2022.11.28 【嘘日記④】
嘘日記。
今から書くことは全くの嘘です。
2022.11.28(月)晴れ
ZOZOTOWNの一番下っ端の奴に喧嘩を売られた。
木下優樹菜プロデュースのカーディガンを買った際、
商品と一緒に果たし状が入っていたのだ。
指定された公園に行くと、20代なのに80代ぐらいガリガリな男を発見。
こいつがどうやら俺の相手らしい。
ZOZO vs 俺。
言い方を変えると
俺 vs ZOZO。
ジャングルジムの一番上では、この喧嘩の主謀者がこちらを見ている。
彼の名はそう、前園。
前園真聖。
元サッカー選手の。
前園真聖は、サッカーを引退してから仕事が1つもない。
プライドがあるのでバイトも出来ない。
どうしようもない。
「僕の暇つぶしに付き合ってくれてありがとう~」臭い口で叫ぶ。
前園が叫んだ途端、屋外なのに公園が一気に黄色くなった。
鳩も飛ぶ力が弱くなり、低空飛行になっている。
そんな前園の合図と共に、喧嘩スタート。と思ったその時
一部始終を見ていたパンツェッタ・ジローラモが登場。
前園真聖の胸ぐらを掴み、「ふざけるな!」と流暢な日本語で怒鳴る。
なぜパンツェッタ・ジローラモが僕の味方をしてくれているのか全くわからない。
怒号を浴びせるジローラモ。
臭い息を漏らさないようになるべく口を斜めにし返事をする前園。
ずっと挑発してくるガリガリな男。
僕はとりあえずいっぱい泣いた。
困ったときは泣きなさいとお母さんからの教えだ。
少しよそ見をしている間に
ジローラモの首には黒いアザのようなものが出来ていた。
よそ見している間に殴られたのか?
いや、違う。キスマークだ。
あの色、あの形、完全にそうだ。
あのキスマークを
前園がつけたのか、はたまたガリガリがつけたのか。
僕は、知る由もない。