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振付師インタビュー⑭ HOUSE【 直子 】


今は背伸びせずに、
素直に楽しくダンス出来る…
そんな彼女の表現する“今”とは


◆大学生の時にしかできないことがある・・・
    当時はとにかく踊りたい!しか考えてなかった


ーーダンスを始めたきっかけは?

ストリートダンスを始めたのはSFC高のダンス部に入ってからです。
当時はハウスをやる女の子って少なくて。
ドゥブの裕美さんとかに教えてもらっていました。

小さい頃からバレエや体操なんかで“踊る”という要素には触れていたので自然な流れでした。


ーーJADEに入ったのは?

高校生の時にJADEのステージを見てすごくかっこよかったから。
ここで踊りたい!と強く思いました。
みっこさん、ばっしーさん、Clock eyed canvasの二人、とにかくすごいダンサーがたくさんいて感動したのを覚えています。

JADEではClock eyed canvasのあきもとさん、当時3年生だったけんごさんやこうへいさんに教えてもらって高校生の頃とはダンスに対する考えや視野が変わりました。けんごさんは卒業後はZENONの曲でもお世話になりました!この先輩方は本当に尊敬しています。

大学生の頃は4年生の時が一番幅広く力を入れていました。
2年生の時にBIG BANGで一度優勝していたけど、その後大阪で出会った大好きなダンサーと最後のBIG BANGに向けて練習していました。

同時にJADE公演の振り付けをして、連盟の振り付けをして・・・
そんな中の最後のビッグバン、想いを込めて踊って優勝した時にはもう、本当にやりきった感がありました。

隔週でスタジオでクラスも持っていたので、よくあんなに踊っていたなと、今は思います(笑)でも当時は、大学の時だからこそできる、とにかく踊りたい!しか考えていませんでした。


ーー1番心に残っているステージは?

学生時代を思うと、やっぱり最後のJADE公演の自分の曲です。

でもダンス人生全部を思うと実は、この間貴子と振り付けをしたZENON OPENING PARTYのナンバーです。ビルボードのステージの!

ダンスの事しか考えていないダンスより、いろいろな立場を持った自分が
ダンス以外から感じる事も多くあって、そんな中で楽しいと思えるものを、周りの評価や基準、上手いか下手かとか気にせず、表現できるのが一番自然だと思うようになりました。

一番無理のない、年相応のダンスを、マイペースにできていて、楽しいです。

今でもそういう場に出ている方々は素晴らしいと思うし、ダンサーだな!と思いますが、コンテストのためや、ダンスで評価を受けるためにはもうダンスをしていないので、末永く付き合っていくスタンスのダンスをできています。

それも、楽しいこれまでの経緯と、今の生活やお仕事、友達との関係があってこそなので、周りの方々に感謝です。


◆社会にでて自分のちっぽけさを知りダンスに対する価値観が変わってきた

ーー社会人になってダンスへのスタンスは変わりましたか?

変わりました。大学のときは本当に人生の中心だったし、ダンスのことしか考えていなかった。

社会に出て、ダンスとは関係のない会社員になって、自分の小ささをしって、悔しい思いもたくさんして、人生そのものの価値観が変わってきた。仕事が今はとても忙しく、且つ楽しい、そして最近は歌を習い始めたり、ダンス以外にも新たなことに触れ、色んなことが自分の人生に色んな影響を与えてくれていることを改めて実感してます。


ーー直子さんにとってダンスってなんですか?

なんだろう・・・何かははっきりわからないけど、大学の時は周りからの評価を気にし過ぎたり、辛いからやめたいと思った事もあって、

でも結局、私が胸を張って続けてきたと言える唯一の事ではあります。

何があってもやっぱり踊りたくなるし好きだということが、最近改めて分かったので、人に流されず、どんな踊りにしていくかこれからも考え続けていきたいです。

これからは、無理ない感じで、そのとき一番かっこいいと思うことを好きな場所で好きに自由にやればいいなーと思います。笑 大切な人達に感謝しながら、楽しんでいきたいです!]

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◆もっと皆で創り上げるというスタンスへ、素直な今の自分のダンスを


ーーZENONとの関わりはいつからですか?

第一回公演の時に振り付けしてから今回で3回目です。

この年月を通して公演に対する考えや、ダンスに対する自分の考えもだいぶ変化したのでそれも舞台に反映出来るかなと思っています。


ーー今回の曲の構想は?

夏の夜のフェスです。
祭りと言っても、テーマのあるドレスコードがあるような大人なお祭りの雰囲気。

お呼ばれした人たちが少しずつ集まってきてだんだん盛り上がり楽しんで、またそれぞれの日常に戻って行くというところまで全てを表現したいと思っています。

一曲使いを想定しています。まるまるそのまま、良いと思った曲をその緩急含めて使いたい。


ーーどんな人たちと踊りたいですか?

本当にジャンルを問わず、老若男女誰でも出てほしい!!
ビルボードで一緒に踊ってくれた人たちはもちろん、新社会人から大先輩まで。

ジャンルは本当に関係なし!とにかく楽しく、ワイワイがやがや。
でも大きいステージで多くのお客様に見てもらうのでしっかりした“作品”を一緒に創り上げていきたいと思っています。

一番楽しく、かっこいい曲にします!