📚お金2.0_64冊目📚
著者:佐藤航陽
「お金」とは何?
世界の大多数を占める一般層にとって、お金は非常に重要な「価値」を持っている。
そして、お金のために、何かを犠牲にしてしまう。
しかし、時代は確実に変化している。
お金は一つの「交換ツール」でしかない。
本質は「価値」だ。
そんな価値を交換する媒体であったお金に縛られていた社会が資本主義である。
そして時代は、価値主義へとシフトしようとしている。
価値主義とは何か?
資本主義が与えた社会へのインパクトはどのようなものだったのか?
歴史を学び、時代の変化を捉え、自分の身の振り方をしっかりと考える機会を与えてくれた、とても刺激的な1冊でした。
〜メモ〜
経済とは、3人以上のコミュニティにて発生する価値の取引である。
多くの人間を参加させるために大切な5つの要素
・インセンティブの設計
・リアルタイム
・不確実性(ギャンブル要素)
・ヒエラルキー
・コミュニティとコミュニケーション
そして、成立している社会を持続させるために必要な2つの要素がある。
1、寿命の設計
2、共同幻想
「世界を変えるとは、現在の共同幻想を破壊することだ。」
機能やアイデアでの勝負から、顧客を巻き込んだ経済システム全体で競争する時代になった。
「シェアリングエコノミー」
Airbnb、UBERなどが主流の遊休資産を活用した経済システム。
事業者は、商品を提供するわけではなく、ユーザー同士がマッチングして経済が循環するプラットフォームを作る。
「トークンエコノミー」
トークンとは、特定の経済圏の中で使用できる通貨のこと。
通貨の発行から消費までを自分たちの経済圏の中で行わせることで、顧客を囲い込んでいる。
資本主義経済は「手段の目的化」が行き過ぎたことで終わりを迎えようとしている。
お金は「価値」を交換する1つの手段。 資本主義で「お金」の価値が高騰したが、新たな経済システムによって、改めて手段の1つとなった時、人は自分にとって最も都合が良い形で「価値」を保存し、交換し、使うようになる。
3つの価値
・有用性の価値
他のものと交換ができる(資本主義でのお金)
・内面的な価値
満足度、達成感といった自身の心へ及ぼす影響
・社会的な価値 信用や信頼といった可視化しづらい指標を高めるもの
これら3つが大切にされる経済こそ、価値主義
評価経済・価値主義・資本主義
複数の経済システムが並行して共存する社会が成立する。
個人は、自分に最も適した経済を選択することができる。
お金を稼ぐために働くな。
熱狂し続けるために仕事を選択し、熱狂を発信し続けろ。
自分だけの価値を提供できる存在にならなければ、新しい時代に君の席はない。
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