては今のこの関係が壊れてしまう可能性があるから」である。一時の帰還ならともかくさらは場合によってはそもそも失踪した理由を既に聞いていてめるめるがメルティックスター再結成のために戻ってきた可能性に関しても熟知しているであろう。そんな可能性を考えていながら23話ではあんな様に対して一切めるに関して会話せずその結果として最悪なタイミングでめるめるとあんな様を鉢合わせてしまった。

画像2

※ここからはかなり憶測を含みます。23話での不運な再会。この結果はあんな様を絶対に傷つけて悲しませると知っているはずだ。そもそもこの23話ではさらは意図的にあんな様を連れて外に出ていた。これも家にいればすぐに鉢合わせてしまうとわかっていたからだろう。意図的に二人を再会させないようにしていた。しかし前述通り、めるめるの目的をさらは知っていた可能性が高い。一日会わさなかったとしても絶対に翌日以降顔を合わせる機会はある。だから、さらはこの日あんな様と別れた後の夕方にでもめるめるを一人呼び出して「今日一日話し合った。あんなは君にはもう会いたくないんだ。だからアメリカに帰って二度と僕達の前に姿を見せないでほしい」と言うつもりだった可能性がある。もしこれを実行していた場合、恐らくめるめるは納得しないでもしかし従っただろう。そして3人でのメルティックスターは永遠に消滅。無事にそれまで通りの共依存関係を続行できる。この22,23話でのさらの魂胆をかなり邪悪に推測してしまうとこんな形になる。

しかし結局は24話でさらはメルティックスター再結成に向けて動き出した。その心境を再び邪推するならばやはりあんな様とめるめるが再会してしまい、あんな様がめるめるについてのトラウマと、しかしやりきれないやるせない思いを爆発させかかっていることに気付いてしまったからだろう。つまり、23話での自分の行動を疑われる前に身の潔白を示すために二人の仲直り、あんな様のトラウマの払拭をキラッツを巻き込んでまで行なったと言う可能性がある。あんな様からしたら自分だけじゃなくさらだってめるの失踪に対して最低限傷ついていてそれでもなお自分のために尽力してくれていると考えると予想できるからだ。

画像3

画像5

さて、次に紹介するのは件のストームブリンガー。めるめること紫藤めるだ。1話の1,2年前にあんな様達の前から失踪したメルティックスターの3人目。11歳程度の時点でアメリカの大学に飛び級入学し、アメリカのNASAに就職、落ちることのない流れ星を発見、これを2年以内に完遂させた超天才少女。ドーナツ大好きなポップ系。しかし本人が好んでいるのはクールのブランドであるユニバースクイーン。きっかけはともかくとして小学生時代に結成したメルティックスター、そのシンボルかつあんな様が他愛なく願ったことで落ちることのない流れ星を見つけるためにあんな様の元から突然失踪してアメリカに渡った。サプライズのつもりも兼ねていたからもしかしたらめるめるは自分の才能を駆使すれば2年もかからないと思っていたのかもしれない。

画像4

ちなみに1話時点で後ろ姿が出て来てたり9話で上のシーンがあったりと存在自体はかなり早い段階から判明していたが名前含め本格的な登場は22話ラスト及び23話である。そんなめるめるが2年ぶりに帰国してメルティックスターの活動を再会しようとして帰ってくることは最低限さらには伝えてあった。(直接的な描写、明言はないが22話終盤でさらが何者かの連絡を受けて驚いている。その直後にめるめるが空港に到着しているため。エリちゃん説もあるが、だとしたらあんな様にも伝わっている可能性があるため低いんじゃないかと思う。あんな様だったら多分めるめるからの着信拒否にしているだろうがさらは拒否にしてなさそうだし)。結局、経緯はどうあれめるめるにはあんな様に対しての悪い感情などは当然存在しないため23,24話ではキラッツの協力も得てあんな様との和解及びメルティックスター再結成に向けて尽力した。ちなみに、1:メルティックスターと言うチーム名、2:現状メルティックスター3人で歌う歌の中で初披露回時点で既に作曲されていたものがめるめる主体の「cometic silhouette」のみ。の2点からメルティックスターは元々めるめるがリーダーとして結成されたチームの可能性がある。cometic silhouetteはめるめる主体だからめるめるがセンターだが、それ以外の場合にはあんな様がセンターやってる場合が多いため実際にどうかは不明。またプリチャンでは意図的にチームリーダーと言う概念は存在しないようにされている上、メルティックスターは現状3曲すべてが別々のメンバー主体の曲になっている、2クール目終盤の山場の主役だったからなどの理由でたまたまめるめるがリーダーなんじゃないかってミスリードになっただけかもしれない。

ともあれ無事メルティックスターは再結成、2回目のキラッツとの対決では勝利を収めた。そのまま無事平穏と言ったかもしれないがしかしさらとめるだけに関して言えばひそかに動きがあった。それは40話である。

画像6

さらが家に帰ったらそこにはめるめるがいた。めるめるのお泊り大会である。決して仲が悪いわけではない。しかし、23話での行動がさらはもちろんめるめるの中でもなくなったわけではない。非公式設定だし勝手な憶測故だからか当然だが劇中ではこのような描写は一切なくさらとめるめる、そして遊びに来たみらいとりんかで和気あいあいとしていくのだがさらの様子がおかしい。結局さらはその夜に倒れてしまった。元々風邪をひいていたらしいのだがさらの家に来てめるめるがはしゃいでいたこともあり、

画像7

「いい加減にしてくれ!!今日と言う今日は……!!」

そう、怒鳴ってしまっていた。それからめるめるは一人でさらの看病をするのだが天才少女のめるめるでも看病は初めてなのかそれともさらの怒号で動揺していたのかドジを連発してしまう。そこでみらいから電話が来る。

画像8

「めるめる気付かなかった……めるめる……来なきゃよかった……」

それはめるめるが2回目に味わう後悔と言う感情だった。だがそれが2回目かどうかは本人にしかわからない。何が言いたいかと言えば、ここでいう1回目の後悔と言うのは前述である勝手に失踪して勝手に帰ってきたことだ。つまり自分がいなくなったことであんな様もさらもとても傷ついた、それでも何とか2年間二人だけでやってきていた時にいきなり帰ってきてそれを崩壊させた。メルティックスターは再結成したが果たしてそれは本当にいい結果だったのだろうか。めるめるとてバカではない、23話でのさらの不審に何か違和感を覚えていたとしてもおかしくはない。そこから、2回目のこの後悔は実は1回目から地続きなのではないだろうか。さらが怒鳴ったのは何も体調悪い時にめるめるがはしゃいでさらに迷惑をかけたからだけではない。それも含めて実はめるめるのやることなすこと全部は迷惑になっていたのではないか。来なければよかったのはその日さらの家にと言うだけではなく、アメリカから帰ってこなければよかったという意味なのかもしれない。天才の考えることはよくわからないがね。

当たり前だがそこまで思っていないみらいはさらは楽しみにしていたはずだよ、それにやってみなくちゃ分からない、わからなかったらやってみようだよ!と勇気づける。

画像9

そして、一夜の看病を経てさらは元通りに戻った。結局、具体的な何かがあったわけではない。ただ、二人にとっては決して無駄でもましてや悪いわけでもない一日だったことは間違いないだろう。

画像10

余談でありそしてまとめでもある。以上のようにしてさらはかなり邪悪な憶測込みだがそこそこの事をしている。そもそもかわいいものが好きだという事をあんな様にすら隠している。あんな様が思った以上にコミュ障なのと同じようにさらもまた自分の事をあまり誰かに話したがらない。しかし例外はいる。それが桃山みらいだ。めるめる帰国の際には真っ先にあんな様との仲直り作戦について助力を依頼し、かわいいものが好きだということも話した。あんな様を対内とすれば対外関係で真っ先に相談できるのがみらいと言うのは間違いないだろう。めるめるもたまたまみらいが電話してきたからだが相談に乗って明るさを取り戻した。あんな様もめるめるとの仲直りの際にはみらいと話をしている。みらいには他人の悩みなどを晴らすときめきのようなものが備わっているのかもしれない。もしかしたらみらいがずっと傍にいればさらが隠していることもその内あんな様やめるめるに明かす日が来るのかもしれない。

画像11

「自分に嘘はついちゃだめだよ?私は、あるがままだから……!!」

画像12

「わたくしは…………さらの信じた道を信じますわ」

画像13

「響け!!My Secret heArtbeets!!」