千秋楽まで真っ白な台本

千秋楽の頃にはもらった台本が真っ赤になっている事ありますか?
血の涙で真っ赤っ赤になっている事ありませんか?


オレは無いです♪

血の涙はヤバいでしょう、ブラックスワンみたいで怖いわ

それは冗談なのですが、オレの台本は演出の技術効果以外本当に
真っ白なのです。
赤ペンとかでアンダーライン引いたり、丸したり、注意書きしたり
しないのです。

それは俳優として出演している時も、演出している時も

台本にはきっかけしか書きません。

(ダメ出しは、ダメ出しノート、と言うモノを作って別に書いています)


一時期、織田裕二が台本をもとの字が見えない位書き込んでいて、
共演者の芸人さんに「これくらい書かないとダメだ!」とアドバイス
していたとのエピソードを聞いて、自分も!と思いやっていた時期が
ありましたが、結局書いても「見ない」「頭に入ってこない」「血肉にならない」
のでやめました。

なーぜーかーーーー

「俺が大事にしているのは【ライブ感】だからだ!」

答は台本の中に全部入っている

ちゃんと台本を読めば赤を入れなくてもわかるはず

脳内でシーンを再現出来ないのなら、シーンのイメージが足りないからだ。



今、目の前で起きていることを大事にしたい!!!


台本の中には1人の神が書いた世界しかない

それを役者と演出が世界を広げるのが演劇だと思ってる

今、目の前で起きている現象は二度と再現できない
じゃぁ赤入れても意味ないじゃん
ライブだもん!

だから役者の時は心のあり様を大事にする
(セリフは1言1句間違わないのが前提)
演出時も一緒
役者がどの感情でそこにいるのか?話しているのか?が大事。

だから即興劇は面白いのですよ

高い技術と深い練度が必要だけど

今を生きている役者を観れるし、生きた世界を創れる

インプロを経験してない俳優は大体口だけで演技をするが
ちゃんとした俳優はインプロやエチュードをすごく大事にする。

台本にメモを書いても次にそれになるとは限らない
それに固執すると大事な「今」が消える

「今」を大事にしないと
「ココロ震えるエンターテイメント」にならない

オレが創りたい舞台は
「今が見える、ココロ震えるエンターテイメント」

台本が真っ白でも良いのだ!

【概念に縛られるな!】
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