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「平衡感覚」を養う2021冬季トレーニングと手技・手法の考え方について

2021の冬季トレーニングは、「平衡感覚」と「背骨の調整」を強く意識して、メニューを組み立てている。

そこで、"Instagram" で紹介している動画を貼り付けますので、もしよければ参考にしていただけると嬉しいなと。

①ブリッジ歩行


②反射作用を利用して倒立



③カラダが硬い男子でも可

#興味がありましたらインスタのフォローもぜひ

約1ヶ月前から、契約している部活動に15種目〜20種目のメニューで提供していますが、利用者の声を聞くと...。

「この寒い時期に、コレだけパフォーマンスが上がるのは嬉しい!」

そんな声が、各地から聞こえる。

日本には四季があり、我々には当たり前のことだ。

とはいえ、
北極に近づくに連れて...、
南極に近づくに連れて...、
赤道に近づくに連れて...、
季節感は失われていく。

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#そろそろ冬の女王が君臨する札幌はススキノを眺める

国内でも、北海道は冬が長いし、沖縄は夏が長く、「どこで生まれ」「何を食べて育つか」「どのようなDNAを持ち」で、相対的にカラダの特徴は汎化する。

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#11月下旬に24℃を記録する首里城から沖縄の街を眺める

なぜなら、
各季節には、「鍛えるべき運動器・筋肉」があり、時間がない学生たちが効率的にカラダを鍛えるためには、その辺りを意識的に組み立てると「効果的だなぁー」と思うところ。

当然に、
現在地で「チームや個人に必要なこと」を追い求め、補う必要もあるのだが、優先順位を「自然界に逆らわない」とすると、ソノ摂理に沿って創り上げる方が、『身体性の追求』というボクらが追い求める分野からすると、的確であろう。

それは、セラピストが行う施術(コンディショニング)も同じである。

例えば、夏と冬の施術は手技の組み立ても異なるのだが、それ以上に患者様 の身体に対する「ストレス」を最小限に止めて調整をする必要がある。

簡単にお伝えすると、「ギャー」とか「ウゥー」とか、「痛くて施術者の手を握りたくなる」ような行為を、お客様にさせない手技・手法が求められる。

なぜなら、冬に養うべき臓器である【腎臓・膀胱】は、五臓・六腑の中で最も驚くことを嫌うからだ。

コレは、個人的に結構大事なことだと思うため、もう一度だけ記しますが、【腎臓・膀胱】は「ガクブル」するのを嫌うのだ。

車でいうところの "急発進" や "急停車" に弱く、そのような刺激が入ることで光の速さで収縮が働き、周囲の筋肉が硬直してしまう。

"むちうち" をして、寝たきりで新年を迎えるのはゴメンだ。

そのため、立冬を越えて立春を迎えるまでは、可能な限り最小限の「ストレス」を与えるテクニックを施し、コンディショニングを提供するのが、我々の仕事と思うところだ。

さて。

ここで伝える「ストレス」とは...、
①ストレッチの強弱
②圧(押す強さ)の強弱
③手技ひとつ一つの速度
であり、【強く・速く】なるほど与える「ストレス」は高くなり、【弱く・遅く】なるほど、「ストレス」は低くなることは誰もが想像つくであろう。

要するに...、
ストレッチに関しては、お客様が「あー、伸びてるー」と思うくらいに止め、決して筋肉がチギレる不快な思いはさせないこと。

母子圧・手掌圧に関しては、お客様の呼吸に合わせ「おー、入ってきますねぇー」と感じてもらえるような強さにし、例え好意を抱いていたとしてもお客様から手を握られるようないようにw

手技のスピードに関しては、"新幹線" ではなく各駅に停まる "普通列車" のイメージで。

最高時速260kmを誇る "新幹線" は、停車する駅が少なく停車時間も短い。

その一方で、上限130kmと定められる "普通列車" は、全ての駅に停車するに加え、停車時間も10分〜20分では済まない場合もある。

つまるところ、手技と手技の間は通常より時間をかけ、ひとつひとつの手技のスピードも最高速度は130kmで定められ、「そこのキミ、スピード違反ですよ!」とコンディショニング中にキップをきられないよう心がけなくてはならない。

さらに困難を極めるのは、『強弱にしても速度にしても自分軸ではなく、お客様の軸で設定しなくてはならない』のは明らかで...。

「〇〇さんは、時速100kmが制限だよ」とか、「〇〇くんは、上限1tの強さまで耐えられるヨ」という具合で、個々に合わせて設定する必要があるのだ。
#強さはtの表現で良いのだろうか

そんなこんなで、冬のコンディショニングは日本が誇る新幹線モードではなく、誰もが親しめ車内でボーッとできる、普通列車モードで行うべきであろう。

アスリートが対象でも時速130kmが最高速度。

一般のヒトであれば時速20kmほどでも、満足していただけるであろう。

過去を思い返すと、失敗談は両手では収まらず、数えればキリがない。

とかく、その強弱・速度でも、お客様が納得する効果的なコンディショニングを提供できるように、スキルを探求する日々。

では、また。


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