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セカコロ決勝大会参加レポ TOP8

1.はじめに

みなさん、こんにちは。ZAXです。今日は題記の大会に参加してきましたのでそのレポートと2次予選から決勝大会までのデッキの変更などについて書いていきたいと思っています。

2.セカコロについて

株式会社Sekappy様が開催してくださった参加費無料、賞金総額140万円の大規模オンライントーナメントです。

https://sekappy.com/sekacolo_lp/(参考にセカコロのホームページを)

1次予選はオンデマンドのオンライン大会で4-0ないし4-1したら権利獲得という仕様でした。LINEを使ったシステムはとても利用しやすく、又、オンデマンドで帰宅時間にとらわれないで大会に出れるというのがありがたかったです。参加者も権利を取りに来ている方ばかりなので練習としても普通にアリーナのラダーマッチをやるよりも練習として効果があり、権利を手に入れた後も時間があれば大会に参加していました。

すばらしい大会を開いてくれた運営の方々本当にありがとうございました。次回の大会あればぜひ参加したいと思います。と同時にこれを読んでくれた皆様もぜひ参加していただきたいと思います。

3.2次予選

2次予選を突破したことについては特に何も書いていなかったのでここから少し書いていきたいと思います。

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使用したのはザレスローグでした。直近のプロリーグでPV選手が使用していたデッキです。この環境、様々なデッキがありますがその中でもローグはデッキパワーが高いと思っています。ラクドスの脱出デッキは厳しいですがその他のデッキに対しては極端に不利もなく特に対策カードの少ないメイン戦の勝率が高いです。しかしデッキレンジも幅が有り、相手のライブラリーの落ちという運と戦うデッキでも有る為、扱いは難しいデッキです。

ザレスさん

前回の日本選手権の「サメ台風」4枚のサメローグからザレスローグに変更したのは対グルールを考えてのことです。グルールの除去は「焦熱の竜火」、「火の予言」などの3点火力がメインの除去になります。その点「トリックスター、ザレス・サン」のタフネス4が光ります。又、「怪物の代言者、ビビアン」のメインボードの採用枚数が増えてきていて、このカードを「トリックスター、ザレス・サン」でリアニメイトしてのイージーウィンが狙えたというのが大きいです。

グルールもとても強いデッキでグルールとローグが現在の環境のTOPという認識でいます。アグロプランとミッドレンジプランをどう取るかというプレイヤースキルが活かされる点も良いデッキだと思います。

ビビアン


2次予選の結果は

R1 bye
R2 グルール○○
R3 ランプ○○
R4 ザレスローグ○×○
R5 グルール○○
R6 グルール○×○(高橋プロ)
R7 ザレスローグ○○(決勝大会参加のKOHさん)
R8,9 ID

で7-0-2で5位抜けとなりました。

順当にメタデッキとあたりメイン全勝出来ているのは相当運もよかったです。高橋プロとのグルールも「怪物の代言者、ビビアン」を「トリックスター、ザレス・サン」で奪う展開での勝利でした。高橋プロのサイドカードである「魂焦がし」を「無礼の罰」でカウンター出来て「ザレス・サン」が仕事を全うできたのが勝因です。

魂焦がし

「ザレス・サン」は忍術能力で場に出てくる時は良いのですが、その後は相手の高タフネスのブロッカーに対して手を焼く場合が多くなります。そしてここからが決勝大会にむけての話になっていきます。

4.決勝大会にむけて

決勝大会に向けてデッキを選んでいる時に目に止まった2つのデッキがありました。それが緑単フードデッキとオボシュランプです。

参考デッキ

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直近の大会でも成果を出しており、この2つは対策しないとダメだなと思い、友人に連絡を取りアリーナのフレンド対戦でスパーリングしてもらいました。

結果、ひたすらザレスローグは負け続けました。対緑単フードは「ザレス・サン」の攻撃が1度は通りますが返しには「意地悪な狼」での除去、もしくは生物の壁が大きすぎて次の攻撃が通りません。又、「パンくずの道標」はこちらが後手だとバウンスでしか触れないアドソースでありじわじわと広がるアドバンテージに何も出来なくなってしまいます。

おおかみ

パン

対オボシュランプに関してはメインボードでは大振りなアクションを適時カウンターを合わせていくと比較的簡単に勝てるのですが問題はサイドボード後です。「神秘の論争」という軽いカウンターを構えながらグルールアドベンチャーの動きでビートダウンされて押し切られることが多くサイド後落とす展開が多く不安が残る結果になりました。

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しかしこのスパーリングで学んだこともあります。緑単フードは4マナ「意地悪な狼」、6マナ「貪るトロールの王」という除去耐性持ちのクリーチャーが強い。

オボシュランプは「獲物貫き、オボシュ」の相棒条件で奇数のクリーチャーしか入らない。

これは「絶滅の契機」が刺さるのではないか。

絶滅の契機

サイドボードにこのカードを採用し、スパーリングしたところ多少の改善は見られました。又、このカードの採用理由の一つにセカコロの決勝大会というのは少人数参加の大会であるというのがあります。参加者から使用デッキが多少推理可能ということです。今回、2次予選を1位通過された方はボロスアグロを使用されており、決勝大会でも同じ系統のデッキを選ぶであろうという推理もあり全体除去の採用に至りました。

ちなみにその後、全体除去が強いなら青黒コントロール使おうかと青黒コントロールに浮気した日もありましたが勝率がそこまで上がらずに諦めています。

もう一つ学んだのはこの2つのマッチにおいての「サメ台風」の弱さです。相手側のクロックの圧が高く「サメ台風」を設置する余裕もなくサイクリングしても相手のクリーチャーの止められない「サメ台風」の価値が下がっていると感じました。

サメ

さようなら「サメ台風」

ちなみに僕は今回の大会のアンケートの現行スタンダードで1番好きなカードは何か?の問いに自信を持って「サメ台風」と答えています。

実際、対コントロールでは必要なのでサイドボードには必須であると思ってサイドボードには4枚採用しています。

決勝大会にむけて勝率も上がらない中ネットであるデッキを見つけました。それが今回使用したデッキの元の形になります。

5.決勝大会使用デッキ

これが今回使用したデッキになります。

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普通のローグとの一番の違いはメインに搭載された4枚の「老いたる者、ガドウィック」です。そして今まで使用していた「サメ台風」はすべてサイドボードにしています。

ガドウッィく

何故「老いたる者、ガドウィック」なのかというとこのカードの2つの能力が今のデッキに必要な要素が詰まっていた為です。

まずアドバンテージ能力はメイン戦での「神秘の論争」をケアする必要が少ない場面においてとても優位に働きます。相手の「パンくず」などにアドバンテージを稼がれている状況でも「ガドウィック」のドロー能力によるアドバンテージで捲くり、相手の山札状況を見ながら盤面を固めて「盗賊ギルドの処罰者」を絡めてのライブラリーアウトプランも狙えます。

2つ目のタップ能力に関しては相手のクリーチャーをタップすることで「ザレス・サン」の攻撃を通すのに重宝します。又、上記のライブラリーアウトプランでも相手の攻撃を押しとどめたり、ダメージレースを有利に展開出来るようになります。又、小テクとして相手の終了ステップに青の呪文をキャストして「魔女のかまど」をタップさせることで「凪魔道士の威圧」を通す役割を持つ時もあります。

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凪

しかしこのカードも弱点があってカードの重さと伝説という点で手札で嵩張ると大変使いづらいカードな為、複数枚採用はとても勇気がいるというか事故を誘発する可能性も上がってしまいます。

今回のメタゲームはローグ、ランプ、緑単フードが比較的多いと考えていました。僕以外でもローグが最多になると予想していた人は多いと思います。その為、普段の大会よりも脱出持ちのカードの採用が多く、「物語の没入」が上手く使えない状況が増えると考えた結果、墓地対策されても関係なく使用できる「ガドウィック」の採用に踏み切りました。枚数に関しても4枚もいるのかという点気になる人多いと思います。僕も思います。しかし相手の視点で考えると場に出た「ガドウィック」は処理したいと考えてくれると思い、だったら「ガドウィック」は連打していくプランを取ろうという考えに飛んでいきました。

そしてサイドボード後の「ガドウィック」にも仕事はたくさんあります。サイドボード後は相手の墓地対策が更に増える傾向にある為「物語の没入」を抜き、アドバンテージは「ガドウィック」に一任されます。「ガドウィック」のキャストには隙が多く相手のターンに展開されてしまうことも多いです。しかしそこを「絶滅の契機」により対処することで被害を最小限に食い止めることを意識しています。致命的なパーマネントが着地してしまうこともある為「厚かましい借り手」は4枚にしてバウンスで対処しやすくと考えています。

借り手

出来事カードの応用力の高さ

この構成にしてから緑単フードへのプランが柔軟に変更できるようになりました。以前は「ザレス・サン」で「貪るトロールの王」か「グレートヘンジ」を略奪するか「空飛ぶ思考盗み」「厚かましい借り手」での飛行ビートダウンの選択でした。

「ガドウィック」が加入してからは先述のカード枚数勝負、ライブラリーアウトプランも取れるようになり、戦術に幅が広がりました。

しかしランプに対してはカウンターカードが減ったこの構成は普段より不利に働きます。ケアがしやすい「ジュワー島の撹乱」の採用は「ガドウィック」のマナを確保する為というのもあり枚数が多くなっています。オボシュ型に関してはクリーチャーが多く対応は出来ますが純正のランプ型はあたりたくないと思っていました。しかしローグが多い読みのプレイヤーがたくさんいたなら純正ランプは少ないのではないかとも思っていた為この構成でデッキリストを提出しています。

対ローグに関してはカニローグを使う選択肢もありましたが「遺跡ガニ」というカードが嫌いすぎてやめました。こういう情でデッキ選ぶのは昔からの反省点です。嫌いな理由は後引きで弱くなるタイミングが多いからです。引くタイミングで上ブレ下ブレが激しすぎるカードに対する評価を僕は下に見てしまいます。

カニ

対ローグは意識してメインに「塵へのしがみつき」を投入しています。このカードがメインに1枚あるかないかは大事です。引いた時、もしくは早めに墓地に落ちた場合は相手の「物語への没入」を打ちにくくすることが出来、効果が高いです。

サイドボード後は「盗賊ギルドの処罰者」を抜いて「スカイクレイブの影」を主役にしたビートダウンプランになります。相手はサイド後もこちらのライブラリーを削って来る為、墓地から「スカイクレイブの影」をキャストしやすいですが、こちらは相手の墓地を積極的に削るプランは取らない為、相手は墓地から「スカイクレイブの影」をキャストしづらい展開を狙っていきます。又、相手は「夢の巣のルールス」や1マナのクリーチャーが多い為、「絶滅の契機」も投入し奇数指定で打つ事もあります。

影

ミラーマッチでは「サメ台風」もカウンターされないクロックとして出番があります。上手く使って相手の飛行クリーチャーを打ち落としていきましょう。

もし何か疑問点あればコメント等頂ければ返信致しますので書き込んでいただけたらなと思います。

6.本戦結果

本戦の結果ですが

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R1 グルール ○×× (優勝した斉藤さん)
R2 オボシュランプ ×○○ (ライバルズ 井川プロ)
R3 カニローグ○○ (MPL 八十岡プロ)
R4 緑単フード×× (MPL 佐藤プロ)

ということで通算2-2で一応トップ8という形でフィニッシュでした。

今改めて見ても対戦相手みんな強すぎてやばいですね。レベルの高い対戦相手とこのような場で勝負できてすばらしい大会に参加できてよかったと思います。しかし相手がMPLと優勝者とはいえ負けたのはとても悔しいです。選択肢次第では勝てた道はおそらくあったと思うので…

斉藤さんとの試合は今回は何も動画で残ってないのですが3ターン目に「運命の神、クローティス」をキャストされバウンスするか「厚かましい借り手」をクリーチャーでキャストするかの選択があり、僕はバウンスしたのですがクリーチャーでキャストしていたら勝てていた可能性がありました。手札にもう1枚「厚かましい借り手」が居た為、自分のターンに「クローティス」をバウンスして「湖の水難」を構える行動を取れていれば展開は違っていたと思います。

井川プロ戦は「運命の神、クローティス」「グレートヘンジ」という絶望の場から相手の引きが弱くてギリギリ勝ち。

八十岡プロ戦はここしかないところで「塵へのしがみつき」が引けて勝ち。サイド後は「スカイクレイブの影」がたくさん駆けつけてくれて勝てました。

佐藤プロ戦は完敗でした。メインは「ザレス・サン」で「グレートヘンジ」を略奪するも「打ち壊すブロントドン」で対処され、手札からの「巨大猿、コグラ」によって「ザレス・サン」は爆発四散していきました。サイドボード後は「絶滅の契機」が引ければ逆転の目はありましたが「ガドウィック」を連打してもたどり着けずに敗北でした。相手のクロックの圧が高すぎ為「ガドウィック」を効果的なマナ域で使えませんでした。

7.最後に

この場を借りて練習付き合ってくれた友人に感謝します。今度飯おごります。八十岡プロのカニローグに勝てたのも前日に練習付き合って頂いた分の経験値が活きました。対フードが活かせなかったのは残念ですが、又、次回以降の大会で結果出せる様に練習取り組んでいきたいと思います。

次は権利が取れれば日本選手権冬、その後は日本選手権Finalが待っています。特に日本選手権Finalに関しては今回のような少人数のレベルの高いトーナメントになりそうな為、今回の経験を活かせるようにしたいと思います。

繰り返しになりますが今回このような大会を開いてくれたSekappy様ありがとうございました。次回あれば参加したいと思いますしこれを読んでもし興味持ってくれた方いらっしゃればぜひ次回参加して頂きたいと思います。

最後まで読んで頂きありがとうございました。

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