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慶応義塾大学の個人情報不正流出事件について考えた事

今週、私にとって衝撃的だったニュースが2つありました。
それはアメリカのニュースではなく、日本と、そしてもう一つは、中国での出来事です。

ひとつめの日本のニュースで、私にとって衝撃的だった事件は、慶応義塾大学で起こった個人情報流出事件です。

「不正アクセスによる個人情報流出事件」などは、銀行口座の預金まで盗難されてしまう、昨今のインターネット環境では、特段目新しい事ではないと思われるかもしれません。

私にとっての問題は、それが慶応義塾大学のサーバーで起こった事件である事実です。
「それがどういう意味を持つのか」簡単にご説明しておきましょう。

慶応義塾大学という大学は、ICT技術の研究開発の面では、日本有数の拠点の一つです。
特に個人情報管理技術に関しては、日本のトップランナーと言っても過言ではないのです。

ブロックチェーンによる学生の個人情報管理プラットフォームを共同開発(STARプロジェクト)
2020/08/11

来年発足する予定のデジタル庁において、そして、今後ますます普及拡大するはずの、マイナンバーカードの個人情報管理プラットフォームにおいて、この事件のもつ意味の大きさは、容易にご理解頂けるものと思います。

ニュース記事だけからは、今回の事件と、『STARプロジェクト』との関係性までは詳細を特定できません。
STARプロジェクト』では、ブロックチェーン技術を使っているので、一般的な理解では分散ネットワーク(P2P)技術なのであり、
『サーバーから不正流出など起こりえない』とも考えられます。
最初から、ブロックチェーンのデータは各端末(ノード)に配布(流出)しているからです。

ですから深読みすると、話題性を狙った「恣意的な不正流出行為」と云う、穿った見方もできない訳ではありません。。。

しかし、いづれにしても事件のタイミングから推測して、
「狙われたな!!」と感じるのです。

私が、自分自身の研究対象として特に留意している点は『ブロックチェーン技術の脆弱性』なのです!
「ブロックチェーン技術は万能ではない」事をよく理解して、技術の進歩を前に進めて頂きたいと、心から願っております。

次の中国で起ったニュースも、是非読んで下さいネ♥


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