修了考査の備忘録

どうも、全人モデルです。今年の修了考査お疲れさまでした。
修了考査に合格し、晴れて公認会計士となる前の最後のインプット期間と思い、自分を奮いたたせて勉強しました。
試験では勉強した知識をあまり使わなかったものの、実務経験2年間を踏まえて、非常にいい復習(実務と基準の紐づけ)はできたなと感じています。
また、ITの知識は今後上位職になりIT専門家との協議等で必要な知識であるため、非常に勉強になりました。では早速、修了考査の書簡でもビールを飲みながらつらつらと書いていきます。飽きたら省略してしまうかもしれませんが。

会計実務の理論・実務

第1問
1問目 収益分解注記
この問題は、実務でばっちりやったことがありました。知らないと解けない問題でしたね。答案は、「リース会計は収益認識基準の適用範囲外として定められているため、顧客との契約から生じた収益に該当せず、その他の収益(c)」社員に鬼のレビューメモのおかげです。
問題4
付随費用の取扱い ここは典型論点ですね。個別なら取得原価にする、連結なら費用にする。両者で取り扱いが違うことと、連結固有の一時差異なので、「投資の売却等」の意思決定があれば、税効果はスケジューリング可能としてDTAを計上する。
また、識別可能な無形資産は税効果を適用するものの、のれんは循環が生じるため認識しない。
問題5 問1 問2
IFRS のれんの減損テスト おそらく答練で出ているので書けた人がほとんどでしょうか。また、18号も典型ですね。支出時の事業年度で費用処理。
第2問
問題1
抱合せ株式消滅差額 この問題は難しいと思います。ただし、問題文をよく読むと「個別の損益に計上した上で利益剰余金を増減させる」理由を問われているので、クリーンサープラス関係のことを言えばいいんだなとわかるはずです。要は連結上は損益取り込んでいるが、個別上は、利益を取り込んでいないので合併により直接利益剰余金へ計上すると、クリーンサープラス関係が保たれなくなるということです。なんとなく書けたひともいる気がします。
問題2
グルーピングは優しかったですね。問題文に丁寧に記載がたくさんありました。本社の外部賃貸部分はおおむね独立したキャッシュ•フロー、かつ、継続的に収支が管理できるため、OKでしょう。
問3 これは非常にいい問題だと思いました。某CPAの財務講師は減損の兆候といっていましたが、違います。丙製品工場内の製造設備について、耐用年数の短縮7年から3年へ会計上の見積りの変更として加速度償却を検討する必要があります。減損の兆候と間違えやすいですが、執行社員が上司へ指導していた内容を聞き耳立てていてよかったです。
問題3
再度、実務18号ですね。IFRS上、当初認識でOCIオプションを使用した場合には、その他の包括利益を通じて公正価値評価にすることを選択できますが、日本基準だと減損又は売却があった場合には、組替調整することが求められています。正解は その他の包括利益20,000/投資有価証券売却損益20,000でしょう。理解はしていましたが、パニックって私はここ間違えました。
問題4
有償新株予約権ですね。論点切っていた+試験員の特性もあり勝手にESOPだと思っていました。しかし、ご丁寧に基準が書いてあり、落ち着いてよく読めば解ける問題になっていました。多分満点です。

全体的に易しい問題で構成されており、差は大きくつかないと思います。

税務実務

第5問
問題1法人税法
 5ミス(⑦、⑧、⑫、⑰、⑳)くらいです。
繰延資産は、TACのテキストの例題のまま出たので解けました。(唯一、会館だけ覚えてて助かりました)
圧縮記帳⑧、⑳は切っていました。役員給与は養老保険の1/2が特定の者だったのですが、加算するの忘れてミスりました。交際費は特約店のセールスマンの当社の従業員扱いになり、福利厚生費になるみたいなので間違えていました。。納税充当金の取崩額は凡ミしました・・・
まあ5ミスなら上位10%くらいだと思います。

問題2消費税及び地方税
問1 完答の自信あり。
⑴ 商品券は購入した時点ではない。消費して役務提供が発生するため。
⑵ 暗号資産は支払手段であり、支払手段の譲渡は非課税であるから。
⑶ 保税地域内の役務提供は内国貨物と外国貨物が混在しており、実務上区別が困難であるから、そのすべてを免税取引として処理するため。
⑷ 損害賠償金は、資産の譲渡等に該当せず不課税取引のため。
ここは簡単だと思います。(2)で迷う人いるかと思いますが・・
問2 消費税の計算問題 果物を完全に見逃し死す。。。
果物を完全に読み飛ばし、12/20 で8ミス、普通に死にたいです。
果物見逃さなければ満点でした。悔しいです。
多くの人は12/20 又は20/20 になると思います。
複雑な計算はなかったです。適切に区分できるかの判断が問われましたね。
問題3所得税
問1 特段コメントなし。
問2 譲渡所得以外カバーしている人がいなそう。⑶をミスりました。
⑴ 住宅手当と出張旅費で迷う問題。旅費は規定内なら未使用分も非課税。本番迷ってミスる人多そう。
⑵ 損益通算と生活に必要な資産の損はないものとして、損益通算。解けている人少なそう。
⑶ 土地建物の譲渡。土地の譲渡を丸ごと見逃していて、取得費5%を見逃していました。建物の非業務用資産の計算まであっていたので、悲しい。
第6問
問題1 法人税 
同族会社?? 何か特例ある?
問1 ミスりました。税務上の耐用年数は申請・承認が必要なんですね。減損(Dep超過額)の加算しても、その後も加算サイドっぽいです。悔しい。
ただ、正答率は50%下回りそう。
問2 遊休資産1年以上と、何か書きました。
問3 全体的にやや難しい印象。
⑴ 完全子会社への寄付金となると予想しています。
⑵ これはC論点ですね。同期が実務でやったみたいですが、どうやら意思決定の前後で取得価格に算入するかしないかが分かれるみたいです。
⑶ これも寄付金しました。違うかな。
⑷ これは税務上否認されますね。これは落とせない。
問題2 相続税  7/7 全問正解
問1 ○  絶対に正解しないといけないレベル
問2 × 年間350万円ー110万円の240万円が課税
問3 〇 課税価格の合計額の1/2以下のため。
問4 × 贈与税が課される。
問5 × 年金受給権もみなし財産として課税対象となる。(C論点)
問6 × TAC4回目の答練で出題あり。時価と対価の差額は受贈者に贈与税が課される。本番前にみなし譲渡あたり見ていてよかった。
問7 × 相続時精算課税を選択した場合、贈与時の価格で相続税の課税価格に含められる。ここで2000万円のため、基礎控除3,600万円以内になることから相続税の納税義務は負わない。良い問題。

問5以外、ちゃんと勉強していた人は解ける問題になっていて、かつ、迷いやすい部分が問われていて非常に良問であると感じた。テキストレベルではある。3問は死守しておきたい。
問題3 所得税  
問1 ⑴ 返還受けた部分は収益を否認?、定期同額給与は240万円*3ヶ月と120万円*9か月の1,800万円だと予想。②は総収入金額2,760万円だったかな。⑵は、重要な職位の変更のため、認められるはず。
問2 出向役員の出向契約は、TACの答練で出た気がする。定期同額給与として、損金算入OK
問3 これは間違えれない。答え書いているし。⑵6,200,000円 ⑶退職所得

⇒傾向として、法人消費と言われているが、所得税は過去に配点が50点程度の回もあったため、譲渡所得にとどまらず、給与、退職、事業所得、損益通算、課税の計算まで幅広にやっておくとリスクヘッジができると予想していた。実際の本試験では所得税の割合が多く、勉強しておいて良かった。

なお、上記は答えではないので、参考程度にお願いします。

最後に

修了考査全体を通して、論ズレするような答えを書いではないので受かると信じています。

天才ではないので、圧倒的な勉強時間で乗り切るしかないのは昔から変わらず、、効率性を度外視して勉強するのが性に合っているので、23日ほどお休みをいただき、朝7時から22時まで15時間勉強させてもらいました。
論文の時みたいに完璧な状態で試験は迎えれなかったものの、実務よりの試験ではあった気がするので耐えれました。

最後のインプット機会ではあったので、今パンパンに知識を詰め込んだ脂乗った状態で仕事頑張ろうと思います。

4/5楽しみです。皆さんと一緒に公認されますように。




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