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1.グノーシス神話要約

グノーシスに付いてはすでに語っているけど、偽物フードコブラがこれからグノーシスをネタにしたアブラカス・マンセーの記事を書くはずで。アブラカスの儀式の分析にワシも今の知識では足りないので猛勉強中です。グノーシスは、ややっこしくて頭に入らないんだよ・・・( ;´Д`)

⭕️このBlogは良い情報だけど。学者みたいな文体で頭に入らない。凡庸な言葉にして引用します。( ;´Д`)

1.グノーシス主義概論

 一般に、「グノーシス主義 Gnosticism」と呼ばれている思想ないし信仰は、 紀元一世紀より、三世紀から四世紀頃まで、ヘレニク世界・ 地中海世界において流布した、独特の世界観と神観・人間観を持つ「教え」です。

 「グノーシス主義」という名称は、一つに、この教えを説き、信奉していた 複数の様々な派の人々が、自分たちを「知識ある者=グノースティコイ γνωστικοι (gnoostikoi)」 と自称していたからですが、この名称が定着したのは、当時、台頭しつつあった原始キリスト教会が、グノーシス主義運動を、重大な「敵・ 障害」であるとみなし、「グノーシス主義異端」として、排斥しようとしたためです。(その理由には、キリスト教的グノーシス主義者たちが、自分たちこそ、 「キリストの啓示」の真実の意味を知る、「真のキリスト教徒だ」とも称していたことがあります)。

キリストは救世主と言う意味でもあるもんね。グノーシス派の教義で出てくるイエスや使徒の名前は同じなのだが、意味は180ど正反対なのだ。
登場人物は同じだが、物語は180正反対!

 従って、西欧の思想の伝統において、「グノーシス主義」という概念は、 キリスト教と密接な関係にあり、長い期間において、初期キリスト教会が、グノーシス主義諸派に対して与えた「異端」という烙印を、そのままに受け入れていました。グノーシス主義は、その「思想原理・世界観・人間観」等からすれば、キリスト教の「異端」ではなく「異教」と言うべきであり、事実、キリスト教とは全く無縁なタイプのものも存在します。

 また、グノーシス主義一般が、キリスト教の「異端」ではないことは、多くの研究者のあいだで、今日、 同意を得ています。

「異端」で「異教」だが、各派でグラデーションになっているかもね。世間の研究者も混乱している。異教が入っているとグノーシスとか。マントラ、魔法の呪文があるとグノーシスとか。マニ教、仏教をグノーシスだ〜と言う、真面目なキリスト教の源流の研究者もいる。研究者は宗教の中身まではハッキリとは分からないから、定義もハッキリ出来ないんだ。

 とはいえ、この文書では、紀元の数世紀、地中海世界領域で繁栄し、原始キリスト教会より、異端とされたグノーシス主義の考えについて、主に説明し論じます。

 私たち研究者は、このような意味のグノーシス主義を、取りあえず、「ヘレニク・グノーシス主義」と呼びます。それに対し、思想原理より明らかに、キリスト教とは独立していることが明らかな「グノーシス主義」 形態については、ヘレニク・グノーシス主義も含め、「普遍グノーシス主義」とも呼びます。

 ということで、以下においてはヘレニク・グノーシス主義、とりわけキリスト教的グノーシス主義を取り上げます。このグノーシス主義は、次のように概説されます。

このブログ主は日本語ではヘレニズムをヘレニク呼ぶ。英語表記以外の方が本当だとこだわっているんだろうか?今回はこのまま行きます。


序) 悪の宇宙

 グノーシス主義では、一般に、この世を善の世界とは考えずに、矛盾と悲惨、悪しきことごとが充満する「悪の宇宙」と考えます。ヘレニク・グノー シス主義の場合も同様であり、しかし特徴的なのは、このグノーシス主義は、 ギリシアやローマの哲学の理論体系や、神話枠が前提されており、「古 典ヘレニク世界的秩序宇宙」概念を反転させて、この宇宙が、暗黒の「悪の 宇宙」であると主張したことです。

 古典ヘレニク哲学の基本前提としては、「宇宙」は本来的に「善の秩序」 の宇宙であり、宇宙の創造者乃至宰領者がいる場合、このような創造者・創造神も、善の神・善の創造者と考えられました。それは、「この世」に現実に、現象的に「悪」が満ち満ちているように思える場合にも、「宇宙の秩序構造」は存在 し、それは「善」であり「善なる神・超越者」の設定だと考えたことです。

古典ヘレニク哲学=ヘレニズムか?検索ではヘレニズムと出る。リンク
ヘレニズム=紀元前323年にアレクサンダー大王が亡くなってから古代ローマによってプトレマイオス朝エジプト王国が滅亡した紀元前30年までの役300年間を指す。

ヘレニズムは西洋文明の基盤となった一つの主要な流れ。
ヨーロッパ文明の源流には、
1. ヘレニズム
2. ヘブライニズム
という2つの流れがあるとされ、ヘブライニズムはヨーロッパにおけるキリスト教の文化遺産を指し、ギリシャ風の文化性を意味するヘレニズムと融合することで、現在のヨーロッパの文化基盤が出来上がったとされる。

 古典ギリシア哲学、そしてローマの哲学もまた、「混沌」や「無限」を否定的に捉え、そのようなものを嫌ったことが知られています。

補足:ここで云う 「無限」は、近代的な数学概念としての無限ではなく「限定されないもの」つまり、本質が「無規定なもの」のをいい、それは「混沌」と同様に、「秩序」 に反する事態・事象であった。

 原始キリスト教は、古典ヘレニク思想の中で、宇宙創造者=神=ヤハウェを「善の神」と考え、神の創造になる、この「被造世界」もまた、「本来的に善」であり「光の世界」と 考えた。原始キリスト教の諸派も、宇宙を「秩序宇宙」と考え、また「秩序」は「善」であることより、この宇宙・世界は、 「善の宇宙」であると考えた。

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 原始キリスト教はコイツが「善の神」と考え、コイツの創造になる、この「世界」もまた、「本来的に善」であり「光の世界」と考えた。

 しかし、グノーシス主義は、原始キリスト教の「秩序宇宙」概念を反転させ否定する思想であり、それは、「この世=宇宙」に、秩序よりもむしろ「混沌」 や「暗黒」を見て、この世の「無秩序性・反理性性・非本来性」を主張します。

古典ヘレニク哲学も原始キリスト教も、あるいはその他のヘレニズム時代の諸宗教、例えば、ミトラ教、ユダヤ教、ゾロアスター教等も、宇宙の 「善なる秩序性」を認めていたのですが、ヘレニク・グノーシス主義は、上述の通り、「宇宙の無秩序性」「混沌と悪の宇宙・暗黒の宇宙」の現前性を主張し、また、そのような世界把握を、信仰の思想の前提としていました。

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ヘレニク・グノーシス主義は、「宇宙の無秩序性」「混沌と悪の宇宙・暗黒の宇宙」の現前性を主張し、また、そのような世界把握を、信仰の思想の前提としていた。⭕️要するにコイツが悪い。

ゾロアスター教は、光と闇の二元論宇宙観を展開しますが、その世界観は、「この宇宙」を舞台にして、「光の秩序勢力」と「闇の混沌勢力」が争っているというもので、最終的には、「光の秩序」が勝利することが前提とされています。

「光の秩序勢力」と「闇の混沌勢力」が争っている・・これは敵も味方もそうだよね。どちらが光で闇なのかと思うのかが違うわけだ。安倍晋三やトランプは、ヤハウェ側が光なのだ。

ゾロアスター教は最近新たな文献が出たと思うのだ。

フードコブラがゾロアスター教を否定し怒っていたが、その年代を確認しなければいけない。ゾロアスター教は一神教らしく、ユダヤのラビもユダヤ教の元ではないかとワクテカしていたが、彼らも期待外れでガッカリしており、結局ワシも今だに善悪わからない。(;´Д`A

 それに対しグノーシス主義の宇宙観は、「この宇宙」は、アルコーンたちの絶対的な支配下にある「悪の宇宙」であって、「光明の世界」は、「叡智=グノーシス」無しでは到達できない、はるか彼方にあるという展望で、光と闇の二元論という点で似ていても、異なる世界観なのです。

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アルコーンたち
ユダヤにしろ、サタニストにしろ。一神教にしろ多神教にしろ、全ての宗教は最後は自分たちが勝つと思っているよ。

1) 悪の起源 ・ 創造神話

 ヘレニク時代の多様な思想も宗教も、皆、「善と秩序の宇宙」 を確信していたのに対し、ヘレニク・グノーシス主義が何故「悪と混沌の暗黒宇宙」を教えを説いたかといえば、それは彼らの「現存在」における世界把握に起源があるともいえるでしょう。とはいえ、彼ら自身は、「創造神話」と 呼ばれる、「この世の悪と混沌の起源」についての合理性的な「説明理論」を持っていました。

 ヘレニク・グノーシス主義の教師たちは、伝統的な「秩序宇宙・秩序の善なる神」を否定し、この世界は「悪の宇宙」であり、この世界を創造した者も「悪の神・不完全なる神」であるとみなし、多くの派では、この悪の宇宙の創造者を、プラトーンの『ティマイオス』に描かれている、下級の世界造形者である「デミウルゴス=造物主」と同一視しました。

ヘレニク時代の伝統的→すでに原始キリスト教が伝統になっている時代。

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プラトーンの『ティマイオス』に描かれている、下級の世界造形者である「デミウルゴス=造物主」

 プラトーンのこの著作では当然、デミウルゴスの上位に、高次の「真の神」 が前提にされている。グノーシス主義の教えでも、「この闇の宇宙」の上位に「真にして隠された・知られざる光の超世界」があり、また、 デーミウルゴスの遙か上位に、「真にして隠された、または忘却された至高神」が存在すると主張する。

この「隠された、知られざる真の至高神」 は、認識や理解を超えた存在であり、名を付けることも出来ないとされますが、いくつかのグノーシス主義のシステムでは、この「知られざる至高神」 を、「ビュトス(深淵)」とか「プロパテール(原父・先在の父)」と呼びます。


 カバラが説くように、あるいは新プラトン主義の哲人プロティーノスの「一者 To Hen」よりの存在者の下降・流出の説にあるのと同様に、グノーシス主義においても、「真の至高神=知られざる神」 からの「存在の流出」というものを考えます。

この「流出」は、最初、グノ ーシス主義者たちの立場より述べても、「秩序的」に行われていたのですが、 「ある事件」を契機として、グノーシス主義 の「真の秩序宇宙」(これを、プレーローマ とか、オグドアス・アイオーン世界などと呼びます)に、無秩序と混沌・暗黒の萌芽が生じ、この萌芽より、「この悪の宇宙」を創造した、アルコーン(ギリシア語で「支配者」の意味)と呼ばれる、ある意味で無知蒙昧で傲慢な複数の超霊的存在が生み出されたとする。

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アルコーン(ギリシア語で「支配者」の意味)と呼ばれる、ある意味で無知蒙昧で傲慢な複数の超霊的存在。

 彼ら、または彼らの第一人者である「第一のアルコーン」これが、上に述 べた「デーミウルゴス」であり、デミウルゴスはまた、ヤルダバオートの固有名を持ち、『旧約聖書』の至高神ヤハウェと同一視される存在が存在し始めます。

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デミウルゴスヤルダバオート=ヤハウェ

 こうしてヤルダバオート、あるいはアルコーンたちが、自己の「不完全な知識や能力」において、それと意識してか無意識か、上位の光の高次世界(すなわち、プレーローマ超世界)などを模倣して、「この世界」を創造ないし造形しますが、それは、彼ら低次アイオーンであるアルコーンたちの不完全さ故に、不完全な世界となります。

そして、このようにして生み出された 「不完全な世界」が、私たち人間が生きる「この世界=宇宙」で あり、そこには、悪と闇が満ちているいうのが、グノーシス主義の主張です。

 これが、グノーシス主義に共通する基本構造としての「悪の宇宙」の 起源の説明神話=創造神話です。以上の説明より明らかなように、この世界を創造した者=デーミウルゴス・アルコーン自体が、そもそも不完全な存在で、 「超宇宙的過失事件」をきっかけとして、「偶然」 に生み出された存在なのですから、彼ら、または彼、ヤルダバオートが創造した、この世界=宇宙が「悪の宇宙(光なき暗黒の世界)」であるのは、当然の事態であるということになります。

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「デミウルゴス=ヤルダバオート=ヤハウェ」が創造した
光なき悪の宇宙では当然の事態。

まとめ

 ヘレニク・グノーシス主義の教師たちは、すでに伝統的になっている原始キリスト教(神道・惟神の道)の「秩序宇宙・秩序の善なる神」を否定し、この世界は「悪の宇宙」であり、この世界を創造した者も「悪の神・不完全なる神」であるとみなし、多くの派では、この悪の宇宙の創造者を、プラトーンの『ティマイオス』に描かれている、下級の世界造形者である「デミウルゴス=造物主」と同一視した。

『ティマイオス』(希: Τίμαιος、羅: Timaeus)は、古代ギリシアの哲学者プラトンの後期対話篇の1つであり、また、そこに登場する人物の名称。副題は「自然について」。リンク


⭕️だから・・・・、

2.総てはプラトンの定義から始まっている。なので、ラトンがどんな人かが重要だね。

プラトン(紀元前427年 - 紀元前347年)は、古代ギリシアの哲学者である。ソクラテスの弟子にして、アリストテレスの師に当たる。

40歳頃の第一回シケリア旅行にて、ピュタゴラス学派と交流を持ったことで、数学・幾何学と、輪廻転生する不滅の霊魂(プシュケー)の概念を重視するようになり、それらと対になった、感覚を超えた真実在としての「イデア」概念を醸成していく。

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ピタゴラス教団
現在の南イタリアのクロトンに本拠を置き、数学・音楽・哲学の研究を重んじた。紀元前5世紀ごろに盛んであった。結社外に教えを伝えることは禁じられていた。このため、ピタゴラス教団に関する資料は少なく、実態が明らかでない。古代の証言からは、数学の研究を重んじた派と、宗教儀礼を重んじた派のふたつがあったことが知られている。

また、ピタゴラス教団自体が秘教的で教えを外部に伝えなかったことだけでなく、ピタゴラスの伝記が伝説やおとぎ話に満ちたものとなっているということもピタゴラス教団の実態を不確実なものとしている。

ピタゴラス本人を含めて前期ピタゴラス教団の人々は著述を一切残さなかったが、後期のピロラオス(プラトンの「パイドン」で言及される)、エウリュトス、アルキュタス(プラトンの同時代人)といった人々がピタゴラスの思想を間接的に伝えている。

プラトンにおける数学(幾何学)の重視はピタゴラス教団の影響であるといわれている。
ピタゴラス教団は特定の数に神秘的な性格を見出しており、その教説の一端がプラトンの『国家』第10巻の宇宙像に現れているとの指摘[誰によって?]がある。

ピタゴラス派は前4世紀に衰退したが、前1世紀、ニギディウス・フィグルスら新ピタゴラス派により再興された。


第一回シケリア旅行
この後、紀元前388年(-紀元前387年)、39歳頃、プラトンはアテナイを離れ、イタリア、シケリア島(1回目のシケリア行)、エジプトを遍歴した。この時、イタリアでピュタゴラス派およびエレア派と交流をもったと考えられている。また、20歳過ぎの青年ディオンに初めて会ったのも、この時である。

サタニズム、正義の時代のフリーメーソンの元は、ピタゴラス教団。

愚民政策(無知の政策)

今回、グノーシスの学び直しからプラトンの記憶と辻褄が合わないのでもう一度調べ直したのだ。上の中国からの情報ではプラトンが高貴な嘘による愚民政策を統治者に進言したとなっているが。これは多くの人が思っている間違いなんだ。

「壮大な神話」をわざと誤訳で「高貴な嘘」になっているのようだ。プラトンの発明を愚民政策化したのはソクラテスなのではないか?とにかくプラトンは悪人ではない。強力な叡智を持った人だ。

プラトンの先生はソクラテスになるのだが。当時の古代ギリシャの裕福な子供は、親は金を払いソフィストという教育家から学ぶ。学校教育がOUTでも優秀な子供は出る。ソクラテスも学ばなければいけないが、先にプラトンを学ぶ。

つづく


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