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第18回 錦糸町(2019.1.26)

2019年一発目は墨田・錦糸町「サウナ錦糸町」。デリカシーを捻挫したしらいし氏はまたも欠場。エース不在の中、大車輪の活躍を見せたのは〝全宅ツイのブル〟ことブル山氏。さらに、『不動産大技林(賃貸編)』で活躍した赤すぐり氏、シェアハウス「リバ邸」を運営する〝天才むきたまご〟れん氏といったメンバーも加わって試合を盛り立てた。
(参加者:あくのふどうさん、野球君、札束くん、かもめ君、ブル山さん、赤すぐり※、れん※)※は途中参加

「カプセル・イン・錦糸町」男性専用サウナと女性専用岩盤浴を備えたカプセルホテル。特徴はなんといっても全長7メートルある大きな水風呂。他に人がいてもゆったり足を伸ばせるのがうれしい。サウナの温度設定は120℃とかなり硬派だ。ウェイトを中心としたジムスペースがあるのもポイント。多くの利用者がいるようには見えなかったので、下手なジムに通うよりもはるかに充実した筋トレタイムを送れるかもしれない。

今回初参加となったブル山氏は、平成生まれにして職歴が「ワンルーム→三為→ワンルーム」という、わんぱく不動産サンドウィッチをたいらげた本物の男。

「ワンルーム営業っちゅうのはね、戸数分の罪悪感を売る商売ですわ」
「スルガスキームはただカーテン付けるだけやない。青いカーテン、赤いカーテン、バランスよく配置せな。リアリティがないやないか!」

軽やかなナニワのイントネーションに不釣合いな言葉のウェイト。これは早く酔って正気を失わないと大変なことになるかもしれない。そんな危機感を抱いた一行はいそいそと居酒屋へ。

「楓」黒毛和牛を使った新鮮なモツ刺しが絶品。朝仕入れたものをその日のうちに提供しているという。地域の人気店らしく16時過ぎでぎりぎり入店できるほどの繁盛ぶり。予約しておいた方が無難かも。

ここから赤すぐり氏が合流。貴族なのか、モツ焼きを食べるのは初めてだったらしく、「え?これ食べられるの?」を連発。店員の手前、質問に口ごもる一行だったが、そこはブル山氏がすかさずフォローに入る。

ブル山「モツ初めて?めちゃウマいすよ!食えると言えばね、僕の前職では職場の女食い放題だったんですわ。せやからみんな穴兄弟!コスパええですやん!あと、会社によく女優が来てたんやけど、そいつのマネージャーがめちゃエロいねん。あ、モツ食べへんの?帰る?なんで?なんで?」

「きんぎょと風鈴」洒落た雰囲気のおでん屋さん。出汁の染みたやさしい味のおでん種は20種類以上(180円~)ある。日本酒メニューも豊富で寒い日におでんで一杯いくには最適。

退場した赤すぐり氏に代わり、シェアハウス「リバ邸」を営むれん氏が参加。話題は自然とエリサー投資家のシェアハウス破産問題に。

ブル山「僕のお客さんもいくつか抱えてるんですわ」
あくの「エリサーはどういう目線で物件買うの?」
れん「ほとんど見てないんじゃないですか。スキームと利回りしか見ない人多いから。だから、現物見たら買わないようなエリアで買ってしまう。出口は当然厳しいですよね」
あくの「かぼちゃって、レインズで物件買ってたんですよね?そんなのあり得なくないですか?まあ、僕もレインズで買ってるんですけど

「タイランド」締めのラーメン屋に恵まれず最終的に行き着いたタイ料理屋。広く清潔な店内で味もおいしかったような気がする。

ガパオライスを平らげると、ブル山氏は高級そうな腕時計を机の上に置き、ワンルーム営業時代のことを静かに語り始めた。

「トップ営業になるとね、社長が100万円の時計を買うてくれるんです。そんな興味なかったけど、もらえるなら『やったー!』てなもんですわ。でもね、翌月の給料見たら、税金30万円ぐらい引かれてるんです。わけわからへん」

話を整理すると、時計は経営者のポケットマネーで支払われたのではなく、翌月の給料に100万円を乗せる形で支給されていた。そのため、給与から所得税が引かれ、実質的に「大してほしくもなかった30万円の時計を給与天引きで買った」だけの状況が生まれたのだった。

「社員旅行も給与天引でした。せやからずっと福利厚生って天引きが常識なんやと思ってました。それから、会社のポケットティッシュを配ってると、『○○さん元気?俺も関東れんご……』」

半分グレーに更けてゆく錦糸町の夜。人間いたるところに青山はある。


銭湯部にご寄進頂くと、ありがたいご利益(サウナで反社と出会わない、いつ行っても水風呂がちょうどいい温度等)があると言われています