定額減税で事務負担が増える


しゃちょ「インボイスに帳簿保存法。一時はどうなることかと思ったけれど、なんとか対応も落ち着いてきたような気がするね。」

ぼく「お疲れ様でした。」

しゃちょ「もうしばらくは平穏に過ごせるかな。」

ぼく「いや。6月から定額減税が始まります。」

しゃちょ「えっ、なんか関係あるんだっけ」

ぼく「ありますよ。」

ぼく「6月分の給料から、所得税が3万円+α、住民税が1万円+α減税されます。」

しゃちょ「なるほどね。給与計算がめんどくさくなるってことね。」

ぼく「ええ。」

しゃちょ「いくつか聞いてもいい?」

ぼく「いいですよ。」

◯ 控除額の計算

しゃちょ「3万円+αの”α”はなんなん?」

ぼく「最低3万円、あとは同一生計配偶者と扶養親族の数✕3万円が上乗せですね。」

しゃちょ「わしの場合は奥さんとこども一人だから、9万円かな。」

ぼく「そういうことですね。」

◯ 引ききれなかったら

しゃちょ「6月の給与で引ききれない人が多い気がするんだけどそういうときはどうすんの?」

ぼく「7月以降に繰り越します。」

しゃちょ「ふーん。引ききれない人結構いそうだけど。」

ぼく「一応賞与の時期でもあるんで、それも合わせれば行ける人も増えるかなって感じですかね。」

しゃちょ「これ仮に12月までに引けなかったらどうなるの?1月も続くの?」

ぼく「いや、12月までに引ききれない分が残った人は、、”次期の住民税”から引くことになるみたいですね。」 
※ 20240522追記 上記は改正され、調整給付金として支給されることとなりました。

しゃちょ「なるほど。わからん。」

ぼく「源泉所得税の管理は12月まででOKってことですね。残ったらそれは住民税から引いてくれると。」

◯ 年末調整

しゃちょ「住民税は支払調書出したら勝手に計算してくれるしね。会社からしたら徴収額通知だけ気をつければいいってことかね。なるほどねえ。」

しゃちょ「あれ、、これさあ、よく考えたら年末調整したら精算されちゃわないか?普通にやったら徴収不足みたいになりそう。」

ぼく「今年の年末調整はそれを含めて調整します。調整前の年税額から給付したがくを引いた金額が年税額になる感じですか。」

しゃちょ「よくわかんないけどちゃんと調整してくれるってことね。」

ぼく「ちょっと複雑になるので、今年は特に自分の源泉徴収票は要チェックですね。」


◯ 個人事業主

しゃちょ「そうね。今までは従業員の話だけど、個人でやってる人はどうなるのこれ?」

ぼく「予定納税から引かれて、残りがあれば確定申告から引かれます。」

しゃちょ「引ききれない場合は?」

ぼく「結果的に給付が受けられないってことになりますね。」

しゃちょ「あくまで本来所得税を払う人だけが給付を受けられるってことね。」


しゃちょ「こんな複雑なことするなら、定額給付で良かったんじゃ、、マイナンバーカードに口座も折角登録したのにね。」

ぼく「それはそれで中間業者に中抜きされるとかありますからね。良し悪しですよね。」

しゃちょ「悲しい世界。」


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