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お母さんも自分のこと、僕って言ってよね

4歳息子は自分のことを「○○(名前)くん」と言う。
おしゃべりが始まったころ、自分の名前を言うのはそれはそれは可愛くて愛おしくてたまらなかった。まだ上手に発音ができないそれもたまらなく頬が緩んでいた。

そんな息子も気付けば4歳。
先日、自分のことを“俺”と言った。
園のお友だちからなのか、はたまたテレビか何かからのなのか。
「僕」と言ってほしい親のエゴなんて知らない彼はドヤ顔で「俺」と言った。
こっちがとやかく言わなくても勝手に学んでいくよね…なんて嬉しいような寂しいような少しばかりおセンチになっていたけど、あっという間に「○○(名前)くん」呼びに戻っていた。

いつまで名前呼びを受け入れるのか?
ほっといたっていつかしなくなるかもしれない。
だけどもし名前呼びをしていてお友だちにからかわれるようなことがあったら嫌だな〜とふと考える。

そこで息子に
「お家では好きなように言っても良いけど、お外では自分のことを○○(名前)くんって言うんじゃなくて、“僕”とか言ってもいいんだよ」
と伝えると
「なんでっ!?」と返ってきた。

なんで!?
そうだよね、なんで!?って言われると…
難しい…
なんて言ったらいいんだろう?
からかわれるから?んーーーーーー。
名前呼びしていると子どもっぽくなるから?
ていうか、4歳にどう伝えたらよいのか?
なんて考えていたら、

そして息子がこう続けた。

「じゃあお母さんも自分のこと“僕”って言ってよねー!」

思っていたのと違う。笑
お母さんは女の人だから、僕って言わないことがほとんどで…
なんてまたまた返答を考えながら、そりゃそっか。君はまだまだまっさらなことが多いもんね。と思う。
この話は息子と一緒にわはははと笑って終わった。
私は大した返事はできなかった。

何事も悶々と考えてしまう母ちゃんだけど、君の能天気さに救われる。

名前呼びに関しては、ぼちぼち向き合っていこう。
気づいたら「俺」って言うかもしれないし、「僕」って言ってくれているかもしれないし。
こういう話をしたことを息子はいちいち覚えていないだろうけど、種を蒔いたとしよう。
もしかしたらあっという間に「○○(名前)くん」からなにかしらの一人称代名詞に変わるかもしれない。
それならもう少しの間、頬が緩んでたまらなかったあのころみたいに堪能しよう。

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