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オーラス特殊判断【麻雀】★★★

オーラスは別ゲー

オーラスはこれまでの全ての選択が1つの結果として確定する局だ。
時に役満に対してケーテンで押したり、逆に役満テンパイでもオリることが最善、というケースもあるだろう。

すなわちオーラスはこれまでの平和的な感覚を持ち込んではいけない

そこで今回はオーラスの特殊な判断を問題形式で4つ見てもらう。

問題1

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オーラス、アガリトップ。
この2sを鳴く?








ZEROの選択 

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チー。

リャンメン。不安定。ブロック不足。1巡目。
平時では決して鳴かない牌だ。しかし、ことオーラスにおいては平時の感覚を持ち込んではいけない。

ポイントは上家の点数状況。

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上家はラス目であり、がむしゃらにアガリに向かうことが想定される。
私に絞っている余裕などほとんどないのだ。

南場で無理仕掛けをするときは、上家が鳴かせてくれるか?が最重要要素であることを上の記事(無料)で語っている。

少なからず手が進むのであれば、普段の感覚に抗ってチーの一手だろう。

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その後、リャンメンリャンメンのイーシャンテンに。

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すぐにテンパイしたけど、この2pはドラポンしている親(下家)に切れない。親は7sチー打6sで、待ちは大体ピンズの2~8だろう。

打7sとした。(なんで6sにしなかったのだろう)

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げっちゅーです!

問題2

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よく見たらオーラスじゃなかったけどいいや。
親番、上家から打たれた3mを鳴くか?











ZEROの選択

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チー。

鳴くか?と聞かれて初めて鳴く選択に気付いた人もいるのではないか。
そのままメンゼンでも中が鳴ければ5800だし、悪くはない。

またしてもポイントは上家の仕掛け。

1s9sをポンして打6m→3mと半分以上はホンイツの仕掛け。
つまり、今後マンズがだだ漏れる可能性が高い。
あくまでも私の個人的な感覚になってしまうが、ジーッとメンゼンで進めるよりは、仕掛けて上家に圧をかけつつ進めたほうが場がクリアになるんだよな。

実戦の上家の手牌見てよ。

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上家も上家で、かなり無理仕掛けに近い初動。
あの手牌を好き放題進められるよりは、仕掛けてこっちも「好き放題やらせませんよ」というカードを提示した方がよいでしょう。

あの手牌なら2フーロ目ができたら絞るだろうし、慎重な人ならこの1フーロで店じまいしてくれるかもしれない。

実戦ではすぐに対面のアガリとなった。

問題3

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アガリトップで34pのシャボ待ちテンパイ。
下家の北家が2sチー打発で、123の三色っぽい。

123の三色だとしたら、いかにもペン3p待ちになっていそうだ。
ではこの3pを差し込むか?








ZEROの選択

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打4s。
慌ててはいけない。
ポイントは親の捨て牌に3pがあること。

つまりこの3pはいつでも差し込むことができる
親からリーチが入った瞬間だったり、流局間際に切ることだってできるのだ。

自分の手牌がバラバラだったら3pを切る。
しかし本譜では一応テンパイしている。本譜言いたいだけ。

ここで3pを切ってアガってくれればいいが、スカったときは自分の手牌を崩したことが損になる。

勝手に123の三色に決めつけているものの、下家は役牌バックや暗刻だってあるし、イッツーやチャンタかもしれない。

つまり、ここは下家へのいつでも差し込める3pを保険に、自分のアガリも残すことがベターである。

差し込み=上級者

と思っている人がいるかもしれない。
しかし本当に自分の手牌を崩してまで差し込むことが得なのかを一旦考える必要があるだろう。

実戦では…

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ドラの2pをツモってここで差し込みも兼ねて打3p。
どうだ?!

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下家はチーして中単騎だって。
自分の手を崩していたら、塩梅があまり良くなかったでしょう?

結果は

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ツモです!

問題4

最後!
まず状況を正確に把握することが難しいし、それが1番大切なんだけども。

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オーラスで上家の親からリーチが入り、自分もピンフのみでテンパイした場面。自分は2着目で、トップまで7300点差。
つまり、リーチ棒が出たことによって13002600で逆転できるようになった。

上家に親満を一発打ってもまだ余裕のある状況。裏だけでなく、赤や一発も期待できるしここは…

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打6mリーチの一手でしょう。
しかし、他にも考えておくべきことがある。

それは…

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2発目以降に対面・上家から出たらどうするか…ということだ。
どうする?








ZEROの選択

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見逃し。

かなり見逃したほうがいいと思っている。
こういう損得計算を実戦中にどう考えるのかというと、アガった場合は大体2着。(+45pt)
見逃しによってトップ(+90pt)になる確率が3着(+-0pt)になってしまう確率を上回れば期待ptは45ptより上になる。

もう一度見てみよう。↓

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見逃してそのまま58pをツモって裏、もしくは赤5pツモで逆転。

さらに次局で逆転するパターンもある。
この局で上家に放銃すると苦しいが、ツモなら仕切り直し、流局すればノーテン罰符と供託で、5001000条件くらいで次局に移行できる。

2つ合わせるとそこそこの逆転確率と言えるのではないだろうか。

その一方で3着に落ちるのはこの局親がアガって、次局も親がアガってまくられ、さらに次局自分がまくり返せない…という3段階抽選を踏む必要がある。

そう考えるとかなり見逃し有利、となるのがお分かり頂けるのではないか。

まとめ

親リーが入っているのにピンフのみで見逃し。

いかにオーラスが平時とは違う感覚を求められるかといういい例になったのではないか。

なお、結果は…

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ああー!やっぱロンするー!



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