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43.日本は旧小国、倭国の地を取り込んだ

5634文字

前回のまとめ

『旧唐書』945年
「倭国が国号を日本に改めた」
●「もともと小国であった日本が倭国の地を併合した」
⭕️「倭国」と「日本国」2つが並立している状態で書かれている。
●702年の遣唐使は、『国号変更の理由について、唐側に理由を説明することが出来なかった』。

『新唐書』1060年・北宋
●咸亨元年すなわち、670年に「倭」をあらためて「日本」と号したと書いてある。
●「新唐書」では『日本伝』として、私たちの住む国の過去のことが、”まとめ”られている。(倭国はどこへ行ったの?)
●(日本が)復古的で儒教的な道義を重視する態度が貫かれている。

世間では議論されているけど、きちんとした翻訳文がないから議論が続くのだと思うので、時間かけてクソ真面目に翻訳してみました。(;´Д`)


『旧唐書』945年

日本国者倭国之別種也。以其国在日辺、故以日本為名。或日、倭国自悪其名不雅、改為 日本。或云、日本旧小国、併倭国之地。

⭕️(その)日本国の者、倭の国これ別種なり。その国が日の辺にある、故に日本を名乗った。ある日、倭国は自悪のその名は下品(なので)、日本に改あらためた。あるいは、日本は旧小国、倭国の地を併せる。

となる。これはそのまんまの意味だ。
日本国の者と言っているのだから、遣唐使の誰かのことだろう・・。
日本国の者(遣唐使)は、

「倭国の国名は下品、自ら日本に改あらためた。」か、、、「日本は旧小国、倭国の地を取り込んだ。」どちらかだよ、という話をしている。説明している人も、完全には分っていないんだ。

●「倭国の地をあわせる」か「倭国の地とならぶ」どちらか。
日本は倭国を「併合」したか、
日本は「
列島」の中に「倭国と並んで存在している」か・・・

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列島(国の名前がややっこしいので、ここでは列島と話す)

●日本国の者、倭の国これ別種・・・(滝汗)

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