見出し画像

ませきが主催するオリーブゴールドのオーディションでの話です。
オーディションの受付で軽い履歴書のようなものを書かされるのですが、尊敬する芸人は誰かという質問にいつも悩むのです。
まず尊敬ってなんだろうというところから、「他人の人格や行為を高いものと認め頭を下げること。またついていきたいような気持ちになること。」つまり、この人の元で人生を学びたい!と思える人だと思うのですが、そんな感情会ったこともない人に感じるには相当な心を動かされる何かがないと私は生まれません。
でも私が好きな面白い芸人さん達(沢山いて名前を絞れない)全員にそう思うだろうとも考えています。多分この人に出会ったりして仲良くなったりしたらついて行きたいって思うんだろうなぁというような感じです。伝わりますか。
つまり、あの小さな履歴書の1コマに、しかも3等分にわけられているからより小さい枠に納めるには、フルネームを書くとしたら多くて3人なのですが、3人に絞るのも難しくて難しくて…
でもその履歴書を提出した順番にオーディションのネタ見せの順番も決まるのでさっと提出して待ち時間をなるべく短くしたいのです。
結果私は"まだ決まってません"と書くことで質問を逃れていたのですが、毎回まだ決まってませんだと「ん?こいつ尖ってるな?」と思われてしまいそうで嫌だなと感じてきました。
私は、"尖っている事がバレたくない尖り"という変なものも持っているので尖っている事がバレる前に回避したい!と思う性格なのです。
そこでどうにか1人決めてしまおう!と考え始めました。
毎日2分くらい考える事を2ヶ月くらい続け(途中1回オーディションを挟みましたが無表記にしました)、ナイツの塙さんやハリウッドザコシショウさん、クッキーさん、松本さん、春日さん、若林さん、アンミカさん等色んな人を思い浮かべて尊敬と重ね合わせてみたのですが、やはり実際会ってみないと1人に絞れないなぁ。と思い悩む日々でした。
そんなある日、いつものようにルポールのドラァッグレースを見ていると、まてよ。この人だ!!と。
私が尊敬する人は、全米で大人気のリアリティチャンネルMC、RuPaulだ!!となったわけです。
RuPaulについて気になる方はNetflixでルポールのドラァッグレースをご覧ください。人間の苦悩と葛藤と根性とイマジネーションと美しい部分が存分に見れます。
私が苦しい時期を過ごしていた時、テレビの中から、自分を愛せない人は他人も愛せないのよ?エーメン?と語りかけてくれたルポール。
ルポールが生み出したドラァッグスーパークイーンは数知れません。そんなドラァッグクイーン達には美しさと面白さと心の広さがあります。ルポールは、カリスマ、個性、度胸、才能の発揮をドラァッグクイーン達に求めています。それはコメディアンにとって非常に重要な事だと思うのです。

結果、私が次のオーディションの時履歴書に書く名前はRuPaulとなったわけですが、70代の美魔女にも程があるドラァッグクイーンの女王中の女王の名前を履歴書に書くのって結局尖ってるのバレますか。
もうわかりません。
4月2日まで自宅待機なので桜の絵を描きます。

めぐ

この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?