TKA術後早期から行うことは??膝の伸展!!

TKA術後において膝の伸展制限を改善することが重要!!
まず、膝伸展制限(屈曲拘縮)が残るとどうなるか?
・歩行は常に膝屈曲位での歩行となり、立脚期である荷重応答期から立脚中期にかけて膝伸展筋群である大腿四頭筋の遠心性収縮が過剰に必要となる。
・常にスクワットをしながら歩行していることになる。
・膝伸展筋群の緊張が抜けない→膝屈曲ができない。曲げる際に疼痛が増悪し、膝の屈曲にも難渋する悪循環となる。
・膝の靭帯は膝伸展位でより伸張され、膝の動揺を防ぐ。膝屈曲位では、靭帯が緩むため膝の動揺は筋肉で防ぐことになり、大腿四頭筋だけでなく、膝の両側にある筋の鵞足を構成する筋や腸脛靭帯と連結する筋が過剰に収縮し様々な膝の疼痛を誘発する。
・バランス能力低下が低下し、転倒リスクが増加する。

次に早期からしていいのはなぜ??
・おもに伸展制限になりえるハムストリングや腓腹筋は侵襲していない。
・手術後損傷した部位に対してさらに負担をかけることが少ない動作である。
・患者さんにとって自主トレーニングがしやすく、伝わりやすいため、余計な緊張を与える可能性が少ない。

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