試合における選手の "対応力" の育成
みなさん、こんにちは。
今回は「試合における選手の対応力の育成」がテーマです。
このあとお伝えする2つの「対応力」は試合の結果もですが、
試合時に普段のパフォーマンスを発揮できるかどうかに関係するため、
ぜひ選手たちには身に付けてもらいたい能力なのです。
指導者や自身がスポーツをする方はぜひ参考にしてもらいたい内容になっています。
現在トレーニング指導をしている高校のバレーボール部の選手たちを例に、
お伝えしていきたいと思います。
その高校は全国大会に出場したのですが、
出場してきた全国各地の95%のチームには対応できていたのですが、
残りの5%のチームに対しては対応ができていなかった印象がありました。
対応できていた時とそうではなかった時の違いを考えてみました。
2つの対応力
①データがない対戦相手に対する対応力
②即時に環境に慣れることができる対応力
データのない対戦相手に対応せよ
「①データがない対戦相手に対する対応力」について、
全国大会まで進み、47都道府県の代表決定戦から進出するチームと対戦すると、
ほぼほぼ手合わせしたことがない学校との試合が待ち受けています。
全国大会に出場してきたチームのうち、
今までの大会で7つの学校とは試合をした経験がありました。
しかしそれ以外のチームに対しては、
練習や試合をしている動画や噂でしかデータをかき集めることができず、
すべてのチームに対して選手たち自身が肌で各チームの特徴や戦術を感じることはできません。
対戦したことのある7つのうちの1つの学校と全国大会で対戦した際には、
戦術を理解しており、かつ似た戦術を使う学校と練習試合を繰り返していたため、
試合を快勝しました。
練習試合の数をどれだけこなしたかは重要だと考えており、
それはチームの強化はもちろんですが、大会における対戦相手への対応力が育成されるためです。
特に、スタイル (戦術) の異なるチームと数多く練習しておくと、
どんな戦術でやって来るのか分からないチームに対して、
対策を立てることなく、自然と「あっ、これは〇〇高校の戦術と同じだ。この方法で攻めたら勝てそう。」と
選手自身が試合中に感じることができるようになるのです。
指導先の学校では様々なスタイルの学校と多くの練習試合を行っていたため、
全国チームの95%に対しては対応力があると感じました。
ここから先は
石川貴之のトレーニング再興戦略
石川貴之が全国各地を旅しながら、トレーニング指導で得た発見を文章化し配信します。当然に、「今」考えていることや「今」見ているものになるため…
いつも応援してくださる皆様に石川貴之は支えられています。「スキ」ボタンをポチっていただけると、さらに励みとなります。