美容の話

ありがたいことに、お会いした方が私の「肌」を褒めてくださることが、時々あります。

最近は、あまりケアらしいケアをしていないのですが、今回は久しぶりに「心のOL」を振り絞って、私の美容面全般について書いてみます。


・「日頃のケア」の話

朝も晩も、洗顔まわりはたいしたことをしていません。

洗顔フォームは「ロゼット 洗顔パスタ ガスールブライト」を何年か使っています。でも、泡立てネットを使ってフワフワの泡を作って~なんてことは一切しておらず、手つきも荒いです。スパイシーな香りが好みなこと以外、この洗顔フォーム自体にも強いこだわりはなく、強いて言えば「スクラブが入っていないもの」を選んでいます。

洗顔後は基本的に化粧水のみで、たまに乳液もつける感じです。

化粧水は、私が子供の頃から使っている「れんげ研究所」の化粧水です。母が使っていたので、なんとなく家族みんなでシェアして使い続けて、今に至っています。もともと敏感肌に悩んでいた母でしたが、当時れんげ研究所の工場近くに住んでいたとか、そんな理由で知って、使い始めたように記憶しています。母にはれんげ研究所の化粧水がとても合っていたようで、肌質の近い私も、かれこれ20年以上使っています。
稀に私は「美肌の秘訣」を訊かれることがあるのですが、その際は毎回、こちらの回答をしています。そもそも「美肌の秘訣を答える側の人生」になっているのが、自分でもかなり不思議な感じがするのですが。

一応使っている乳液は、一本数百円くらいの適当なものです。少し前までは欠かさずつけていましたが、つけ忘れても全く変化がないので、最近は省略気味です。ただし、良い乳液だったら欠かさずつけたい気もします。

というのも、誕生日に恋人へお願いをして、「THREE」のトライアルスキンケアセットを贈っていただいたのですが、使い切ってしまうのが惜しいくらい、本当に全てが良かったです。もし金銭的に余裕のある状況なら、化粧水と乳液は常時THREEで揃えておけるのが理想ですね。



・「ひげそり」の話

私はひげがあまり伸びず、放っておいても顔の下半分が「まばらに薄汚れる」だけなので、もう何年もレーザー脱毛を検討していますが、やろうやろうと思いつつ、実現には至っていません。その要因は、金銭的なものに加えて「すごく痛いらしいから怖い」というものです。もちろん、塗るタイプの麻酔があるのは知っています。それでも、やや怖いです。

普段は、お風呂でも使えるフィリップスの回転式シェーバーで全体を剃って、仕上げにT字カミソリで細かい部分まで剃っています。両方とも使うのは、時間短縮のため。なお、現在の髪型の特徴でもある「テクノカットのもみあげ」なども、その時まとめてT字で整えています。

そもそもフィリップスの回転式シェーバーを使うようになったのは、カミソリ負け対策だったのですが、どういうわけか年齢とともにツラの皮が厚くなり、T字でもあまりカミソリ負けしなくなってきました。不摂生した後や体調が悪いときなどには、もちろん吹き出物が出ることもありますが、全体的に若い頃よりも肌が強くなり、安定してきています。

私の肌荒れがピークだったのは20歳前後で、額には一年中ひどいブツブツが出来たりしていましたが、アクネケア的な洗顔フォームを使う以外には特に処置をしないまま過ごしたところ、22〜23歳頃にはいつの間にか落ち着いていました。今にしてみれば、あれは大人の肉体が形成されていく中での、過渡期的な現象だったのかなと考えています。


・「首から下の毛」の話

いきなり突拍子もない話で申し訳ないのですが、私は基本的に「首から下の毛はすべて不要」だと考えています。首から下にある、すべての毛です。

そこで以前、思い切って「ケノン」という7万円するフラッシュ脱毛器を買いました。販売サイトが信じられないくらい怪しいのですが、信頼できる友人から効果があると聞いていたため、決断したものです。フラッシュ脱毛は黒い部分に反応する仕組みのため、色白な私には特に向いてそうだと思いました。

実際に届いたケノンを使い、2週間に一度ほど各部位に照射することで、「わきの下」「足の親指」「下腹部の上のほう」「内もも」あたりの毛は、半年〜1年でほとんど生えてこなくなりました。生えてきても産毛程度なので、容易に処理できます。ただし、最も効果を期待した「ひげ」や「下腹部の下のほう」は、減少はしたものの壊滅には遠く及ばず、こちらはやはり、医療レーザーの大パワーで根気強くやるしかないという認識に至りました。

一時期、男性向けVIO脱毛がどれくらいの予算で可能なのか、真剣に調べていたのですが、女性向けが一般化してきた一方で、男性向けはまだまだ特殊なケースになるらしく、当時はいずれの病院でも「要相談」との表記。ひげの脱毛をはるかに上回るハードルの高さがあるとわかったため、これらはあくまでも「夢」として保有し続けることにし、たまに思い出したようにケノンを使用する現状に留まっています。

ところで、私が下の毛を処理するようになったのは、元をたどれば「そういう状態の女性が好き」だからでした。昔の恋人にも、事あるごとに剃ってほしいと懇願しては断られ、それは最後まで叶いませんでした。そうした欲望の道すがら「まずは自分がやってみよう」という発想にたどりつき、清潔さなどの観点からも合理的だったので、長く続けています。おかげで「部屋に落ちている正体不明の縮れ毛」を、もう何年も見ていません。万が一絶海の孤島で何年間も過ごしたり、収監されたりするような不可抗力がない限り、もう一生、下の毛を伸ばすことはないでしょう。

という具合に、私は下の毛を「完全に不要」だと思ってはいるのですが、「こうした問題は、その人が自らの判断で決めるべき」という大原則に基づいて、さすがにまったくその気がない人にまで積極的にオススメするようなことは、もうやっていません。私も大人になったんです。


・「なりたい自分」の話

上述したほかにも、爪をツヤツヤに磨くことに凝った時期があったり、ピーリングをやっていた時期があったり、ホホバオイルを使う時期があったり、何だか色々やっていました。ホットヨガに通おうかとスタジオの下調べもしていて、そうした実現しなかったものまでも含めると、美容方面への興味をだいぶ取っ散らかしてきた感じがあります。

シンプルに考えて、自分が少しでもいい感じでいられればテンションが上がるし、それだけで生きていけます。自分に何かを施そうとする原動力は自己愛の一環で、少しでも自分に納得したい気持ちが強い。誰かのためではなく、全ては「自分のため」です。

そうした路線で考えていくと、最近は筋トレにハマっている方が多くいらっしゃって、流行っていますけれども、筋トレに関しては本当にまったく興味がありません。私はミサンドリー(男性性嫌悪)がかなり強いので、だったら「男性がつけてて可愛いネイルの色」とかのほうが断然興味があります。「男らしい」ことからできるだけ距離を置きたいし、ユニセックスなマネキンに近づいていきたいような感覚を持っていますね。

私にとって「自分を磨くこと」が、なんとなく「美容」方面に走りがちなのは、それが非男性的な文化だということも根強くあるような気がしました。

この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?