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ナグ・ハマディ写本と死海写本は重要

このnoteは調べ物のための個人的メモです。2179文字

最初にまとめ

ナグ・ハマディ写本1945年:死海写本は1947年以降

⭕️1945年発掘『ナグ・ハマディ写本』はグノーシス派由来の直接的な文献
それ以前は、グノーシス派を異端じゃ〜と喚く古代の正統教会の教父たちが残した文献から、グノーシス派を調べざるを得なかった。

⭕️1947年発見の『死海写本は聖典に入れていない旧約聖書』
ヘブライ語聖書の最古の写本を含んでいて、第二神殿時代後期のユダヤ教の実情をうかがわせるものでもある。文書は大部分がヘブライ語で書かれており、2割ほどのアラム語文書と、ごくわずかなギリシア語文書およびアラム語。

クムラン教団は、伝統的にエッセネ派と同定する意見が主流であるが、エルサレムのサドカイ派の祭司たちが書いた、あるいは未知のユダヤ教内グループによって書かれたとする意見もある。

死海文書の内容は大きく分けて3つに分類することができる。
◉第1はヘブライ語聖書(旧約聖書)正典本文
◉第2は旧約聖書外典」と「偽典」とよばれる文書群(エノク書、ヨベル書、トビト記、シラ書などでユダヤ教の聖書正典としては受け入れられなかったもの)
◉第3に「宗団文書」と呼ばれるもので、クムラン教団の規則や儀式書、『戦いの書』などである。

⭕️『ナグ・ハマディ写本』よりグノーシス派が分かる

⭕️『死海写本』正典に入れたくないユダヤが隠したい秘密が見え隠れする

⭕️ナグ・ハマディ写本1945年:死海写本1947年以降

なので、それ以前の研究家より我々現代人の方が遥かに詳しい情報を沢山知れる。歴史調べではとても珍しい状態。

だから、現代人から見て嘘考察であっても古い人は一概に工作員とは簡単には言えないし、現代人で嘘を流していたらクソがっ!となる、ジャッジの大きな一つ。


以下はウィキペディア

ナグ・ハマディ写本1945年に見つかった

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ナグ・ハマディ写本の一部
(コーデックスII収録の「ヨハネのアポクリュフォン」の末尾と「トマスによる福音書」の冒頭部分)

1945年に上エジプト・ケナ県のナグ・ハマディ村の近くで見つかった初期キリスト教文書のことである。ナグ・ハマディ写本は、二十世紀最大の考古学的発見に数えられており、事実、初期キリスト教の研究を飛躍的に進展させた。ナグ・ハマディ写本は、古代キリスト教を知るための原資料としては死海写本につぐ重要性を持つと見なされている。

写本はコプト語で書かれているが、ギリシャ語から翻訳されたものがほとんどであると考えられている。写本の中でもっとも有名なものは新約聖書外典である『トマスによる福音書』である(同福音書の完全な写本はナグ・ハマディ写本が唯一)。

ナグ・ハマディ写本の発見以前、少数の例外を除くとキリスト教グノーシス派由来の直接的な文献はほとんど発見されていなかった。そのため、グノーシス派に関する研究は、反異端の立場からグノーシス派を非難した古代の正統教会の教父たちが残した文献に頼らざるを得なかった。ナグ・ハマディ写本は古代キリスト教の異端としては最初で最大の勢力だったキリスト教グノーシス派の原資料にあたり、キリスト教グノーシス派の教理・神話論などをキリスト教正統教会の偏見を通さずに知ることが出来ることから重要な写本である。

発見の経緯
発見者はアラブ人農夫ムハマンド・アリー・アッサーマン。この以降の途方に暮れるナグ・ハマディ写本の数奇な運命は、本になって結構売れて話題になったはず。

グノーシス派の文献が世に出ては困ると、ユダヤの呪いでもかかっていたんじゃないかと勘ぐるほどの不幸の連続。web記事で本のあらましは読めた。今もあるかな?


死海写本1947年

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第一洞窟から見つかった、死海写本イザヤ書の第二の写本 

死海写本は、1947年以降死海の北西(ヨルダン川西岸地区)にあるクムラン洞窟などで発見された972の写本群の総称。主にヘブライ語聖書(旧約聖書)と聖書関連の文書からなっている。

死海文書はヘブライ語聖書の最古の写本を含んでいて、宗教的にも歴史的にも大きな意味を持ち、第二神殿時代後期のユダヤ教の実情をうかがわせるものでもある。文書は大部分がヘブライ語で書かれており、2割ほどのアラム語文書と、ごくわずかなギリシア語文書およびアラム語の方言であるナバテア語の文書を含んでいる。

放射性炭素年代測定、質量分析法などから紀元前250年ごろから紀元70年の間と考えられている。死海文書を記したグループ(以後、クムラン教団と呼ぶ)については、伝統的にエッセネ派と同定する意見が主流であるが、エルサレムのサドカイ派の祭司たちが書いた、あるいは未知のユダヤ教内グループによって書かれたとする意見もある。

死海文書の内容は大きく分けて3つに分類することができる。第1は「ヘブライ語聖書(旧約聖書)正典本文」(全体の4割)、第2は「旧約聖書外典」と「偽典」とよばれる文書群(エノク書、ヨベル書、トビト記、シラ書などでユダヤ教の聖書正典としては受け入れられなかったもの、全体の3割)、第3に「宗団文書」と呼ばれるもので、クムラン教団の規則や儀式書、『戦いの書(英語版)』(1QM(オランダ語版)、1Q33、4Q285(オランダ語版)、11QSM)と呼ばれる書など(全体の3割)である。

おわり

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