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振付師インタビュー① LOCK【TETSUYA】

最年少振付師!
常に”出来ない”を探す彼の新しい挑戦とは?


◆ 劣等感を持ちたくて始めたダンス

ダンスを始めたのは大学です。
人前で「なんかしてよ」と振られても話下手で何も出来ないから、
そんな時に紛らわせたくて。道具がなくても出来るものがやりたくて。
劣等感を持つところから始められるものがいいなーって。
”出来ない”ってとこから始めて、もがき苦しみたかった。

ーーそれは…ドMですね…
そうかもしれません(笑)あとは・・・モテたかったっす!!

◆ 自分の中の”すごい”の基準を上げてくれた先輩たち

影響を受けたダンサーの一人は一個上のしゅうさんです。
ダンスを始めてすぐ出会えた事が本当によかったと思っています。
自分にもダンス自体にも厳しく常に上を目指す姿勢。
僕の中のダンスにおける「すごい」の基準を上げてくれた人です。

KENZOさんも憧れのダンサーです。
カリスマ性があってシンプルに「ついて行きたい!」と思わせてくれる人ですね。凄く凄くお世話になって成長させてもらいました。
愛の表現がうまいというか、器の大きさが男からみても本当にかっこよくて惚れます。

◆一番心に残っているステージはなんですか?

最後のBIG BANGでのステージです。

年に2回のBIG BANG、優勝させてもらった年もあったんですが
最後の年だけどの賞も、何も、かすらなかったんです。
自分たちのチームの名前が呼ばれなかったあの瞬間、その時のことを一番覚えてます。
「それなりにやってれば賞に入るんじゃないか」
知らず知らずのうちにそう思ってやっちゃってたんですね。

慣れてきちゃうと自分のベストは出せなくなる。常に”出来ない”っていう状況を探し続けていないといけないんだって事に気付かされた瞬間で。
常に上を目指してやらないと、キープどころか落ちていく、それを思い知らされました。
そこから、常に居心地の悪い環境っていうのが大事なんだと思うようになりました。

◆ 社会人になってからダンスは”自分を好きに表現できる場”になっていった

いまは人材系の仕事をしています。
土日に踊っています。

実は大学4年の時にだんだんダンスが義務にみたいになってきた時期があって。
その時は社会人になったらもうダンスはやらないだろうって思ってました。

でも、実際に社会にでたら自分の時間の中で自分がやりたいように出来るダンスが改めて楽しくなってきて。評価を気にせず自分がやりたい事を表現出来るものになりました。

土日のダンスが楽しみでしょうがなくて(笑)
でもダンスへの向き合いは仕事と同じくらい本気。
それが自分のやり方です。

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◆ ZENON公演での振り付けは自分の力試し

ーー声がかかった時、どう思いましたか?

とにかくめちゃくちゃ光栄だなって。純粋に。
アンフィシアターじゃなきゃ出来ないをしたいと思ってます。
今までやってきたことの延長線ではなく、新しいことをしたいです。

ーーどんな人たちと踊りたいですか?

僕が面白いこととか出来ない人間なんで・・・(笑)
面白い人、テンション高い人大募集です。
コマをいい意味で壊してくれる人。もちろん、ダンスを純粋に楽しんで、一緒にステージを創り上げるという気持ちの人と一緒に踊りたいですね!

他の振付師も本当にすごい人たちばかり。
その中で自分らしさをどれだけ発揮出来るか、力試しだと思ってます。
1つの公演を作るというなかなかない経験をさせてもらえるという気持ちを大切にダンサー、お客さん、振付師みんながその人なりになにか感じられるものをつくります!


以上、第三回ZENON公演 LOCK振り付けのTETSUYAでした!