LIFE SHIFT ~100年時代の人生戦略~
2022年 50冊読書 12冊目📕
久しぶりに目から鱗が落ちる1冊に出会った✨
この本をまだ知らない方、特に100年時代という言葉の意味がピンと来ない方には是非とも読んでもらいたいです❣️
「人生は一度きり。いつ最後の瞬間が来るか分からないから、やりたいことは我慢せずにやった方が良い」
色々な所で言われる言葉だし、その言葉に間違いはない。
けれども、一方で私たちを取り巻く環境は大きく変化もしている。
現在、先進国で生まれた人の半数以上は100歳まで生きるというデータが出ているそうだ。
僕はもう少し早く生まれているけれど、誤差は僅かなものだろう。
もちろん、全員が100歳以上生きられるわけではないけれど、2分の1の確率で、それだけ長い人生を歩む可能性もあるということだ。
そのような変化に対し、旧型の人生設計では太刀打ちができなくなるというのが、本書の見解である。
10代までに学び
65歳まで働き
その後は余生を楽しむ。
概ねの人が75歳を境に天命を全うする時代であれば、この仕組みに問題は無かった。
しかし、余生が35年に伸びるとなれば、さまざまな問題が生じてくる。
私たちは、お金、交友関係、家族といったものとの付き合い方を見直さなければならない。
そして、人生を3つのステージで考えるのではなく、3.5・4.0・5.0といった複雑で柔軟な形に組み替えていく必要があると書かれている。
本書では、3つの世代の人々の人生を取り上げ、社会の変遷に対し、どのような準備と行動が求められるのか、具体的に述べられている。
また、100年時代を生きていく私たち世代が持つべき知識や概念をいくつも提唱してくれている。
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◆ 「茹でガエル」の寓話 ◆
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熱湯の中に突然入れられたカエルは、熱さに驚いて飛び出す。
しかし、段々と温度を上げられるお湯の中にいるカエルは変化に気づかず、いつしか自分が耐えられる温度を超えてしまい、そのまま命を落としてしまう。
私たちは、自身に近づいてきている臨界点を察知できているでしょうか?
会社のルール、社会の仕組み、国家の方針などに対し、距離を感じ、知識や意見を持つことを放棄してはいないだろうか?
誰も、自分の人生の面倒なんて見てくれない。
自分の人生から、最後まで目を背けることができないのは本人だけだ。
煮湯に気づかないまま、一生を終える前に、未来を見据えて、自身のキャリア形成を柔軟かつ大胆に考えてみましょう❗️
いくつかキーワードを書き残しておきます🖋
【有形の資産と無形の資産】
お金や家といった目に見えて、価値が数値化できるものを有形資産と呼ぶ。
一般的に資産と呼ばれるものがこれ。
一方、無形の資産とは、知識や友人、健康といった数値化し辛いが、人生を豊かに生きるために持つべきもののこと。
変化の激しい時代の中で、柔軟にステージチェンジを果たしていくために、無形の資産は大変重要になる。
置かれた状況や時期によって、どちらを重要視するかは変わるけれど、2種類の異なる資産が存在することを知るととともに、無形の資産の重要性をしっかりと知っておく必要がある。
【変身資産】
人生において複数回のステージチェンジを行うためには、自身を変身する必要がある。
単なる機能の追加だけでは、100年時代は生き抜けない。
その変身を遂げる為の材料を変身資産と呼ぶ。
人脈、知識、感性など、無形資産に該当するものである。
【レクリエーションとリ・クリエーション】
旧型のライフプランでは、平日はお金を稼ぐ為に働き、休日は疲れを癒す為に娯楽(レクリエーション)に興じるというスタイルで問題なかった。
しかし、多くのステージチェンジを求められる100年時代において、その戦略はあまりに危険だ。
余暇時間は、新たな自分を創るための(リ・クリエーション)活動に充てるべきである。
新しい知識を身につける
新たな人脈を作る
自分と向き合う為に芸術や自然に触れる
そんな活動が自信を再創造し、新しい姿に返信する為に大切だ。
【エクスプローラー】
選択肢を狭めず、幅広い針路を検討する “探索者” のようなライフステージ。
人脈や自分の価値観など、無形の資産を手に入れる時期にあたる。
【インディペンデント・プロデューサー】
自由と柔軟性を重んじて、小さなビジネスを起こすステージ。
【ポートフォリオ・ワーカー】
さまざまな活動や仕事に同時並行に関わるステージ。
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