キングヘイローお嬢と挑んだクラシック三冠。キャラストーリーと育成シナリオのシナジーが面白すぎる話
(※この記事には、キングヘイローのキャラストーリー、また育成シナリオの一部ネタバレがあります)
もう最近キングヘイローのことしか考えられない。
約十日前、ウマ娘のアプリがリリースされた。
私は別に熱心にウマ娘を追っていた訳では無いが、一期のアニメを見てその面白さに感銘を受けてから、アプリが出たら絶対に触りたいとは思っていた。
そして、アプリが出たら一番最初に担当する子も決めていた。そう、何を隠そうキングヘイローお嬢である。
(ちなみにこの新作はワールドフリッパーでした)
と、こんな風にウマ娘のアプリが出るかも? という話を聞きつけると、キングヘイロー……とボソボソ呟く。それくらいキングヘイローお嬢をトップウマ娘にしたいという気持ちは強かった。
というのも、私は昔から、負けヒロインとか永遠の二番手みたいな、頑張ってはいるんだけどなかなか結果が出ないタイプのキャラクターが好きで、キングヘイローお嬢もそんなふうに、努力はしているけれど、なかなか勝てないウマ娘として描写されていたからだ。
アニメの中ではダメでもゲームなら……。そして私の手で、キングヘイローお嬢をトップウマ娘にしてあげることが出来れば……。とそんな期待をすること約三年。遂にウマ娘のアプリはリリースされ、私はキングヘイローお嬢と三年ぶりの再会をすることとなった。
テンションが上がりすぎた私は、キャラガチャを回し、女神像を使って速攻星を一つ上げた。そして記念すべき、第1回目の育成に向かったのだが、結果は惨敗。
三冠の一角、皐月賞に参加するためのファン数を獲得することさえできず、キングヘイローお嬢との一度目の育成は早々に幕を閉じた。
そしてこの時から、私とキングヘイローお嬢との三冠に挑む日々が始まった。
そもそもキングヘイローってどんな子なの? という人のため、軽くキングヘイローについて触れていきたいと思う。
史実のキングヘイローについて
父は80年代ヨーロッパ最強の声も高いダンシングブレーヴ、母がケンタッキーオークスなどアメリカのG1を7勝した名牝グッバイヘイローという世界的な良血馬であり、相当の期待馬であった。
(Wikipediaより引用)
とあるように、キングヘイローは超エリートの血筋なのである。なんで日本で走ってるの? と思ってしまうほどの血筋であり、デビュー当時は、勝てて当然、エリート出のボンボンのお坊ちゃま、というイメージがついてまわり、競馬ファンからはそれほど支持を得られたわけではなかったらしい。
というのも、母を失い、乳母に育てられたスペシャルウィーク、父が既に行方不明のセイウンスカイという、陰のある生育歴を持つ実力馬が同世代にいたからである。私も先に、「負けヒロインのような子を好きになる」と言っていたように、完璧ではない子を応援したくなる気持ちはとてつもなく分かる。その時に競馬を見ていたら私も、スペシャルウィークかセイウンスカイを応援していたと思うし、キングヘイローね、ハイハイ坊ちゃん坊ちゃん。勝てて当然ですよね、と嫌っていたことだろう。
だが、キングヘイローは勝ちに恵まれなかった。
そんな超良血のキングヘイローは、デビュー直後の三連勝以降、どうにもパッとしなかった。GⅡ、GIIIでもあまり勝ちは重ねられず、ダービーではまさかの14着、スペシャルウィーク、セイウンスカイと並び三強と言われていたキングヘイローにあってはならない着順であった。
と言っても実力が無いわけでもなく、クラシック路線から短距離路線に切りかえた、東京新聞杯(1600m)と中山記念(1800m)を快勝。ウマ娘で言う距離適性さえ合えば勝てるのだ、という所を見せたが、続くGIレースでは負けが続いた。そしてこうなると、三強と呼ばれていたキングヘイローはもうそんな認識はされなくなった。もうすっかり平凡なお馬さんである。
地方開催の重賞に出れば勝てそう。とそんな評を受けても、それでもキングヘイローは、GIに挑み続けたのだ。
そして来る高松宮記念。後方に待機していたキングヘイローは直線で凄まじい伸びを見せ、前方集団をまとめて差しきり、遂に、遂にGIタイトルを獲得したのである。10度に渡るGIの敗北の末に諦めの悪さで勝ち取った、大タイトルであった。
ウマ娘でのキングヘイローについて
ウマ娘でのキングヘイローは史実に基づき、超名門の出だがどうにも結果が振るわない子という描写がなされている。
キャラストーリーに出てくるベテラントレーナーにも、GII、GIIIが関の山とか言われている。酷い。
が、彼女はそれでも自らは「一流のウマ娘」であると声高々に宣言してみせる。ここは、10度の敗北でも諦めず、GIを勝ち取った史実の諦めの悪さ、を再現しているのだろう。
育成前にキャラストーリーを読んでみた
初回のキングヘイロー育成に惨敗したものの、キングヘイローのことをより好きになっていた私は、とりあえずキングヘイローの事を更に深く知ろうと、キャラストーリーを読んでみた。
ウマ娘のキャラごとのストーリーはキャラ獲得時に、4話まで開放される。
そしてこの4話までの話は、ウマ娘とプレイヤーの分身であるトレーナーがどのようにして出会ったかを描くもの。
つまり、育成で見られるシナリオの前日譚と言えるものだ。そしてこれが、育成シナリオをより面白い(場合によっては苦しい)ものに変える劇薬である。
第1話
第一話では、キングヘイローが誰かと電話をしている場面に遭遇する。
熱い口論に目を引かれ、食い入るように眺めてしまったために、こちらに気付いたキングヘイローは、不審者だと勘違いしたらしい。
トレーナーであると説明すると、「キングの早とちり」が見れたのだから幸運ね、などと言う。
トレーナーがきょとんとしていると、彼女は自分のことを知らないの!? と驚愕し、取り巻きーズという、親衛隊みたいな子達を呼んで、急にキングコールなるものをし始める。
私の名前は?
\キング!!/
誰よりも強い?
\勝者!/
その未来は?
\輝かしく! 誰もが憧れるウマ娘〜!/
そう! 一流のウマ娘と言えば、この私!!
\キングヘイロー!!/
と急に変なことやり始めたおもしれー女は、これを自己紹介であると言うが、やはりピンと来ない。
それに釈然としないキングヘイローだったが、皆とのトレーニングを忘れているのでは? と取り巻きに言われて、焦ってトレーニング場に向かった。
1話を見ての感想は、単純に、この子好き、だ。
そもそも私は、自分のことを一番だの一流だの言う、ちょっとポンコツなキャラクターが好きなので、完全に好みどストライクである。アニメを見て知っていたが、やはりおもしれー女だった。
第2話
選抜レースが始まった。キングヘイローは、電話で話していた通り、このレースで一流のトレーナーを探すつもりなのだろう。だが、肝心のレースでは、脅威の末脚を見せるも、仕掛けが遅かったせいで残念ながら2着。が、輝くものを見たトレーナーは、早速キングヘイローをスカウトに向かう。
どういうトレーナーになるのか、という問いに対して、「君を大舞台で勝たせたいと思っている」これは、ゲーム内のただの選択肢ではあったが、割と私の本心でもあった。3年前からずっと思っていたと言ってもいい。
今はまだまだ荒削りだけど、君をトップに連れていくからね〜なんて思っていたら、キングヘイローに一蹴された。
「私をどうする」じゃなくて、「あなた」の話を聞いたのよ。と。そして、その答えではダメ、わたしは一流のトレーナーを求めているから。とも。
そこに間髪入れずトレーナーは、いつか一流になる! と豪語したのだが、そこに鋭い返しが刺さる。
「いつか」って、いつ?
頭をガツンと叩かれたような衝撃だった。
トレーナーにとっては、担当ウマ娘は多く担当するうちの1人かもしれない。けれど、担当されるウマ娘にとっては、チャンスは一度きり。ダメならそこで終わるのだ。
それは、ウマ娘のゲームシステムにも言えることなのかもしれない。
確かに何度も挑戦することで、何度目かの挑戦でURA優勝は出来るかもしれないが、育成目標が達成出来ずに志半ばで育成終了となった子達も、多くいて。
私の脳裏には、初見で皐月賞に挑むことなく、育成終了を迎えた1人目のキングヘイローが浮かんだ。
そして結局、あなたは相応しくないと断られ、キングヘイローはどこへやら行ってしまう。そして最後に「一流のトレーナーの資格」について、トレーナーは感慨に耽ることになるのだが、ここで実際に私も、一流ってなんだろうな、などと考えてしまっていた。
1人目のキングヘイローに対して、最初だからこんなもんか〜なんて言ってた自分を見透かされているようで、何だか恥ずかしくなった。
第3話
3話目では、キングヘイローがあらゆるスカウトを断っている描写がなされる。
理由は、プレイヤーのスカウトを断った時と同じく、一流のトレーナーでないから。ただ多くの功績を残していそうなベテラントレーナーの誘いも断っているところを見ると、ただ成果を出せそうな相手ならいいと言う訳でもなく、「一流のトレーナー」であることが重要なのだろう。
何が彼女をそこまで駆り立てるのだろう?
それが気になったトレーナーは、走り込みをしているキングヘイローの元を訪れる。またあなた? とすっかり顔馴染みである。と、そこでキングヘイローの電話が鳴るのだが、キングヘイローはどうせ母親だから出ないと言う。
どうやら、母親からはトレセン学園にいることを反対されているようだ。才能がない、他の道にいけ。余りの言い様である。
だがキングヘイローはそこで諦めない。
必ず勝って、才能を証明してみせる。相応しい結果を掴み取って、「一流」だって認めさせてやる。そう覚悟を決めているのだ。
「何度泥を被って嘲笑われても、私は、”一流のキングヘイロー”を名乗り続けるわ」
「どう言われようと、どう思われようと、私は一流のウマ娘だと叫び続けるし……”勝利”という名の証明を必ず得てみせるわ」
同じ覚悟を持つ一流のトレーナーでなければ、私は決して認めない。
そう言って、彼女はトレーニングに戻った。
彼女がどうしてそこまで「一流」に拘るのか、その片鱗が見えてきたように思う。母親に認められたい、というのが単純な理由の一つではあるだろうが、それだけでは無いのだ。一流を証明して、見返してやりたいものはもっと大きい。身の程を弁えろだの、GIIGIIIが関の山だと言われても、一着を取れなくとも、彼女は自分は一流だと言うことをやめない。そして、そんな彼女に相応しい、「一流のトレーナー」とはどんなものか。徐々に答えが見えてきた。
第4話
第4話では、キングヘイローが一流のトレーナーを見つけるため、模擬レースに挑む。そこで共に走るのは同世代のグラスワンダー。雨のせいでコースの状態が悪いにも関わらず、グラスワンダーは圧巻の走りを見せ、キングヘイローと大差をつけて一位を勝ち取る。
それを見たトレーナー陣は、もういい加減、キングヘイローも身の程を知っただろう。と言うのだ。一流なんて言える才能も実力もない。キングヘイローは平凡なウマ娘だ、そんな風に。けれど、
彼女はやはり、一流であることを自負し続ける。それを聞いた他のトレーナー達はもう呆れ顔。また言ってるよ、現実を見ろよ、と冷めた目を向ける。
だがそれでもキングヘイローは、一流を名乗るのだ。
負けても、悔しくても、呆れられても、彼女は”一流”を名乗り続けることをやめない。それが、己に強いた覚悟だから。
ならば、彼女のトレーナーに相応しい覚悟は——!
そして俺こそが、一流トレーナーだ!
トレーナーはそう叫んだ。キングヘイローの一流宣言に呆れ返っていた空気は冷水を浴びせかけられたかのように静まり返ったが、トレーナーは続けて宣言する。
だから一流ウマ娘をスカウトする!
流石にこれにはざわめきが起きた。他のトレーナーは、グラスワンダーはここにはいないんだよ? なんて見当はずれなことを言ってくるし、目の前にはキングヘイローしかいないんだが、と当然のことを言ってくる。
だが、それでいいのだ、キングヘイローがいいのだ。
そのやり取りを見ていたキングヘイローも、流石に口を出してくる。怪訝な表情で、彼女は問いかけた。
「あなたには、このキングが生まれ持った圧倒的な才能をより高め、この世界に示すという固い決意はあるかしら」
「そしてキングと共に無数の勝利を重ね、一流ウマ娘”キングヘイロー”の名を轟かせる覚悟はあるのかしら!?」
そんな問いに、トレーナーは、ある! と断言してみせた。それを聞いたキングヘイローは満足気に頷き。
多くの群衆の前で、キングは宣言した。
一流のトレーナーと、一流のキングヘイローの2人で、トゥインクル・シリーズであらゆるレースに勝利してみせると。
その場を後にした後、キングヘイローは心配そうに聞いてきた。
皆の前で、一流なんて言ったらどうなるか分かっているの? と。言ったことは取り消せない。後ろ指さされて、笑われて、そんな風になっていいの? と。
それは彼女がずっと1人で背負ってきたものなのだ。その重みは、痛みは、彼女がいちばんよく分かっているのだろう。けれど、それを一緒に背負う覚悟が無くて、何がトレーナーか。それに、一流だと言い張っても別に構わないのだ。だって、
これから本当の一流になるのだから。
その後、一流の覚悟を背負った2人は、彼女の母親に、電話をし、宣戦布告をしてみせる。トゥインクル・シリーズのあらゆるレースでの勝利に向けて、2人でやっていくと宣言したのだった。
そして始まる育成シナリオ
こうしてキャラストーリーを読み終えた私だったが、この時の私の気持ちの昂りと言えば凄まじいものがあった。
トップにしたいなぁ勝たせてあげたいなぁ。とかはずっと思っていたが、もうそんなものは比じゃない程に熱量が高まっていた。一流の覚悟を共に背負った者として、もう絶対に負けられない。次でURAを制覇するぞ、という気概があった。
遂に始まったキングヘイローの育成シナリオは、クラシック三冠を目指すというもの。つまりは、三冠ウマ娘になろうというものだ。
三冠を取れれば間違いなく一流だ。私は気合を入れて臨んだ。けれど、育成シナリオは残酷だった。
立ち塞がる距離適性
ウマ娘には、ウマ娘ごとに距離適正というものがある。短距離Aランクなら、短距離が最高に向いていて、Bだと少し劣る、Cまで来るともうダメだぁ、という具合だ。そして、キングヘイローの距離適性は、短距離A、マイルB、中距離B、長距離Cである。つまり、短距離以外ちょっと苦手なのだ。
そして、三冠のレースは、中距離二つに、長距離一つ。一つもキングヘイローが得意な短距離はなく、ほぼ負けイベントとして仕込まれていることが分かる。そして私のキングヘイローも、その負けイベントには抗えず、一つも勝ちを取れずに負けてしまった。
共に一流になろう。トゥインクルシリーズのあらゆるレースで勝ち星を上げよう。そう希望に満ちた約束を交わした私たちの夢は、あっさりと終わりを告げた。次こそは、次こそは、と意気込むキングヘイローが、負けを重ねていくのを、ただ見ているだけしか出来ない無力感が押し寄せる。
育成目標として必要な順位は5着以内だし、菊花賞に関しては出走するだけでいい。突破するだけなら大したことも無いかもしれない。
だが、キャラストーリーを読み、キングヘイローと一流の覚悟を共に背負うと約束した以上、納得出来ない気持ちが生まれてくるのだ。1着を取らせてあげたい。一流を証明させてあげたい。なのに、負けイベントが立ちはだかる。
絶対に勝たせたい気持ちにさせておいて、勝てないレースをぶつける。
なんて残酷なことをするのか。
そして遂に三冠最後の菊花賞では、キングヘイローは完全に折れてしまう。どんな事があっても、一流を名乗り続けると言っていた彼女が、一流ではないと、そう言ってしまいそうになる位に、追い詰められて。
だが、負けが込んだとしても、彼女が一流であるのは間違いないのだ。どれだけ心が折れるようなことがあっても、何度も何度も立ち上がる、母親とは違う魅力を持った一流のウマ娘。
トレーナーに取り巻きーズやカワカミプリンセスという、キングヘイローの魅力を知っている子達に励まされ、なんとかキングヘイローは立ち直る。
誰かのためのものではなく、自分のための一流、それを目指し、クラシック三冠路線から、短距離路線に切り替え、史実のキングヘイローが勝利したGⅠ、高松宮記念に向かっていくのだ。
と、言いつつ。割とこの高松宮記念が鬼門で、実はここを突破出来ず、2回目の育成は終わりを告げたのだが。ただ、キングヘイローお嬢の諦めない精神を見習い、私は初優勝をキングヘイローで迎えるべく、試行錯誤を重ねた。
そして遂に10回目の育成で、キングヘイローはURAを優勝した。
何度も挫けそうになりながら辿り着いたURA、そしてライブのうまぴょいに、グッドエンドを見て、年甲斐もなく久しぶりに号泣した。キングヘイロー良かったなぁ、一流になれたなぁと。キングヘイローとの長かった旅も、ここで終わり——いや待て。本当にそれでいいのか? そう思ったのは、URAを優勝をした2日後のことだった。
やっぱり三冠を取りたい
URAは優勝したものの、よく考えれば、私はキングヘイローと宣言したことをあんまり果たせていないことに気づいた。
トゥインクル・シリーズのあらゆるレースで勝つ。彼女はそう言った。となると、やっぱり三冠も取らせてあげたい。そして、ウマ娘ではそれが出来るのだ。
ハルウララの有馬記念のように、一見すれば負けイベントでも、やりようによれば勝てる道がある。現実の馬では無理だったことをさせてあげられる。こんな夢のある話はない。だから、キングヘイローの三冠だって叶えられる。
「クラシックじゃ、本物の実力者たちを前に、太刀打ち出来なくなるさ」キャラストーリーでキングヘイローはそう言われていた。
そして、実際にクラシック三冠レースで、キングヘイローは勝てなかった。URAを優勝出来ても、クラシック三冠は取れなかった。この中堅トレーナーの言う通りになってしまった。史実でもそうかもしれない。
キングヘイローは、クラシックで結果を残したい、菊花賞で勝ちたい、中距離も、長距離も走れる、三冠路線で最も輝けるウマ娘になりたいと言ったのだ。
史実でも無理だったことだ。
けれど、ウマ娘ならそれが覆せるのだ! 彼女の望みを、願いを、叶えられるのだ!
その可能性があるなら、やるしかない!
三冠、そして有馬記念
そう決めて、継承で全距離適正をAにしたり、三冠ごとに必要なステータスの配分の確認しながら、惜しくも三冠を取れなかったキングヘイロー達を育てあげること20人目。
全距離適性をAにする継承を組み上げて、遂に、キングヘイローを三冠ウマ娘にしてあげることが出来た。
いや、それどころか、秋シニア三冠さえ取らせてあげることも出来たのだ。無理だ無理だと言われていたクラシックで勝ち、宣言通りにトゥインクル・シリーズのあらゆるレースで勝利してみせた。そして短距離でも実績を出し、URAも優勝した。
これで、キャラストーリーでお嬢と約束した、「本当の一流」になれただろうか。そうであってくれると嬉しい。
また、この継承の中に、過去のお嬢がいるのも、個人的には胸熱ポイントだ。他のお嬢では果たせなかった約束を、遂に叶えることが出来たと、1人で勝手に感動していた。
ただ、勝ってどんなシナリオが見れたかは割愛する。やはり自分の手で三冠を取った時の感動こそが素晴らしいし、それがこのゲームのいいところだと思うからだ。
また、これは余談だが、別にキングヘイローが参加する必要のないURA直前の有馬記念に、しれっとキングヘイローのイベントがある。ここで勝つと見られるシナリオは、育成シナリオで悶々としていた気持ちを吹き飛ばす素晴らしいものであったため、キングヘイローが好きな人は是非とも見て欲しい。
ここまで長々と書いてきたが、私が言いたいのはただ一点、ウマ娘ってすげぇ面白ぇな! ってことである。育成しているだけでも面白いが、シナリオも面白く、どのウマ娘のストーリーを読んでも好きになってしまう魅力がある。
そしてその中でも今回は、キングヘイローのキャラストーリーと育成のシナジーが凄く面白い。という気持ちを書き留めたものである。
キャラストーリーを読んで1位にしてあげたいという気持ちを高めさせておいて、普通にやると勝てないレースをぶつけ、感情に凄まじい揺さぶりを掛けてくるこのゲームは、本当に良い意味で酷いゲームだと思う。だが、だからこそ、夢の三冠を達成し、有馬記念を優勝した時の感動は一入だった。
キングヘイローの三冠に限らず、ハルウララの有馬記念優勝や、スズカやライスシャワーの育成等々、ウマ娘というゲームは正に無数の夢を叶えられるゲームだ。人それぞれの夢を叶えられる。そんなゲームと出会えて本当に良かったと思うし、これからも末永くやっていくつもりだ。ウマ娘、ありがとう……。
それと、こんな怪文書をここまで読んでくれた方にも感謝を申し上げたい。少しでもキングヘイローの良さが伝われば幸いでふ。それではまた。
あ、次の目標としては、キングヘイローでダートURA優勝を目指したいと思う。三冠より厳しい条件だが、出来ないこともない……と思う。だってウマ娘だもの。優勝出来たらまたこういう怪文書を書くかもしれない。それではまた。
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