静岡県内各市の施策評価シートを見てみる。(沼津市・富士市・三島市)

1 沼津市の施策評価の公開状況
 総務省の調査では”一部公開”ということになっています。調査票にURLを打ち込んでみると、一枚の紙ぺらにたどり着きました。他のそれらしいキーワードで検索をかけても何も出てこないので、これで間違いないようです。

 特に説明もなく指標だけが公開されています。解説も何もしようがないので、これにて終了です。ただし、指標が33に絞り込まれている?のは評価できると思います。

2 富士市の施策評価の公開状況
 総務省の調査では”公開していない”ということになっています。しかし、市HPを検索するとありました。URL
 内容的には、施策の目的、指標(ほぼアウトプット)、概要記述、構成事業一覧です。目につくのが、コスト情報がまったくないことです。又、富士市の場合、事務事業評価は未公開なので、目的-手段関係の検証は不可能です。

3 富士宮市の施策評価の公開状況
 総務省の調査では”行政評価を実施していない”ということになっています。市HPを検索しても該当する情報はありませんでした。


4 三島市の施策評価の公開状況
 総務省の調査では”すべて公表している”ということになっています。市のHPにもありました。URLはこちら
 内容的には、施策の目的、概要、指標(ほぼアウトプット)、構成事業一覧です。コスト情報はなしです。ほぼ富士市と同じ内容になっています。事務事業については主要なものだけか、すべてかが不明ですが、コスト情報や指標等が掲載されています。
 しかし、評価シートの構成がわかりにくいものになっています。まず、指標が別に一覧表でまとめられています。

そして、施策の小項目別に事務事業評価と組み合わさった一つのシートがあります。

 例えば、施策1(危機管理体制)の評価シートの全体像を把握する場合、概要欄に同じ内容のことが書いてある3つのシートを合わせて、さらに、指標一覧表を見て、同じ施策名の二つの指標を合わせる必要があります。この作業を終えると一つの施策評価シートの全体像が把握できます。

  こうした問題点はありますが、事業評価の情報がそれなりにあるので、目的-手段関係はつかみやすくなっています。


5 今回の感想
・事務事業評価のレベル2「事務事業を一部分公開した事業評価(事業数or事業内容)」は施策評価でも適用できそうです。
・目的-手段関係を見るためには、施策評価単独でのレベル分けは難しそうです。