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海岸、滝や湖、川でドローンを飛ばすにはココに連絡だ!


北海道 神威岬 - 許可飛行高度1000m-ドローン空撮

美しい海岸や滝や湖、川で飛ばしたいってことよくありますよね。
むずい場所もあれば、えっと思うくらい簡単な場所もありますよ。
▶ここでは港湾は除いて説明します。


1,管理がどこか探そう

北海道 野付半島

一般的には地方自治体が管理しています。

例えば、国立公園内であれば当然、環境省の自然保護官事務所に連絡します。その上で、地方自治体に電話します。もし地方自治体が管理ではなければ管理団体を教えてくださることが多いです。

基本的に川も滝も湖も同じ河川と考えられています。

2,海岸

ナポレオン岩 - 鹿児島県川内市甑島

まず都道府県に電話しよう。

全般的に都会は届け出が必要で田舎は届け出不要というのが一般的です。

港の外の海岸線は都道府県が管理している場合がほとんどです。管理しているのは土木事務所が多いです。

ですから自治体の代表電話に電話して「ドローンを〇〇海岸で飛ばして風景の撮影をしたいのですが」とお話してみましょ。

たまに土木事務所とは名称のことなる部署が担当だったりするので代表電話に電話するのがいいと思います。

ドローンの飛行には届出が必要な場合と不要な場合があります。

私の住む福岡県の場合、かなりの部分が届出を必要でした。恋の浦海岸から北九州市の岩屋海水浴場までが届出不要な海岸でした。

お役人さんは「何かあったときに知らなかった」というのを嫌うみたいだと感じます。知っておきたいという感じですので届出が必要な地域が多いです。

海水浴場や観光スポットなどは現地に管理事務所がありますので自治体から指示されたらそちらに挨拶に行きましょう。現地の管理事務所では簡単な書類を書かされることも多いです。

海水浴客が多い場所とかでは離発着する場所に注意しましょう。海の家など民家がある場合、着替えを覗かれるなど考えられて警察に通報される場合があります。

3,港

福岡市 海の中道

都道府県の港湾局に電話しよう。

大きな港湾は都道府県と市とそれぞれ管理している場合があります。また小さな港は漁協への連絡許可取りが必要です。

例)福岡市のももち浜
福岡市の場合、福岡県と福岡市の管理でした。電話でドローン飛行の確認をしたら福岡市が担当でした。例えば福岡タワーの前のももち浜は飛行1mごとに料金を計算して支払えばドローンを飛行させることができるそうです。ここは福岡市が民間に管理を委託していました。これはビーチバレーをしたりするための料金制度をスライド適用しているようです。1mなんぼですから高額になります。

4,海上保安庁

北海道別海町 走古丹と風連湖

基本、許可は必要ありません。

以前は海上保安庁への許可書類が必要だったようです。
今は本庁からの通達により「船の航行を妨げるような高さや進路への進入」「海上でのドローンレースなど」「船からの離着陸」などをしなければ基本届出は不要ということになっていると説明されました。つまりそういうことをする場合、許可が必要ですので注意してくださいね。

海上保安庁は海の警察とも言われます。緊急出動する場合がありますので海上をドローン飛行させる場合はヘリに注意が必要です。

私はドローンを500m高度で飛行させていた際、海上保安庁のヘリが見えたので岬の先端部までドローンを下ろして回避したのですが、なんとヘリがそこに降りてきてドローンを逃がすことができず接触しそうな危ない目にあったことがあります。第一管区海上保安本部に事の次第をお問合せしたことがあります。その辺のお話はまた別記事でお話したいと思います。

ヘリ緊急出動の例
海水浴場で沢山の人がいるところでジェットスキーが危なく走り回ることがあります。通報があるとヘリなどで駆け付けます。そして空の上から望遠カメラで危ない人を撮影して特定して免許取り消したりしています。

5,川

長目の浜 - 鹿児島県川内市甑島


都道府県に電話しよう。

土木事務所担当が多いです。

こちらも届け出が必要な場合もありますが「特に届け出は必要ないけど人に気を付けて飛ばしてね」と言われることもあります。

国土交通省が管理している河川は〇〇川と〇〇川というように決められています。その場合国土交通省への届出が必要です。

6,滝

鹿児島県川内市甑島 - 観音三滝

都道府県に電話しよう。

土木事務所担当が多いです。

滝は映したいスポットが沢山ありますよね。自治体の管理の場合、よっぽどの観光スポットでない限り簡単に撮影OKとなると思います。

ただし滝は開けていないとGPSが届かない場合がありドローン自体が飛ばないことが良くあります。例)長野県乗鞍高原一ノ瀬園地近くの善五郎の滝

滝も河川の一部なので自治体の土木事務所が管理している場合が多いです。また現地に事務所がある場合も多いので必ず挨拶にいきましょう。

現地で届出の書類を書かされることもあります。土木事務所から指示をされなくても現地になにか事務所がないか探してみてあれば挨拶!これが王道です。

この挨拶をやっていないためにドローン空撮中に邪魔が入る場合があります。現地ならではの注意事項がある場合がありますよ。

7,湖

摩周湖 - 北海道弟子屈町

都道府県に電話しよう。

土木事務所担当が多いです。市の管理の場合、教えてもらえることが多いです。

湖も河川ですので自治体が管理していることが多いです。これまでほとんど規制を言われる経験はありませんでした。ちなみに北海道支笏湖は河川使用の届けが必要でした。

湖のドローン飛行は離陸地点に気を使います。

湖のまわりは国有林が多くてその場合森林管理署に届け出を出します。ですが民有地や自治体の所有の土地などもあります。

自治体がOK出しているなら国有林じゃなくて自治体の土地から飛ばせば入林届の書類を出さなくて良い場合もあるのでどこから離着陸するかよく検討しましょう。

@zephyrus

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