ヴィンテージの記事書かないとバスに轢かれるってよ その2

どうももすぎです。
今回はnoteでの初投稿も兼ねて記事を書かせていただきます。diarynoteにて書いた前回記事zealotofdack.diarynote.jpの「ヴィンテージの記事書かないとバスに轢かれるってよ」の続編です。
ヴィンテ鯖の首領こと添削さんが、「ヴィンテージの記事書かないと持ってるロータスとモックスを全て3/3の鹿にされる」的なことをつぶやいていたため記事を書きましたが、前回はプレイングについてかなりおおざっぱに書いて中途半端になってしまったので、今回は「なんとなくオースってデッキ握ってみようかな~」と思い始めている方々に向けて、サンプルのデッキリストと、様々なアーキタイプに対する戦略を中心に書こうと思います。

1.デッキリスト

以前私が使用したものを、現在の制限リストとメタに合わせて調整したものです。(私が今、実際に組んでいるものとは異なりますが、ご了承ください)

土地17
1島
3Volcanic Island
2Tropical Island
2霧深い雨林
2汚染された三角州
1沸騰する小湖
4禁忌の果樹園
1露天鉱床
1Library of Alexandria

クリーチャー3
1パルン、ニヴ=ミゼット
1グリセルブランド
1鋼の風のスフィンクス

インスタント15
1精神的つまづき
1渦まく知識
1Ancestral Recall
1時を越えた探索
4意志の力
2紅蓮破
2否定の力
2古えの遺恨
1呪文貫き

ソーサリー9
1Time Walk
1ギタクシア派の調査
1思案
1宝船の巡航
1修繕
4定業

アーティファクト6
1Black Lotus
1Mox Sapphire
1Mox Jet
1Mox Ruby
1Mox Emerald
1Mox Pearl

エンチャント5
4ドルイドの誓い
1森の知恵

プレインズウォーカー5
2ダク・フェイデン
2王冠泥棒、オーコ
1覆いを割く者、ナーセット

サイドボード15
4貪欲な罠
1外科的摘出
2紅蓮破
2夏の帳
2自然の要求
1真髄の針
1削剥
1神々の憤怒
1精神壊しの罠

採用されているカードについて解説します。

禁忌の果樹園
オース誘発と色マナ源を兼ねる土地です。最近オースが増えてきているのでミラーマッチ対策も兼ねて4枚です。
デュアルランド、フェッチランド
サイド後に赤いカードの重要性が増えるので、このような配分になってます。フェッチは島をサーチできれば何でもよいため散らします。

不毛の大地を入れている相手には1ターン目にフェッチから置くことでオース設置圏内の2マナに届くようになります。
露天鉱床
カラカスを破壊するのが一番の仕事ですが、バザーやワクショを壊したりして相手を減速させることもできます。
Library of Alexandria
最近あまり採用されていませんが、対青デッキにおいてはこれ1枚で勝てるポテンシャルを秘めています。
グリセルブランド
強力なフィニッシャーです。ライフと残りライブラリー枚数の管理には注意しましょう。手札に来ると扱いづらく素出しはロータスが無いと難しいです。
パルン、ニヴ=ミゼット
戦闘能力や能力の便利さはグリセルブランドに劣るものの、素出しが比較的簡単で、ウィルの弾にもなる優秀なクリーチャーです。また、グリセルブランドと違いダメージを飛ばせるので盤面をひっくり返すこともあります。
鋼の風のスフィンクス
複数の戦闘能力と除去耐性を持ちます。主にクリーチャーで殴り合うときに無類の強さを発揮します。手札に来てもウィルの弾になります。
Ancestral Recall
ただ強カード。青なら入れ得です。
精神的つまづき
優秀なカウンター。ソープロや紅蓮破からクリーチャーを守るのが1番の仕事ですが、レガシー禁止カードにも迷わず使いましょう。
渦まく知識
単純に3枚ライブラリーを掘り進めることが強いのですが、オースではクリーチャーを返品するために使うのが強力ですので、なるべく温存しましょう。
時を越えた探索
最高クラスのサーチスペルです。クリーチャーを手札に加えずにすむドローでもあります。他にも死儀礼の能力を躱したり相手のタルモをサイズダウンさせたりできます。
意志の力
攻めにも守りにも使える超強力なカウンターです。オース解決後はとにかくこれを探しましょう。
紅蓮破
対青最強の呪文。特に逆説への勝率を上げるためにメインから積みます。それ以外でもダクの紋章獲得後のパーマネント奪取やニヴがいるときのドローとしても使えます。空撃ちできない赤霊破よりもこちらのほうが優秀です。
呪文貫き
制限された精神的つまづきの枠を埋めるカードです。賞味期限が早いので、定業やMOXだろうと使えるときに使ったほうがいいです。
否定の力
5枚目以降のウィルです。素撃ちがウィルよりも安い、消したカードが追放されるので瞬唱などで再利用されないなど、ウィルより優れている点もあります。
古えの遺恨
アドバンテージが取れる鉄破壊です。逆説のマナファクトやMUDのクリーチャーを2枚持っていくので大きく減速させられます。ダクのルーティングで捨てるのにも困らないナイスカードです。
思案
強力なドロー操作です。トップ3枚を見れるのでクリーチャーを回避できることも多いです。
定業
ドロー操作。思案や渦まく知識が制限なのでしかたなく入れてます。クリーチャーをボトムに送ると困ることも多いです。お互いドローゴーが続くような状況下ではとても強いです。あとブルーカウントの水増しとしての採用でもあり、ウィルの弾最有力候補。
ギタクシア派の調査
初手にあるとゲームプランが立てやすくなります。中盤以降はカウンターの有無の確認、トップ勝負時の追加ドロー、ウィルの弾がおもな役割になります。フェアデッキ相手ではライフ2点で1ターン寿命が縮まることもあるためマナで唱えることも多いです。
Time Walk
オース設置即誘発、オース解決即攻撃など、オースが絡むととても強いです。またPWを速やかに出しにいったり、能力を2回使うのも強いです。ただ時にはウィルの弾として温存することも大切です。
宝船の巡航
2枚目のアンリコです。3マナ程度なら迷わず撃ちましょう。
修繕
5枚目のオース。スフィンクス専用チューターです。サバイバルや墓荒らし相手にはこれを唱えるのがゴールだったりします。スフィンクスが明確に強い相手以外に唱えることはあまりありません。
Black Lotus
最強のマナ加速です。アンリコやタイムウォークを絡めて複数アクションとれるなどの使い道以外では、ナーセットやクリーチャー素出しのために温存した方が強いです。
Mox5種
オース天和(オース、果樹園、Moxが初手にある)の必須カードです。そのほかにも少しでも速度勝負するために色が合わないものも採用します。中盤以降はダクで捨てる用に出さないこともあります。重要度は青>赤≧緑>黒>白です。(オースは果樹園とセットが望ましいので緑はそこまで重要ではない)
ドルイドの誓い
デッキの要となる踏み倒し用エンチャント。クリーチャーデッキ相手だと先置きによりクリーチャーを出されなくなるので2マナのラスゴとしても使える。
森の知恵
ドローエンチャントです。基本的にライフが許す限りはガンガン引きます。あとクリーチャーを引かなくて済むようになるのが強いです。
ダク・フェイデン
ヴィンテージ最強クラスのPWです。モックスをパクることと手札の質を上げるのが仕事です。紅蓮破がメインに2枚あるので紋章も重要です。あとルーティング能力は相手にも使えるので覚えておきましょう。
王冠泥棒、オーコ
クリーチャーの疑似除去とオース強制誘発が主な仕事です。また自分の鉄をクリーチャー化させることでオースに関係ない勝ち手段にもなります。
覆いを割く者、ナーセット
相手に強烈なドローロックを強いるため、逆説相手にはこれを維持するためにあえて能力を使わないこともあります。あとダクの+能力を相手に使えば疑似ハンデスになります。禁忌の果樹園とは致命的に相性が悪いので注意しましょう。
貪欲な罠
墓地対策カードです。力戦やトーモッドの墓所と違い相手には見えないこと、置物破壊で対処されないのが強みです。
外科的摘出
墓地対策兼コンボ対策。こちらは黒マナを支払えばラヴィニアをすり抜けられたり、貪欲な罠をケアされているときでも使いやすいです。
夏の帳
ハンデスと突然の衰微・暗殺者の戦利品を躱すのが主な仕事です。もちろんカウンター合戦にも強いです。
自然の要求
1マナの置物破壊です。抵抗の宝球などのマナ拘束置物があるときに軽さが重宝します。またエンチャントにも触れるので、サバイバルやファストボンドも対処できます。ときには自分のオースを割ることも。
真髄の針
だいたいバザーかカラカスを刺します。デッキ構造上カラカスに弱いためサイドに入れてます。
削剥
クリーチャー除去兼鉄破壊。丸いです。
神々の憤怒
全体除去です。サバイバルやドレッジ相手には追放効果が優秀です。
精神壊しの罠
ストームや逆説相手への追加のカウンターです。条件付きですが刺さるときはスゴイ刺さります。

2.各アーキタイプ別の戦い方

2-1.ジェスカイ

メインはオースを通すだけでいいのでかなり有利ですが、サイド後は封じ込める僧侶とカラカスとの戦いになります。僧侶を対処できない場合もあるのでニヴの素出しも重要になります。カラカスが確実に入ってくるので、露天鉱床は温存しましょう。
メインサイドあわせて共通の負け筋はPWがいっぱい並んでアド差をつけられるかモンクトークンが大量に並んで撲殺されるかです。アルカニストやヤンパイは所詮オース誘発のトリガーなのであまり気にしません。

サイドイン
2紅蓮破
2夏の帳
1削剥
1真髄の針
サイドアウト
2古えの遺恨
1ドルイドの誓い
1修繕
1島
1否定の力

紅蓮破と夏の帳は対カウンターとして優秀なため入れ、削剥はオーコとあわせて僧侶を対処できます。また真髄の針はカラカスを止めるのに使います。

封じ込める僧侶を対処できないときに手札に複数抱えるとキツいのでオースを1枚減らします。修繕は紅蓮破の恰好の的であり、2枚使って出したスフィンクスがソープロで1発退場するので修繕は抜きます。また不毛を見ていなければ島を抜きます。否定の力はオースをねじ込むのに使えず、アド損するので減らします。

2-2逆説

メインは厳しい戦いを強いられ、サイド後も不利です。最近の逆説はWUBRカラーかティムールの2パターンありますが、どちらもマスカンが多く辛いです。基本的にはカウンターを構えながらオースを設置する、またはダクやナーセットのような刺さるPWを着地させる必要があります。ダクはマナ鉄を奪うことでマナと逆説のドローの種を減らし、ナーセットは逆説そのものを封じます。とにかくフルタップを避けて動く必要があります。あとマナ鉄は片っ端から処理しましょう。呪文貫きは序盤のマナ鉄を消さないとすぐケアされてしまうので注意が必要です。

サイドイン
2紅蓮破
1外科的摘出
1削剥
1精神壊しの罠
サイドアウト
2ドルイドの誓い
1鋼の風のスフィンクス
1修繕
1禁忌の果樹園

サイドインですが、追加のカウンターは全て入れますが、受ける側に回るため夏の帳は入れません。確実にカウンター合戦になるので強いには強いですが、他のカウンターと一緒に持っていないと仕事をしないからです。また、削剥はマナ鉄破壊に加え、ラヴィニア、僧侶、メンター、マナ喰らいのハイドラなどウィルを切りたくなるクリーチャーにも刺さるので入れます。外科的摘出は逆説的な結果を引っこ抜くために入れます。逆説デッキは逆説が撃てないと動きが弱くなるためです。そのほかにも、独楽のドローに対応して瞬唱でFBされたくないカードを抜くという使い方もあります。
サイドアウトですが、オースを置くこと自体がこのマッチでは速度で勝てない分弱いため減らします。オースを減らした分果樹園が弱いので1枚減らします。また鋼の風のスフィンクスは着地してから相手を倒すまでに時間がかかる上、他のフィニッシャーと違い防御力が無いため修繕と一緒に抜きます。
とにかく序盤~中盤をカウンターで捌きつつ、ダクナーセットでロックするかニヴグリセルでアド差をつけることが重要です。

2-3墓荒らし

メインからオースを対処できることと、タルモゴイフのクロックが速いことと、レオヴォルドの能力がやっかいです。しかし相手もこちらのクリーチャーの対処が容易ではないため、こちらはとにかくクリーチャーを出すことに尽力します。このマッチではスフィンクスが超強いので、修繕をねじ込むことも大切です。メイン、サイドともにクリーチャーが出せないと勝てないので、オースを守るように心がけます。

サイドイン
2夏の帳
1削剥
1神々の憤怒
1紅蓮破
サイドアウト
2ダク・フェイデン
2古えの遺恨
1ギタクシア派の調査

サイドインは、墓荒らしの持つほとんどの除去からカードを守る夏の帳と、墓堀りの檻やレオヴォルドを除去できる削剥、死儀礼やボブなどの場に残ると負けに繋がるクリーチャーをまとめて流せる神々の憤怒、カウンターとオーコ対策の紅蓮破です。墓荒らしは青くないカードが比較的多いので紅蓮破を追加したくないのですが、オーコを対処できないと厳しい場面があるので1枚だけ追加します。
サイドアウトは生存しづらく相手の脅威にならないダク、鉄が少ないため古えの遺恨、2ライフが痛く、相手が比較的手札消耗が速いためあまり強くないギタ調を抜きます。不毛が飛んでくるので土地は抜かないようにします。
サイド後は墓堀りの檻が出されるので、削剥やオーコで対応したり、カウンターする必要があります。

2-4MUD(ラヴェジャーショップ)

MUDは勝ち手段がクリーチャーですが、オースをメインでは割れないため有利です。サイド後もこちらが鉄破壊を増やすため不利にはなりません。したがって、序盤のブン回りを捌けるかどうかが重要です。MUDに序盤からマナ拘束を複数ばらまかれるとさすがに厳しいですが、それ以外ならとにかくオースを置くか修繕を唱えることを目指しましょう。序盤のマナ拘束と検査官には迷わずウィルを使いましょう。また、ダクを維持し続けることでも勝てます。

サイドイン
2自然の要求
1削剥
1真髄の針
サイドアウト
2紅蓮破
1ギタクシア派の調査
1覆いを割く者、ナーセット

サイドインですが、鉄破壊を全て入れます。それ以外では、カラカスがサイドインされる可能性があるので針も入れます。針は時には不毛の大地を指定して土地を守る必要もあります。
サイドアウトですが、ファイレクシアの変形者以外に刺さらない紅蓮破と、重くなると使いづらいギタ調と、能力が刺さらないナーセットを抜きます。精神的つまづきは基本役に立たないですが檻を消せるので抜く必要はありません。とにかく序盤のマナ拘束やブン回りを捌き、オースを置くかダクを守り抜きましょう。

2-5スタックス

ラヴェジャーショップと違い、クリーチャーをあまり展開しないため有利にはなりません。また煙突や絡みつく鉄線がある分非常に厄介な相手です。基本的にはラヴェジャーショップと同じように対応します。

サイドイン
2自然の要求
1削剥
1真髄の針
1外科的摘出
サイドアウト
2紅蓮破
1ギタクシア派の調査
1覆いを割く者、ナーセット
1精神的つまづき

ラヴェジャーショップとの違いは、精神的つまづきを抜いて外科的摘出を入れることです。埋没した廃墟や世界のるつぼで鉄や土地を使いまわしてくるためです。クリーチャーが少ない分ダクが生きやすいので、マナ鉄をとにかく奪いましょう。

2-6サバイバル

メインはサバイバルは爆発力があり不利です。あちらは起爆剤がバザーとサバイバルの計8枚に対し、こちらはオースと修繕の計5枚です。1ターン目からホロウワンが並んだり蔦が走ってきたりすると厳しいです。こちらもオースか修繕を早いターンで着地さましょう。このマッチではスフィンクスによるライフレースの崩壊やニヴでの盤面制圧が有効です。サイド後はサバイバル側は活性の力でこちらのオースを壊しつつヘイトベアーよりの動きをしてくるため、少し注意が必要です。

サイドイン
3貪欲な罠
1外科的摘出
2自然の要求
1真髄の針
1神々の憤怒
1削剥

サイドアウト
2紅蓮破
2古えの遺恨
1覆いを割く者、ナーセット
1Library of Alexandria
2否定の力
1ギタクシア派の調査

サイドインですが、墓地対策2種を入れます。墓地にあると厄介なカードが蔦とスクイーと不可思議ぐらいな上、サイド後は相手も罠を警戒しながら動いてくるため貪欲な罠は全て入れる必要はないです。外科的摘出は蔦の誘発には迷わず撃ちます。果樹園などから黒マナを支払えばラヴィニアにも引っ掛かりません。自然の要求ですがサバイバルを壊すのはもちろんのこと、高速召喚されたホロウワンに撃つこともあります。針はバザーかサバイバルを止めるために入れます。神々の憤怒はこのマッチでは優秀な全体除去で、ホロウワン以外のクリーチャーを流せます。削剥はラヴィニア、僧侶、拘留代理人と厄介なクリーチャーを除去するために入れます。
サイドアウトですが、紅蓮破や古えの遺恨は対象が少なく、ナーセットもバザーを止める以外に仕事が無いため抜きます。否定の力は一番弾きたい活性の力に対してピッチで返せないため抜きます。ギタクシア派の調査はライフ2が地味に痛いです。アレクは相手のクロック速度的に1ターンパスして引く余裕がないため抜きます。
また、ダクはホロンワンを奪ったりオーコは僧侶やラヴィニアを鹿に変えてくれるのでサイドアウトしません。
とにかく初動を抑えつつ、オースの解決を目指しましょう。そしてフィニッシャーは拘留代理人から守るよう構えましょう。

2-7ドレッジ

メインボードはかなり厳しいです。こちらの天和オースが通るぐらいでないと勝てません。相手もウィルと活性の力で天和すら許されないことも多いです。サイド後頑張りましょう

サイドイン
4貪欲な罠
2夏の帳
1外科的摘出
1真髄の針
1神々の憤怒

サイドアウト
1覆いを割く者、ナーセット
2古えの遺恨
2否定の力
2紅蓮破
1ギタクシア派の調査
1Library of Alexandria

サイドインですが、墓地対策は全力で入れます。貪欲な罠や外科的摘出はイチョリッドやナルコメーバの誘発時を狙います。バザーを露天鉱床で壊せたのならばそのまま外科的摘出で引っこ抜いてもいいでしょう。夏の帳は相手のハンデスを躱せるだけでなく、対策カードに対するカウンターも弾けるため入れます。針は秒でバザーを指定しましょう。神々の憤怒はゾンビトークンや縫合体をまとめて流して時間を稼げます。
サイドアウトですが、発掘に対し無力なナーセット、カウンターしかカウンターできない紅蓮破、ホロウワンにしか刺さらない古えの遺恨、自ターンにピッチで撃てない否定の力、見る手札があまりないギタ調、悠長すぎるアレクを抜きます。ただ、古えの遺恨は1、2ターン目のホロウワンを対処できると劇的に楽になるため、オーコを抜いてもいいかもしれません。オーコは墓地をある程度対処できていれば食物トークン連打でライフに余裕ができるため悪くありません。
とにかく墓地を掃除して横に並ばないようにしましょう。活性の力が飛んでくるので、置物は1枚ずつ置くことも重要です。どのクリーチャーでも相手にとって脅威になるので、オースの解決を目指しましょう。

2-8オース

ミラーマッチは禁忌の果樹園を相手より多く持つか、先にオーコを出せるかが重要です。オーコは相手のモックスを生物化しつつ、相手のフィニッシャーを無力化する強力なPWです。正直言ってオースミラーはオースに依存しない脅威の数が多い方が有利であると考えているのでこのリストのような「無難なオース」はミラーマッチで不利かもしれません。

サイドイン
2紅蓮破
2夏の帳
2自然の要求

サイドアウト
4ドルイドの誓い
2古えの遺恨

サイドインですが、対青の紅蓮破、カウンターを弾く夏の帳を入れます。自然の要求は相手がオースを残してきたときの保険や森の知恵を置かれたときのために古えの遺恨と入れ替える形で入れます。基本的にモックスを壊しても問題ありません。
サイドアウトですが、相手に恩恵を与えかねないオースは全抜き、古えの遺恨は自然の要求と入れ替えです。本当は場に出すのが絶望的なグリセルブランドも抜きたいのですが、サイドインするものがないので抜きません(抜くのなら精神壊しの罠と入れ替えになりそう)。
このマッチではニヴやオーコを守るか、修繕を通すかが目標になります。グリセルブランドはマナがきついのであきらめます。
あと、オースが入ってるだけの違うデッキにはサイドボーディングが適切にできない可能性があるので注意しましょう。

その他にも、ティムールミッドレンジや土地単などがありますが、私自身の対戦経験が少ないので割愛します。
余談ですが、私はサイドボーディングの際には森の知恵とディグとトレクルは悠長なドローですが抜かないようにしています。なぜなら、サイド後はお互いに対策カードでの捌きあいになりやすく、手札を激しく消耗するタイミングができるからです。その後に勝ちを拾うためにも手札を稼げるドローは重要であると考えているからです。ディグとトレクルは最悪ウィルの弾にもなるので。

3.マリガンについて

基本的に数枚のマナソースとプレイできる呪文・プレイできる見込みがある呪文があればキープをします。しかし、以下のような場合はマリガンを考慮します。

・クリーチャーが初手にある
初手のクリーチャーは手札の枚数に数えないようにします。2枚以上あればオース死のリスクが上がるためマリガンします。マリガン後はクリーチャーを戻せるため、手札の他のカードと相談の上キープ・マリガンを判断します。

・初動が3ターン以降
手札がカウンターや探査呪文やPWなどで、モックスが無い場合です。ただし、カウンターが2枚以上あり、相手の1~2ターンを凌げそうならばキープすることもあります。

・カウンターとマナソースのみ
1ゲーム目など相手がわからない場合はマリガンします。大抵は相手の初動を捌いても相手に脅威を叩きつけられずに終わるからです。しかし相手がガチガチのコンボであるとわかっていればキープすることもあります。

・サイド後の対策カードが無いとき
相手にもよりますが、よほどハンドが強くなければマリガンします。

オースは初手のクリーチャーをライブラリーに戻せるという点で地味にロンドンマリガンの恩恵を受けているデッキですので、あまり強くない7枚を妥協キープするぐらいならマリガンしましょう。

4.最後に

思いつくことを書いていたら結構な長文になってしまいました。私自身ここに書いたことを心がけてプレイしていますが、本当にそれが正解かはわかりません。ですので、あくまでも「あっ、この人ってこーゆー風にプレイしてるんだなー」程度に考えていただければ幸いです。
あと、オースについては私なんかよりもすばらしい実績を残したプレイヤーである方々、オースマスターの忍者さん(ヴィンテージの大会のTOP8常連、第12期ヴィンテージ神挑戦者)やVtuberの冬宮みはるさん(MOヴィンテージプレイオフ優勝経験者)の記事のほうが参考になると思いますので、そちらを読んでみてください。

#ヴィンテージオース

#ヴィンテージマッチアップ考察

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