Vとオタクとファンネーム

オタクってのはどうしようもなくチョロいもので、推しのVTuberに頼まれるとその期待に応えたくなってしまうものだ。なので僕も萌えみのり氏の為にnoteに今の想いを綴っていこうと思う。

さて、どこから話せばいいだろうか…そうだ、まずは僕が萌えみのり氏を知るきっかけになったあるVTuberについて語っていくとしよう。

~VTuberとはじめての推し活~

時は2019年10月19日。
それまで全くVTuberに興味がなかった僕にある一報が入った。それはなんとNEW GAME!の作者である得能正太郎先生がキャラデザしたVTuberがデビューするというものだ。

ゲーム大好きオタクの僕は当然のようにNEW GAME!は履修済みであり、その作者様がキャラデザをしたとなると当然のように興味を持つのがオタクというものだ。何ともチョロい生き物である。
とゆうわけでリンク先のちょこ☆まかろん(以下ちょこまか)を見てみる。するとそこにはNEW GAME!で超有名なシーンである「今日も一日がんばるぞい!」を披露するちょこまかの姿があった。

は?かわいいんだが????なにこれ??かわいいんだが????
なに??そこにいるやん??やばやばやば!!
その可愛さに心打たれた僕は語彙力が低下し、すぐにちょこまかチャンネルで公開されている彼女たちの歌を聴きに行った。

すごい…アイドルがいる…!!!
3次元と2次元の狭間、2.5次元とでもいうべきその世界で、歌って踊る可愛いアイドルの姿がそこにあった。僕はこの瞬間、彼女たちを推していこう。有名になるまで応援しよう!!とそう心に決めた…。
これが僕とVTuberとの出会いであり、はじめての推し活である。
萌えみのり氏の為にnoteを書いているのに一切出てこないのはこの当時まだ存在すら知らなかったのだ。

~リアイベと新たな出会い~

時は流れて12月。
毎日行われるSHOWROOMでの配信に全参加していたぼくは、ちょこまか推し最古参であることに誇りを持っていた。
ちょこまか以外のVに全く興味がなかった僕は、彼女たちが超有名になることを疑っておらず【@あま糖】のファンネームを名前に付けるほど一途に推し続けていた。
そんな中、12月14日~15日に行われる【わくわく!VTuberひろば Vol.3】にちょこまかが参加することになった。
このイベント、なんと1on1で推しとお喋りしたり、チェキを撮ったり、VTuber同士のトークショーも聴けたりする凄いイベントである。
当然僕も参加する予定でいたが、仕事の都合でどうしても行けなかった。深い悲しみに包まれたのは言うまでもない…。
このイベントでちょこまかが参加したのはわんおんわんとトークショーの2つ。トークショーはちょこまかの他に2人のVTuberを含めた4人で行うことになっていた。
その他の2人というのが佐久間ねむさんと萌えみのりさんである。
【萌えみのり】さんである。
そう、このイベントこそが僕と萌えみのり氏との出会いのきっかけなのだ。
しかし僕はちょこまか推し。当然この時は「ふぅ~ん…」ぐらいの感覚でいた。いたのだが、流石に一切知らないのもアレなのでわくVの告知動画ぐらいは見ようと思い、わくV公式からリンクを開くことにした。

…………かわいい。うん。めっちゃかわいい。
かわいいぞ?めっちゃんこ声かわいいぞ??ん??かわいいぞ?
そう。この萌えみのりというVTuber、恐ろしく声が可愛いのである。可愛いものには興味がわく。これはオタクの真理である。脳がそう出来ているから仕方がないのだ。
しかし僕はちょこまか推し。そう簡単にはなびかない。可愛いのは認めるが僕の推しがナンバーワンに決まっているのだ。
しかしこの縁がきっかけで萌えみのり氏がたまにちょこまかの配信に来てくれるようになった。萌えみのり氏もSHOWROOMで配信を行っていたのもあり、お互いの配信でリスナー同士が行き来する同盟のような関係が築かれた気がする。
これが僕と萌えみのり氏との出会い。そして新たに認知するちょこまか以外のVTuberである。このあと僕の心を大きく揺さぶる出来事があるとはこの時は思いもしていなかったのだ…。

~ガチイベと少女の涙~

突然だがSHOWROOMにはゆるイベとガチイベというものがある。
詳しい説明は省くが
ゆるイベ=目標ポイントを達成した参加者全員が景品をもらえるもの。
ガチイベ=参加者の中でポイント上位(もしくは1位のみ)が豪華な景品を貰えるもの。
といった感じである。ガチイベで上位に入るには当然大量のポイントが必要。そのポイントは無料の些細なポイントと有料の超強いポイントの合算で求められる仕様である。つまりリスナーの金で勝利をつかみ取るイベントなのだ。
そんなガチイベにあの萌えみのり氏が参加することになった。内容は雑誌コンプティークへの掲載権。なんと1位になると見開き2ページでデカデカと掲載されるという豪華なものだ。
参加が決まった時、僕と同じあま糖の面々も完全に萌えみのり氏のことを認知しており、当然のことのようにみんなで応援しに行こう!という話になった。
僕もすでに何度か萌えみのり氏の配信を聴きに行っており、萌えみのり氏の明るくて笑いながら、引き込まれるようなトークを聴き、ゲラゲラ笑って無料のポイントをちょいちょい投げる程度で応援していた。
そんな中迎えたイベント最終日。当時のポイント推移グラフを見てもらうとわかると思うが萌えみのり氏は圧倒的な最下位である。

この結果を見てか、勝手に予想や見どころ解説をするTwitter民にはまるで萌えみのり氏が存在しないような書き方をしていた。

「なんで?どうして??こんなにも可愛いくてトークも面白いのに何でこんな扱いされなきゃならんのだ?」

ちょこまかの友達がそんな扱いされるのが堪らなく嫌だった。
いや、今になって思うと萌えみのり氏がぞんざいな扱いを受けていること自体に腹を立てていたのかもしれない。
しかし、まだチャンスはある。圧倒的不利な状況でもガチイベは仕様上5分おきに暫定順位、つまり現状のポイントが表示されているようになっている。逆を言えばラスト5分は順位更新がないため大量にポイントを稼ぐことが出来れば一気に1位を捲くることができるのだ。
そして訪れるラスト5分。乱れ飛ぶギフト。止まることのない応援のコメント。そして明らかに泣いてるのに泣いてねぇ!と言いながら泣き笑いする萌えみのり氏の姿がそこにあった。
そしてガチイベは終了。萌えみのり氏は圧倒的差をオタクの金の力で押しのけて逆転し1位になることとなる。
しかし僕にとってこのイベントで見せた萌えみのり氏の言葉が、想いが、涙が、いつもの配信で笑ってる姿とは違って見えて、なんてゆうか、こう、惹かれた…惹かれてしまった…。きっと萌えみのり氏はぼくが推すようになったきっかけはガチイベ後の筋トレボイスだと思っていると思うがそうではなくてこの瞬間が僕の心を揺さぶった瞬間なんだ。
このイベント以降、今まで漠然と可愛い声だし面白いから聴くか。ぐらいの感覚だった配信を「萌えみのり氏の声が聴きたいから聴きに行く」ようになる。多分この頃から萌えみのり氏のTwitterにも率先して絡みに行くようになったと思う。そう、ぼくはオタク。気になったものには一直線になってしまうのだ。

~神の言葉、折れる心~

オタクにとって推しは神である。
推しの配信には光の速さで駆けつけコメントをする。僕もその例外ではなく萌えみのり氏に惹かれた後もちょこまかの配信に通っていた。ちょこまかの配信を聴いた後に萌えみのり氏の配信を聴いて寝る。こんな生活がずっと続いていた。
3時間という圧倒的ボリュームを誇る萌えみのり氏の配信は明るい話もあれば恐ろしく暗い話もある光と闇が交わる配信だった。そんな中笑ったり、悩んだり、毒づいたりする飾らない姿の萌えみのり氏に僕はどんどん惹かれていった。
そして3月末にはなんと萌えみのり氏とちょこまかのコラボ配信が実現!僕の好きなVTuberが楽しそうに会話する姿は最高の一言で夢のような配信だった!


そして5月末。萌えみのり氏がお寿司のガチイベに参加することとなった。この頃にはガチイベの怖さを十分に理解していた僕は頑張って萌えみのり氏を応援しよう!とそう思った。コメントもたくさんしよう。金欠だから有料投げれないけど無料でできる限りポイントを稼ごう。全ては君が笑顔でいられるために…!
しかし時を同じくしてちょこまかのちょこちがゆるイベに参加することになった。応援したいがガチイベの方が明らかにヤバいのはわかっている。でもあま糖はろんろんのイベント直後だからきっとポイントが足りなくなってしまう。達成できないと推しが悲しんでしまう…どうすれば…

「じゃあどっちの悲しむ姿が見たくない?」

僕の心に芽生えた感情。配信時間もかぶってどちらかしか聴けない。SHOWROOMの仕様で2人のうち1人しか応援できない。最推しと推し。ゆるイベとガチイベ。そんな中僕は……

萌えみのり氏を応援しようと決めた。

ファンネームを付けるほどちょこちのことは好きだ。
でも萌えみのり氏もそれぐらい好きになっていた自分にこの時気づいた。同じぐらい好きならあとはガチイベを応援したほうがいい。そう結論に至った。自分の中で納得して選んだ選択だった。
でもちょこちにとっては自分のファンネームを付けている古参オタクが自分の配信には全然来ないのに友達のところではたくさんコメントしながら楽しくやってる。そう見えたんだと思う。いや、きっと誰だってそう思う。現に僕のやったことはその通りの行動なのだから…
そしてイベント中の5月31日、僕はちょこちに推し変と言われた。
今までずっと推してきた人にTwitterのリプでそのことを言及された。あまりの衝撃に僕はそのことをTwitterでつぶやいた。つぶやいてしまった。
その結果、FRで僕は最推しに好きじゃないと言われた。
嫌われた、泣くな、心を保て、折れるな、泣くな、耐えろ、弱音を吐くな、顔を上げろ、泣くな、泣くな、泣くな!!
あま糖というファンネーム、最古参という誇り、半年以上ずっと応援してきた推しに言われた言葉はそのすべてを打ち砕いた。
そして次の日、ちょこちはリスナーに対して大好きだよというツイートをした。その”大好き”に僕は入っていないのだと思うと涙が止まらなかった。
この時の心情は今も忘れられないほどの虚無に包まれていた。喪失感が半端なく、人には全く見せずにいたが正直ただの強がり、悲壮感に暮れるしかなかった。

~救われる心、笑いの先に~

6月、僕は虚無に包まれていた。
ゆるイベが終わってからちょこちの毎日配信も終了。のりのれもSHOWROOMメインからYouTubeメインに移行し配信時間が3時間から1時間に大幅縮小。睡眠時間は増えて健康的になったが心は先月末のダメージを引きずったままだった。
しかしこのままではいけない。人生楽しくがモットーの僕はある行動に出る。それは萌えみのり氏が毎週金曜に配信しているラジオ形式配信「萌えみのりの誰も聞くな」のオタクお悩み相談にこのことを投稿して面白おかしく解決してもらおう!というもの。
あの可愛い声で、あの明るい笑いで、オタクとしての目線で、萌えみのり氏ならきっと解決してくれると思った僕はすぐさま投稿することにした。
そして6月12日、「萌えみのりの誰も聞くな#5」にて僕のお便りが採用されることになる。(読まれるのは41:50ごろ)

僕のお便りを読んで楽しそうにしながら冗談を交えつつもまじめに回答してくれる萌えみのり氏
「推し変はしょうがない」
「推し変を苦言されるほどあからさまだったってことは…萌えみのり推しですね!ww」
「改名改名ww産まれ変わろうwww」
そう言いながら笑い飛ばしてくれる君の姿。それを聴いた僕はめちゃくちゃ爆笑していた。あんなにも悩んだことがこんなにあっさりと解決した上に笑いに変えてくれるなんて思いもしてなかった。君に相談してよかった。ありがとう。ツラかったことをめちゃくちゃ面白い思い出にすることが出来た。この配信のおかげで1人のオタクの心が救われ、萌えみのり推しに産まれ変わったのであった。

~いつも笑顔の君が好き!~

そして7月末。つまりこのnoteを書いている今この瞬間、僕は今までずっとつけていたファンネームを外した。
それほどまでに僕の中で萌えみのり氏の存在は大きくなっているんだなぁとnoteを書いていて改めて実感することが出来た。これからもっと有名になっていつか君が僕のことをぜのっしーと呼んでくれなくなるほど大人気になったとしても変わらずに君のことを推していきたいと思う。
本人が誇るほどの可愛らしい容姿、この世で一番かわいい声に明るい笑顔、抜群のトーク力でいつも笑わせてくれる君のことが好き!
最後に、萌えみのり氏にこの言葉を送ってこのnoteを閉めようと思う。

”君だけだよ、僕を信じて

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