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技より術を指導すべき

どうもバトントワリングチーム「ZEROⅢ」でトレーナー兼指導者として活動しています。よろしくお願い致します。

自分は、鍼灸師と柔道整復師という資格を持っていて普段は医療の現場で仕事をしながらバトントワリングの選手のサポートをしています。バトントワリングを安全に効率的に上達するための情報を発信していくので是非面白いと感じたらフォローよろしくお願い致します。


昔柔術の指導の際には、練習生と道場を引き継ぐ後継者では方針が全く違ったそうです。

練習生は、技の会得を中心に練習しますが後継者は違います。後継者は、術の会得を優先するのです。術とは身体の使い方で立つ・歩く・しゃがむなどの簡単な動きを習得していきます。

これには理由があって、練習生は自分に合う技を習得して技を磨く事で身体の使い方の熟練度が上がっていくのですが、後継者の人は全ての技を習得して伝えていく事が役目なので、自分に合う技だけを習得すれば良いというわけではありません。全ての技を習得するには沢山の時間がかかってしまうので、技の習得スピードを上げるために術から学ぶのです。

そこでバトントワリングはどうでしょう。演技によって振付けが違ってリズムも違い技の種類も多いです。柔術の考え方から当てはめるとバトントワリングも術から学ぶ方が得策だと考えられます。

しかし、バトントワリングの現状は自分が受けた指導を指導者になって生徒に行うという形式が多く、術を習っている人はほとんどいないため技の習得からスタートしてしまうのです。

現在我がチームでは、習得したい技に必要な術を先に指導してから技の指導をするようにしています。そのおかげで選手全員が一か月に3つ以上技を習得できるようになっています。

中学・高校の部活動だと練習時間が短く、期間も三年間と決まっているため演技の完成のために技の習得を急ぐチームが多いですが一見遠回りだと感じる道が近道だったりもするので是非術の習得から指導者の方は行って欲しいですね。

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