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【新作】FGOオベロンさんを描きました│イラストメイキング＆今後の活動について

zero

こんにちは。イラストレーターを目指しているzero（ゼロ）です。皆さまは夏休みやお盆休み、どう過ごしているでしょうか？

私は帰省をせずに家にいたので、お盆休みのあいだはイラストを描いていました。

久しぶりに新作を投稿できたので、ラフ→線画→塗り→完成までメイキングをご紹介しつつ振り返ってみます。Twitterには載せていないカラーラフなどもありますので、よかったらぜひご覧くださいね。

ラフはアナログで、下描きでポーズ変更

今回描いたキャラクターは、FGO第2部6章で登場するキャラクターのオベロンさん。みんな大好き妖精王。昨年ゲームに出てからとても人気のキャラクターなので、ゲームをやったことのない方でも「見たことある！」という方は多いかもしれませんね。

キャラクターデザインは、漫画家・羽海野チカ先生が担当されています。羽海野先生の漫画が私は大好きで、今年のC100オベロンさん新刊ももちろん買いましたよ。

と、話がそれましたが、まずはラフです。手元にあるフリーのポーズ写真をヒントに、オベロンさんに置き換えて描きました。スケッチブックと鉛筆で、アナログで描いています。

ラクガキのつもりが「なんだか描けそうだぞ！？」と思えたので、スマホで写真を撮って、その画像をクリスタへ読み込み。ここからデジタルで描きます。

鉛筆ブラシを使って、ラフ→下描きにします。手は少し表情を変えたかったので、何パターンか自撮り写真を用意しました。

「肩がうまく描けないな～」と思いつつも、今回は次へ進むことに。いくつか手元の資料を見ながら「ウインクさせたらどうだろう？」と思って試したら、なんだかいい感じだったので表情も変更。

ざっくりと色をのせて、カラーラフの完成です。

線画は「髪の流れ」を意識しながら


カラーラフができたので、次は線画です。下描きの不透明度を下げて、ベクターレイヤーでペンを入れていきます。頭はつむじの場所を決めて、丸みを意識しながら髪をさらさらに。


グレーで一度塗って、シルエットのおかしさを確認します。指の形が気になったので、ここで微調整。

私はずっと板タブを使っているのですが、今年の6月にWacom Intous S（初心者モデルのSサイズ）から、Intous Pro M（上位版のMサイズ）に買い替えました。筆圧レベルが4096→8196に上がったので、線画の入り抜きが綺麗にできるようになったなと感じています（今まで描いていた絵と、線がだいぶ違いますね）。

板タブのサイズを大きくしたことで、長めのストロークも引きやすくなりました。

Intous Proシリーズは少し値段ははりますが、液タブよりも首や肩は痛くなりにくいので、環境変えたい方にはおすすめですよ（買うときは、ペンタブをおけるデスクスペースを確保してくださいね！）


塗りは資料を見て、わからない色はスポイトを

次は下塗りです。公式の立ち絵を見ながら、色を選んでいきます。

今回はオベロンさんの髪色が、目で見ただけでは「カラーサークルのどこを選ぶのか？」がわからなかったのですよね。そこで、公式立ち絵を一度クリスタに読み込んで、スポイトで取って確認してみました（赤寄りのグレーでびっくりでした！）

背景はフリーの画像素材で時短を。ここまでくると、だいぶ完成に近づいてきた感じがあります。

ここからは、影やハイライトを入れていきます。服のシワや重なり、髪の下側にブラシで影を入れました。キャラ全体にも影を入れたのは「逆光にしたかったから」なのですが、ここからどうすれば逆光イラストにできるかわからず…。

解決方法がわからなかったので「グラデーションマップをかけてしまおう」と切り替え。何パターンか試して、自分の中で「これは面白いな」と思った組み合わせで完成にしました。

最後に塗り残しを見つけたので、スポイトでまわりの色をとってなじませて。トリミングをして、Twitterに投稿しました。


今回のイラストの反省点は？

お絵かき中につまづいたのは、逆光イラストの描き方がわからなかったこと。色選びがわからず、どの色をのせたらいいのかで手が止まってしまったので、次は「逆光イラストの塗り方」を勉強する必要があるなと感じました。

調べてみたら「背景は明るくする」などコツやポイントがあるみたいなので、この絵を使って手直ししたいと思っています。Twitterではフォロワーさんにリムライトについて教えていただいて。自分ではこの絵にも入れたつもりだったのですが、それが伝わっていない（＝もっとわかりやすく入れるべき）だなと感じたので、その点も今後に活かしたいです。

マントのファーも描けなくて、下描きでは描いていたのに省いてしまいました。前にFGOガウェインを描いたときも同じことを思って、素材ブラシをダウンロードしたけれど、毛先のランダム感がなくて「なんか違うな～」と思ってしまったんですよね。やっぱり手で描いていくことなのかな…と課題が残ったので、他の方の作品を見て研究することにします。

さて、長くなりましたが、FGOオベロンさんのメイキングでした。今回は海外のファンの方からも反応をいただけて、とても嬉しく思いました。一方で、Twitterやpixivではあまり反応がよくなかったので「なぜだろう」と。

どうすればもっと共感してもらえる絵になるのか、リッチに見えるのか、足りないものは何なのかを、描き終わってからずっと考えています。上達もしたいけれど、同時に「素敵なイラストをつくりたい」気持ちも強いので、それはどうしたらいいのかな…と感じるのが最近の悩みではありますね。今回の絵には、その迷いが出ているかもしれません。

でも、絵を描いている間は楽しく描けていて、今回はやっとオベロンさんを一枚絵にできたことには満足しています。何度も描いては「これじゃない！」ってなっていたので、その点は自分を褒めてあげたいです。

【おまけ】2022年9月以降の活動について

最後に少しだけ、私自身についてもご報告をさせてください。

Twitterでは何度か書いていたのですが、2022年9月に関東→地方へ引っ越すことになりました（きっかけは家族の希望で、私もついていくことにしました）。イラスト制作は続けるつもりで、そのために今は引っ越し準備を頑張っています。

地元以外に住むことが初めてなので、その土地の生活に慣れるまでは、少し時間がかかるのかもしれません。絵を描くことに影響が出るのかどうか、心配な気持ちもありますが、せっかくならば自分にとってプラスになる経験ができたらなと考えています。

しばらくドローイングやクロッキーの投稿数も減っていますが、絵をやめたわけではないので、その点だけお伝えさせてください。私なりのペースで歩み続けていきますので、今後ともよろしくお願いいたします！


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