『COVID-19』が教えてくれたこと (第1回)
新型コロナウイルスのパンデミック(世界的大流行)は私達に多くの事実を教えてくれました。
ウイルスの本質は『情報』である、と云う事を鑑みるならば、「その意味」を私達はどの様に『理解した』のか。
問題解決の糸口が見えてきた今だからこそ、少し整理して考えてみたいと思います。
見えない敵
『COVID-19』との闘いは、今や世界大戦と捉えられるまでになりました。
問題は『SARS-CoV-2』が「病原体」として理解される点にあり、私達人間に重篤な肺炎の症状や、その他にも血栓症などの病状を発現して、結果死に至らしめる病を引き起こす点です。
さらに、この『SARS-CoV-2』は感染性をもち、その感染力が非常に強いと考えられている点にもあります。
言うなれば「恐ろしい感染症」と云う事であり、歴史的に考えてみるならば私達人間の歴史は、太古の昔から感染症と闘ってきた歴史でもあります。
私達は、これまでもエイズやインフルエンザそして SARS や MERS などが「恐ろしい感染症」である事を知っています。
そして、これまでもそれらのウイルスと闘い克服してきた歴史があります。
2019年の暮に、『新型コロナウイルス』の発生が報告された当初において、人々が現在の様には「恐ろしい感染症」と認識していなかったのは、言い換えるならば、これまでもウイルスと闘い克服してきた歴史があるからです。
しかし事態は急激に激変し『世界的なパンデミック』に発展しました。
『COVID-19』は単なる病気を引き起こすだけでなく、人々の生活を破壊し、経済活動を麻痺させ、『ソーシャルディスタンス』を世界中に流行させて、人間の行動様式そのものをも短期間の内に激変させてしまったのです。
私達人間は、男と女が身体的に接触して再生産される生物です。
『フィジカルディスタンス』を徹底するならば、早晩人間は自然な再生産が不可能になり、絶滅する運命にあります。
『COVID-19』の『実効再生産数』を、感染拡大を阻止する重要な指標として注目するのは理解できる事ですが、そのために『ソーシャルディスタンス』を永く『新しい行動様式』として定着させるならば、結果『出生率の激減』
を招来して人類を滅亡に導く事でしょう。
『ソーシャルディスタンス』が、私達『人間の行動様式』としては、決して永く定着するものでない事は、単純な事実から理解できると思います。
『生物間の生存競争』
大袈裟な表現ですが『COVID-19との闘い』は、その様に大袈裟な表現を使用して考える価値があるのだと感じるのです。
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