見出し画像

M1 OPENING 【KAZUMA】


ーー 振付師を受けていただいた理由はなんでしょう?

ダンサーとしても出るとは思っていなかったし、振付師としても声がかかる世代だとは思っていなかったので、声かけてもらった時は「ありがたいな~」と感じました。
その後いろいろ考えて、大きい舞台で作品を作るのも今後何回できるかわからないし最後になってもいい覚悟で「やろう!」と引き受けました。


ーー それは公演だからでしょうか。

そうですね。小さなイベントはちょこちょこ出れることはあっても、公演で振付となると最後だな、と感じました。


ーー 第2回公演 “Hello, Liliput” (2013年)でも同じくオープニング曲を振付されていましたが。

あの時は、執行部の演出リーダーとしても動いていたので、平日の仕事含め、とにかくバタバタだったのを覚えています。中心となってストーリーを考えていく中で、「演出リーダー」としての顔と「オープニング振付師」の顔とで両方こなすのに精一杯でしたね(笑)。
もう一度チャンスがもらえるなら「次は『振付師』として、『ダンサー』として、作品をもっと作りこみたい」という想いはずっとありました。


ーー ZENON以外でも、ダンスは続けられている印象ですが、社会人になってもダンス続けている理由はどういうところにありますか。

なんだかんだ続けているけど、「ダンスが好き」という人ほど踊ってはないかな。
数は少なくなりつつも先輩や後輩同期とか、イベントや公演っていうタイミングで集まれる、会えるっていう理由はやっぱり大きいです。
バトル出たり、っていう意欲は昔に比べたらなくなったかなー、と(笑)


ーー ずばりダンスは趣味ですか。

そうですね、趣味聞かれたらそう答えると思います。
趣味以上の人も多い気がするけど、仕事とプライベートのONとOFFがある中で、OFFの時の自分の中には必ずダンサーとしての自分も入ってますね。

画像1


ーー そんな一馬さんにとって、ダンスは今回の公演テーマでもある 「人生を豊かにする無駄遣い」にあてはまりますか。

豊かにっていうポジティブなワードと、無駄遣いっていうネガティブなワードが合わさって面白いと思ってて、まさにその通りだな、と。

自分の中のダンスは基本的に作品作りしてる時が多くて、披露するっていうゴールがあるのも大きいけど、
振付して作品つくる過程と、出る側も練習に出る過程があるし、土日だらだらできる時間のことを考えるとやっぱり無駄遣いって思う時もあることはある。
でも、そのアウトプットの感じがやっぱり中毒性があるというか、本番の時のあのアドレナリンの感じを「また味わいたい」と思っちゃう。
やっぱり最終的には豊かになってると思うから、そのテーマには賛成です。


ーー ZENONが当てはまりますか?と聞かれたらどうでしょう。

今の自分のダンスは個人でやらない分、ZENONの活動に近しいから、そういう意味ではZENONも当てはまりますね。


ーー 一馬さんにとって「ZENONとは」

一般的な表現じゃないかもしれないけど、「法事」みたいな感じ(笑)
2年に1回ある親族会みたいな、レア感(笑)
人によってはネガティブにとらえるかもしれないけど、自分にとっては「元気にしてた~?」とかそういう感覚。
でもそんな感じで久々に集まって、ダンサーとして現役だった自分を思い出したり、サークルの時の感覚に戻れる場所ですね。
「同窓会」も近しい感じです。(笑)


ーー 今後ダンスを通して、どういう風になっていきたいですか。

自分の仕事でダンスを使ってみたい。ダンサー使った企画とか。
バスケ辞めてダンス始めてからもうかれこれ12年くらい経つし、趣味だけで終わるんじゃなくて、自分の仕事の中にも取り込めたらいいな、と思ってます。

面倒くさがり屋だけど、体が動く限り、機会があったらずっと踊ってたい。
こういう大きい公演とかも出なかった時に後悔するって絶対わかってるから。

もうすぐ子供も産まれるので、しっかりやりきろうと思ってます。今は練習中にその時がきたらどうしよう、とハラハラしてます。笑