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ツノガエルの餌について その二

今回は前回に引き続いて、ツノガエルの餌に関することを書いてみようと思います。ですが、前回はコオロギとピンクマウスのことを書いたので、今回はその他の餌について書いてみようと思います。

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以前のツノガエルの飼育方法に比べると、いわゆる練り餌はだいぶ普及してきたと思います。実際に私も、ツノガエルの有名ブリーダーであるNUANCEさんから、パックマンディナーという練り餌を購入して使用しています。

練り餌は粉末状になっている餌に水を加えて団子状にして、ツノガエルに与えるものです。
パックマンディナーの場合は、袋の中に付属のスポイトが入っているので、これを使って粉末を練っていくことができます。

ピンクマウスとパックマンディナーを比較した場合、明らかにパックマンディナーの方が栄養バランスは優れていると思います。
パックマンディナーの成分は魚粉を中心に、カルシウムやりんなどが配合されているため、肉だけのピンクマウスよりは、栄養バランスが取れていますし、消化作用においても優れていると思います。

私は団子状にしたパックマンディナーを、ピンセットではなくて楊枝の先に差して与えていました。これは別にこだわりがあるからではなく、この方法がツノガエルにとって食べやすいだろうなと思ったからです。

書き忘れましたが、パックマンディナーはNUANCEさんのサイトから購入することができます。また比較的専門店で、よく見かける人工飼料には、ひかりベルツノと言うものがあるのですが、こちらは使ったことがありません。

ベビーサイズの頃は飼っているクランウェルの勝新も、楊枝の先から練り餌をパクパクとよく食べていました。栄養面からいっても練り餌のほうが、コオロギやピンクマウスよりも優れているのですが、一つ難点があります。

それは私の給餌の方法も悪いと思うのですが、練り餌は水で練っている分非常に柔らかな餌で、ツノガエルが一口で呑み込んでくれればいいのですが、例えば三分の一程度噛み付くと、そこでちぎれてしまうのです。ちぎれてしまった餌には、もうツノガエルは反応しません。

そういうことがあって、私は餌をピンクマウスに戻しました。
ピンクマウスなら一気に全体を呑み込まなくても、体の一部に食らいつけば、後はゆっくり呑み込んでいってくれるからです。やはりツノガエルを飼っている者としては、飼っている個体が豪快に捕食するところを見たいと言うのが本音ではないでしょうか。

しかしNUANCEさんのサイトには、パックマンディナーの与え方が書いてあって、団子のサイズはそのツノガエルの眉間と眉間の間に入るのがベストのようです。なので私はかなり大きめの団子を作っていたのかもしれないです。

前回も書いたのですが、ピンクマウスがツノガエルにとって栄養価の高い餌である代わりに、お腹には重たいものと気づいた私は、冷凍コオロギなる餌を見つけました。

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これはコオロギをフリーズドライしたもので、ピンクマウスと同じく凍っている状態からお湯で解凍して、ツノガエルに与えることができます。

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(冷凍コオロギの箱の中です。食べやすいように足と触覚は取ってあります)

現在のところ私の知っている限り、冷凍コオロギを販売しているのは、月夜野ファームという生き餌としてのコオロギ、ピンクマウスなどを販売している会社だけと思われ(他に販売しているところがあったら、すいません)、私はここから冷凍コオロギを通販で買いました。
この冷凍コオロギもS、M、Lとサイズ別で販売していて、ツノガエルの成長に合わせて与えることができます。

お腹に重たいピンクマウスに変わって、冷凍コオロギをメインの餌にしたいと考えていた私ですが、ピンセットで勝新の目の前にコオロギを持って行っても、なんの反応もありません。何回か試したのですが、やはり反応がありません(汗)。

どのような理由かわかりませんが、勝新は冷凍コオロギを餌としては認識していないようです。幸い私はバジェットガエルとタイガーサラマンダーも飼っているので、冷凍コオロギはその子たちに与えています。

これはタイガーサラマンダーの飼育方法を書く機会があれば、詳しく書きたいと思っているのですが、タイガーサラマンダーに冷凍コオロギを与える際は、コオロギにマルベリーCaというカルシウム剤をまぶして与えています。

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このマルベリーCaも月夜野ファームで販売しているものなのですが、三種類のカルシウムに桑の葉のパウダーを配合してあるとのことです。
このカルシウム剤がどこまで効き目があるのかわからないのですが、やはり飼っているペットには少しでも健康でいてほしいものです。

なので現在、ピンクマウス一筋になってしまっている勝新の餌も、ピンクマウスにマルベリーCaをまぶしたり、また練り餌を与えてみたりと工夫をしてみたいと思っています。

また私は与えていないのですが、魚類もツノガエルの一般的な餌として最近では紹介されている機会が多いと思います。
私も勝新が「拒食」になった時、最後の手段は魚類だと思っていましたし、現在もそれは有効な手段ではないかと思っています。

熱帯魚店などに行くと、小赤という餌用の金魚を売っています。本来は古代魚などの大型魚用の餌なのでしょう。この小赤(別名餌金)は安価で、10匹で500円ぐらいです。
ベビーサイズのツノガエルには、メダカを与えるといいと思います。

栄養バランス的に言っても魚類は骨がしっかりと発達しているので、カルシウムもしっかり摂れると思います。

しかし、やはり金魚を与えるとなると水槽を用意して、エアポンプも用意して、餌もやらなきゃなどと考えると、面倒くさがりの私は二の足を踏んでしまいます。

今のところは勝新がコンスタントにピンクマウスを食べてくれるので、先にも書きましたが、ピンクマウスにカルシウム剤をまぶして与えてあげようと言ったところでしょうか。

いずれにせよ。餌はツノガエルが生命を維持するのに不可欠なものですから、よく考えて与えたいところです。
しかしツノガエルの個体による嗜好や、また飼い主による嗜好によっても与えるものは変わってくると思います。

今回は二回に渡って、そんなツノガエルの餌に関するあれこれを書いてみました。

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