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【新人奮闘記 第二回】ZEROスポーツドライのタイプを学ぶ

皆様こんにちは!梅雨に入り、天気も気温も安定せずにムシムシした毎日ですね。本州は梅雨明けが待ち遠しいです。

さて、前回の【新人奮闘記 第一回 ドライスーツのブーツの秘密に迫る!】から始まった三人の新入社員のお勉強会ですが、今回はスポーツドライスーツのタイプについてスポットを当ててみました。
段々表情が柔らかくなってきた彼らの様子と共に、是非お楽しみ下さい。

【前回の記事】


マサル「O式(オーシキ)ドレス??」

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ジュンペイ「何見てるの?」

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マサル「知ってた?ZEROのホームページから、昔のカタログが見れるんだよ」

マサル「で、これ、1985年の商品だって!」

SCUBAチラシ O式


モデル:館山ダイビングサービスSARA 山田忠夫様

シュウト「俺生まれてない!このスーツ、肩に何かついてる、どうなってるの?」
こばP「このO式(オーシキ)ドレスこそ!ZEROの歴史が誇る<O式タイプ>の元祖なんだっちゃ!1979年に世界唯一のドライスーツ(実用新案取得)として販売開始された伝説のスーツだっちゃ。今のO式タイプは胸にファスナーがあるけど、この頃は肩にファスナーを付けとった~」

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※こばPは新潟県佐渡島出身の為、オフの時は佐渡弁を話す。

三人「工場長のこばPこと小林さん!!」
こばP「懐かしいものを見とるな~。ZEROの前身の「日本スキューバ潜水㈱」からだと今年は創業60周年だし。当然スーツにも歴史があるっちゃ。折角だから、今日はドライスーツのタイプについて勉強せんか~」
三人「今日は工場長の講義だ!宜しくお願いします!」

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ジュンペイ「小林工場長、ぼく佐渡弁わかんないんで標準語でお願いします~」

こばP「ZEROはレジャーダイビング向けのドライスーツと、潜水土木工事や海洋調査などに使用する作業用のドライスーツがあるんだけど、それはまた今度詳しく教えよう。今回は、スポーツダイビングカタログに載っているタイプを説明するね!」
※ZEROのカタログは2010年~スポーツ(レジャー)用とプロ(潜水作業)用に分かれています。

こばP「まずはレジャーダイビングのドライスーツとして、一番ポピュラーなタイプのICE BACK TYPEこと「流氷タイプ」。

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マサル「背中にチャックが付いているものですね!これ着るの得意です!」

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通りすがりの名和先輩「マサル!ZEROの社員がチャックとは何事だ!」

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通りすがりの名和先輩「防水ファスナーと言っても何種類もあるんだ。ZERO社員たる者、【ドライスーツの背中に防水ファスナーが付いている物ですね】と言いなさい!」
マサル「失礼しました!!気を付けます!!」

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こばP「そうそう、その通りで防水ファスナーと一口に言ってもたくさん種類がある。ZEROの流氷タイプでは、主に樹脂製の防水ファスナーを採用しているんだ」
※プロ用のドライスーツでは金属製の防水ファスナーも使用しています。

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※樹脂製防水ファスナー

こばP「前は金属製の防水ファスナーも使用していたんだけど、近年樹脂製の防水ファスナーの質がとても上がっていて、ドライスーツに耐えうる防水性能が実現されたからZEROでは樹脂製防水ファスナーを使っているんだ。金属製の防水ファスナーは、樹脂製よりも頑丈で壊れにくい。その反面、柔軟性が無くて可動域が小さいんだ。」

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※金属製防水ファスナー

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無理に力を加えると…

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ジュンペイ「あっ折れた!」
こばP「無理に力を入れると、このように折れてしまうこともある。だから、主に陸での取り扱いに特に注意する必要があるね。そして、こちらの樹脂防水ファスナーは…」

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シュウト「ここまで曲げても折れない!!」
こばP「そう、このしなやかさが特徴なんだ。さらに着用した時に、金属製防水ファスナーより樹脂製防水ファスナーの方が柔軟性があるから動きやすい。ボートの梯子も楽に上がれるんだよ!」

BDMと樹脂比較

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シュウト「なるほど~、動きやすいのももちろん、ダイビングが終わってスーツを畳んで移動する時とかに間違えてスーツの上に荷物を置いてしまったり、防水ファスナーに負荷が掛かって曲がってしまう事ってありますもんね。折れにくい方がありがたいかも」
こばP「毎日作業をする潜水士の中には、より頑丈な金属製の防水ファスナーを背中につけるのが好きな方もいる。その作業内容によって、防水ファスナーの種類を変えているんだ」

こばP「続いて、さっきマサル君が見ていた「O式ドレス」改め、ZERO TYPEことO式タイプ」

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ジュンペイ「これが現在のO式ですよね」
マサル「僕、着た事ないので着てみたいです!」
こばP「O式は、この袋の部分から体を入れて、袋を胸の前で縛って着るんだ」

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シュウト「体が袋に飲み込まれているみたい」

こばP「そしてこれ!㊙アイテム、しめ具~!!」

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※この「しめ具」も、実は実用新案取得済み製品です

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こばP「こうやって袋を縛って」

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こばP「胸の中に収納する。そして、カバーファスナーを締める!」

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マサル「胸がモコモコします。浮力がありそう…」
こばP「浮力!いい所に目を付けたね。その浮力がポイントで、3月頃にTVでよく見る流氷の上を歩く「流氷ウォーク」などでも活躍するんだ」
シュウト「あ!流氷の上を歩くやつ、見たことあります。流氷の隙間から、海に入ったりするやつ!」

流氷

胸に浮力があるから、冷たい水が顔に付きにくい。

流氷3


※写真ご提供:流氷ウォークMEPS様

こばP「O式の特徴は、一人で着れるということ、そして自分で修理も出来る。防水ファスナーを使用していないから他のスーツより安価で買える。防水ファスナーの修理も必要ないからコストパフォーマンスが高い。潜水士には一人でサッと着れる所から昔からお馴染みのタイプなんだけど、レジャーでも長年愛用している根強いファンのいるタイプなんだよ」
マサル「でもこれ、自分で締めるの大変そう…」

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こばP「マサル君。カタログには締め方は書いてあるけど、これは熟練のダイバー達みんなそれぞれの技を持ってるんだよ」

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※こばPは最後、しめ具を漁師巻きするのがこだわり!(こばPの趣味は釣り)

三人「すごい!速い!!かっけー!!」

こばP「本社にいる精鋭たちの技も、今度見せてもらいなさい」

<ちなみに本社の精鋭たちは…>

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※社長…24歳で潜水士になり、毎日O式ドライで潜水作業をしていた精鋭
(一身上の都合により、用意したスーツが着れませんでした)

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※松本取締役…27年前、NAUIインストラクターとしてO式ドライを着てガイドをしていた精鋭
(一身上の都合により、用意したスーツが着れませんでした)

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※入江本部長…ZEROが誇る営業本部長。CMASのインストラクター、製造にも7年従事、O式ドライスーツが作りたくてZEROに入社した精鋭

こばP「どうだい、O式も奥が深いだろう。そして最後に!満を持して登場したのが、2010年に発売開始のHYBRID FRONT TYPEことK’sタイプ!!」

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シュウト「胸に防水ファスナーがついてるタイプですね!」
こばP「そう、これこそが樹脂防水ファスナー+YKK(#10C)ファスナーのダブルファスナーで一人で着脱可能なドライスーツ。防水ファスナー使用の流氷タイプと、胸に開口部のあるO式タイプをハイブリッドした新しいドライスーツだ!」
ジュンペイ「なるほど!さっきのO式だと慣れないと着るのが難しそうだったけど、これなら誰でも簡単に一人で着脱できますね!」

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こばP「一人で簡単に着脱できることから、潜水作業でドライスーツを使っている人からの需要も多いし、インストラクターさんにも非常に喜ばれているよ。K’sタイプの着脱方法は、ZEROのHPに動画で紹介しているよ!」

シュウト「この前教えてもらったんですが、このK’sドライは世界初のZEROの特許取得製品なんですよね。世界主要10ヵ国でも特許取得済だとか…」
こばP「そうだよ。2010年に販売開始したんだ!これは、ただ単にO式の胸の袋を取って防水ファスナーを付ければいいってもんじゃないんだ。胸に開口部のあるドライを作り続けてきたZEROだからこそ、ミリ単位で調整を重ねてベストなものを作り出すことが出来た。元々胸部に横一文字の開口部のあるO式ドライを作り出して改良を重ねてきた歴史があるからこそ、作り出せたドライなんだよ」

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ジュンペイ「背中に固い防水ファスナーが無いと、腕を前に出したりするときに抵抗があまり無いんですね」
シュウト「ダイビング中は腕を前に出す姿勢が多いから、これだと楽そうですね」

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マサル「ところで、O式って言葉はZEROとアルファベットのOを掛けているんですか?」
こばP「いや、O式を開発した人のイニシャルがOだったんだ」
ジュンペイ「イニシャルだったんですか?!」
シュウト「じゃあ、このK’sのKは…」

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こばP「こばPのKです!!」

マサル「小林さんが開発者だったんですか!!」
こばP「ZEROにはせっかく3タイプもドライスーツがあるんだし、おめらちも海に行くときは、どんどん色んなスーツ着て自分でどうちごうとるか試してみぃ。大事な勉強だっちゃ!そして、いつか君たちで4タイプ目のドライスーツを開発するっちゃ!」
三人「ハイ!!ありがとうございました!!」

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<おまけ>
ドライスーツを脱ぐ時にサラっとドライを使って脱いでみよう!髪の毛が引っかからない!


三人「次回はセミドライスーツについてのお話しです」

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シュウト&マサルが海に行って潜ってきちゃうぞ!お楽しみに!!


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