【裏デッキビルド杯使用デッキ】えっ、デッドマン=THE ENDが輝ける職場があるんですか!?【デュエプレ】
皆さんこんにちは、はじめましての方ははじめまして、保留状態です。
今回はデッキビルド杯に投稿したデッキであり、なおかつ裏デッキビルド杯に持ち込んだデッキの解説です。
ループの手順解説などはビルド杯の振り返りでもしましたが、研究により色々と認識が変化したところもあるので、しっかり書き残すことにしました。
なお、本文は常体でお送りします。
使用デッキの変遷
スケジュールを聞く限りだとどうやら今回の裏ビルド杯の開催は少し遅くなると推測されたため、デッキを考えるのはゆっくりとなった。
今回の使用デッキ候補は2つあった。
第一候補は《奇天烈 ガチダイブ》と《激沸騰!オンセン・ガロウズ》を使ったコンボデッキ。第二候補は《龍覇龍 デッドマン=THE END》を用いた【キル・ザ・ライブループ】だった。
前回ループデッキを持ち込んだため、今回はループデッキを使うつもりは無かった。しかし、第一候補に必要なパーツが揃わなかったため、第二候補を使うことにした。
この決定は裏ビルド杯開催前日にようやくしたものだったので、どちらでもやれるようにある程度調整はしていた。しかし、【キル・ザ・ライブループ】の開発は困難を極めていた。
デッキの選択理由
本来なら使いたいデッキがあるなら、それ一本で調整するのが望ましい。そのため、第二候補なんて普通は選択肢にならないはずだ。
そのため、どうしてこのデッキが第二候補になったのかを説明するべきだと考えた。
理由は主に2つある。
1つは、《奇天烈 ガチダイブ》が4枚揃わない可能性があったからだ。デュエプレだとRが4枚揃わないことに定評があるゲームだ。アイデアを思いついてから裏ビルド杯で多少の時間があり、イベントの報酬などである程度のパックを開封できるものの、特定のRが都合よく当たるゲームだと思えなかったのだ。なんせこのゲーム、250パック剥いて未所持のRがある程なのである。そのため、当時2枚しか持ってなかった《奇天烈 ガチダイブ》が2枚も当たることに期待していなかった。
もう1つは、《デッドマン=THE END》が独自の役割を持つループに魅力を感じたのだ。
かつて前代未聞レベルのバグを発生させ、圧倒的な使いにくさを誇り多くの人に600ポイントにされたであろう《デッドマン=THE END》を馬鹿真面目に必要としているデッキができたとなれば、それを使わない手は無いだろう。
採用カードの解説で詳細を述べるが、このデッキの《デッドマン=THE END》は役割が広い。通常対戦で発揮できる力と比較すると120%の力を出せるのだ。
ループデッキという、決着まで時間がかかる可能性があるデッキだったが、勝つまでに時間がかかる方ではないと思ったこと、手順も複雑ではないから持ち込みには適していると判断した。
調整記録
初期レシピはこんな感じ。ビルド杯の時点でループ手順はある程度完成されていたから、後はデッキにするだけだった。これはND仕様なので、ADでうまく使えるように調整したいと思った。
軽く回した結果、真っ先に《No Data》が不要であることに気づいた。《No Data》はターン終了時のシールド交換により、手札にある特定のカードを一番右に移動できるため採用されていた。手札の配列調整の意図は後程解説するが、この調整が《No Data》を使わずとも《ディメンジョン・チョーカー》でできることが判明したのだ。
《チョーカー》は出た時に墓地から好きな数のドラゴンを回収できる。当初はループの道中でドラゴンを望ましい順番で回収できるから採用していたが、これがループの始動にも使えることに気がついたのだ。
この気づきにより、墓地に《キル・ザ・ライブ》から出すカードを墓地に落として《チョーカー》で回収し、それを捨てることで《キル・ザ・ライブ》の蘇生を使うと言う道筋が立った。ここまでは良い。
一人回しを続けているとこのデッキが抱える膨大な問題点が明らかになっていった。
《革命魔龍 キル・ザ・ライブ》の苦悩
今回のループの動力となるのは《キル・ザ・ライブ》の革命2によるクリーチャーの踏み倒しである。
《キル・ザ・ライブ》を使うためには
・自らシールドを減らす手立て
・手札を捨てる方法
・《キル・ザ・ライブ》から出すクリーチャー
この3つが必要である。
まず、シールド回収について。
闇中心なら序盤にマナ加速しつつシールドを減らせる《コダマダンス・チャージャー》や、自分のターンのはじめにシールドを0マナで減らせる《暗黒鎧 ザロスト》を使うのが堅実な運用手段となる。
しかし、これらは1枚ずつしかシールドを減らすことができない欠点がある。《ザロスト》は一度バトルゾーンに出した後で破壊すればもう一度シールドを減らせるが、今度は《ザロスト》を破壊する手段について考えなければならない。
《学校男》を採用すれば良さそうだが、それだとデッキスロットが多少圧迫されてしまう。
手札からカードを捨てる手段は《怨念怪人ギャスカ》で固定である。コンボでしか使えない、出た時に手札を全部破壊してしまうからバトルゾーンにも出せないカードではあるものの、単純で簡単だと判断した。
出し先としてはコンボパーツになる。この枠で7~8枚は必要だと思っていた。
この出し先の大半を公開領域に、できれば墓地に送らなければならないのがこのデッキ最大の問題だった。
そのためにはデッキを大きく掘れる構成にしなければならないが、ここに大きな弱点がある。
大量のパーツを墓地に落とすにはそれなりのターンがかかるのだ。パーツの用意にすら9ターン目になっても終わっていないことがザラなのだ。これではコンボする前に負けてしまう。
水闇で試していたが、墓地はそこそこ増やせるものの今度はシールドが減らせなかった。どれもこれも1枚ずつしかシールドが削れない。《デビル・ドレーン》を使えば何とかなるが、どういう訳か、あんまりパッとしなかった。
原因は細かいものが色々ある。1つはシールドを減らす動き自体が他のアクションを何も起こさないことだ。《デビル・ドレーン》でシールドを回収したとしても、シールドにあったカードはすぐに《ギャスカ》で墓地送りにしてしまうから、手札に加える旨味があんまり無い。
シールドを手札に加えることにより手札が増えすぎてしまうリスクもある。《チョーカー》の墓地回収が納得のいく形でできない恐れがあったことだ。
また、シールドにコンボパーツが埋まりすぎていて、一気に回収すると手札の調整が利かずにループできないこともあった。
複合的な理由が積み重なったため、《デビル・ドレーン》の使用には消極的になってしまった。
闇単風味で使うパターンも試したが、手札のカードを墓地に置けないことが無茶苦茶きつかった。
このデッキにはマナ置きできない不純物が入っているから、そいつを引いた瞬間、手札が-1枚になってしまう。うっかり手札が全部コンボパーツになったらマナ埋めに苦しんで爆発してしまう。パーツが墓地に落ちるかどうかも運が大きく絡んでしまう。そのため、速攻で没になった。もしも《デッドマン=THE END》が光闇自然なら一考の余地があったかもしれない。
闇火ならばシールドの減りに関しては悪くは無かった。しかし墓地肥やしが微妙で、もうちょっと手札を捨てたいと思った。
色々考えた末、2つの決断を下した。
1つはコンボパーツの枚数を減らすこと。ループデッキならばループパーツは余裕を持って採用したいが、そんな余裕は無いと判断した。《チョーカー》や《デッドマン=THE END》を3枚にしていたが、この2種を1枚ずつ減らした。
もう1つは水闇火の3色にすること。これはとあるカードを使うためであった。
こうしてデッキ案ができ、まあまあ回ったことから、時間にゆとりを持ってエントリーした。使用デッキが変更されるリスクがあるから、それに備えた意味もある。
デッキ解説
《怨念怪人ギャスカ》
役割:コンボパーツ(自分に全ハンデス)、闇マナ
手札を全て捨てるためだけに採用されたカード。コンボにしか使わないカードなので本当は2枚にしたいが、勇気が出なくて3になった。
1マナなのが大きいと思っていたので《虚像の大富豪 ラピス・ラズリ》ではなくこちらになった。しかし《キル・ザ・ライブ》で蘇生させてループに入ることが多かったから、どっちでも良かったかもしれない。
《復讐 チェーンソー》もいるが、6マナなので落第点。このデッキでは《ウェルカム・ヘル》で小型クリーチャーを蘇生させる関係上、5マナ以下にするのが望ましい。
《エマージェンシー・タイフーン》
《勇愛の天秤》
役割:手札交換、いざという時の受け札
序盤に手札の減らない墓地肥やしとして運用する。
手札の枚数がシビアなデッキだから、こうした手札交換はありがたい。
両者の違いについてまとめると、《エマタイ》は
・2枚引いてから1枚捨てる
・手札が10枚の時に使うと手札が溢れる
《勇愛》は
・2000火力がある
・最初に捨てなければならない
・手札が0なら2ドロー
こんな感じになる。捨てたいカードがあるなら《勇愛》を優先して使い、そうで無ければ《エマタイ》から使う。
また、《キル・ザ・ライブ》がいれば、手札から捨てた闇のクリーチャーを出せるので、思わぬ受け札にもなってくれる。
《ガビュート》を捨てれば突然複数体のブロッカーが生えてきて面白いことになる。
4-4は確定だと思う。
《灼熱の闘志 テスタ・ロッサ》
役割:手札交換、マナ基盤
このデッキは2ターン目にドローカードを使うことが多いから、1ターン目に水と火の多色を埋めたいところ。中盤以降も強くて墓地肥やしできるカードとしてこのカードに白羽の矢が立った。
とりあえずの4投だが、トリガーに少し差し替えるのもあり。《無法のレイジクリスタル》や《伝説の秘法 超動》を使うことになるだろう。
《終末の時計 ザ・クロック》
役割:お守り、水マナ
惰性でデッキを組んでいたら水マナとして入っていた。
相手が突撃してきた時にトリガーすれば、本来致命傷になるはずだった攻撃を止めつつ革命を達成できるので、入れて悪いことはない。
小テクとして、このカードを墓地に落としておくことで《キル・ザ・ライブ》の革命2を達成した場面で2マナトリガーが発動した時に《バベルギヌス》を捨てると、《バベルギヌス》から《クロック》を出して1ターン貰うと言う動きもある。
しかし、悪くない手だが最善だと思えないので、別のカードへの差し替えも考えたい。
《ディメンジョン・チョーカー》
役割:ループの準備の最終段階、ループパーツ(墓地回収)、闇マナ
出た時に墓地から好きな数のドラゴンを好きな順番で回収できるカード。クリーチャー回収のライバルだと《漆黒戦鬼デュランザメス》がいるが、あちらは墓地のクリーチャーを何でもかんでも全部回収してしまう。そうすると《キル・ザ・ライブ》の蘇生が不発に終わってしまうから、相性が最悪なのだ。
ループにおいては1枚しか使わないカードとしてのイメージが強かったので2枚に減らされた。しかし、《デッドマン=THE END》の進化元にする方を2枚要求するループなので、《ギャスカ》の枠を1枚だけこのカードに差し替えるべきだったかもしれない。
《コダマダンス・チャージャー》
役割:小型のシールド回収、闇マナ
シールドを回収しながらマナ加速できるカード。
《メガ・ショック・ドラゴン》だけだと少し不安だったこと、《メガ・ショック》のシールド削りだけでは微妙に足りない場面で使いたいと思ったので、とりあえず採用した。
絶対に使うカードでは決してないので、闇マナとして最優先で埋められる。
たまに役割として闇マナと書いているが、このデッキは闇のカードが多くなく、その上でマナに置きたくないカードも複数枚存在する。何をマナに埋められるのか、書けるところは書きたいと思った。
《メガ・ショック・ドラゴン》
役割:シールドを減らす
出た時とターン開始時にシールドを回収できる、良カード。火文明を入れる動機の1つ。
段階的にシールドを回収できるから、道中でシールドからコンボパーツを引いたらそれをそのターン中に墓地に送ることも可能だ。
これ1枚で生き残ればシールドを2枚以下に減らしてくれるし、最低限出た時にシールドを1枚減らせるのが偉い。
競合相手としては《白鬼ギャラガ》がいる。あちらはシールドの回収が任意でコストも1軽いが、コストの軽さが活きるのは3ターン目しか無いし、シールド回収には1ターンのラグがあるから、結局は3ターン《白鬼ギャラガ》と4ターン《メガ・ショック》で回収できるシールドの枚数は変わらない。そのため、こちらを優先した。
殴って来ない相手には別に出す必要はないので、確定で使うパーツでないことも偉い。
4は過剰だと判断し3
《日曜日よりの使者 メーテル》
役割:デッキ掘削
一見ループに直接絡みそうだが、膨大なコンボパーツを墓地に落とすために採用されている。手札交換のエキスパートであるこのカードのためだけに水と火の両刀になっている。
手札に引いたコンボパーツをすぐに墓地に置けるから、手札にコンボパーツが集まりすぎて嵩張って困ることもあんまり無い。これは《メーテル》ならではの仕事だ。
《エマタイ》や《勇愛》を使えばデッキを4枚掘削しつつ墓地にカードを3枚も落とせるから本当に偉い。
うっかりパーツが揃わず、革命も達成できていないと自滅するが、このデッキを使うならばそれ位の覚悟はしなければならない。
《革命魔龍 キル・ザ・ライブ》
役割:ループ(蘇生エンジン)、闇マナ
革命2で手札から捨てられたカードをバトルゾーンに出せるようになる、夢のあるカード。
このカードの挙動は少し特殊なので、ここで一部解説しておく。
まず、《ギャスカ》で闇のクリーチャーを複数体捨てた時には、1体ずつバトルゾーンに出てその都度出た時効果が解決される。
例えば、《ギャスカ》で左から《白骨の守護者ホネンビー》と《学校男》、《革命魔王 キラー・ザ・キル》を捨てたら、
1.《ホネンビー》が出てきて《ホネンビー》の出た時効果解決。
2.《学校男》が出てきて《学校男》の出た時効果解決。
3.《キラー・ザ・キル》が出てきて《キラー・ザ・キル》の出た時効果解決。
となる。
この時、《ホネンビー》で墓地からこの後復活する予定の《学校男》を手札に加えたら、手札から《学校男》がバトルゾーンに出るようなことはない。
墓地からバトルゾーンに出る予定のクリーチャーが墓地から離れた場合、そのクリーチャーは出せない。
また、《学校男》が出た時に《キル・ザ・ライブ》を破壊しても、この後出る予定だった《キラー・ザ・キル》が出せなくなることも起こらない。
手札から捨てられた時点で《キル・ザ・ライブ》の効果発動は決定しているから、効果処理中に《キル・ザ・ライブ》が破壊されても、復活の予約がされたクリーチャーはバトルゾーンに出せる。
墓地に1枚、バトルゾーンに1枚あれば良いから最初に引いたこのカードをマナに埋めることもある。
他の方が制作した《キル・ザ・ライブ》を使ったデッキには2枚の採用でとどまっているのをよく見る印象があるが、このデッキではループに2枚使うので、最大枚数の採用となった。
《魔龍バベルギヌス》
役割:何かしらのn枚目、闇マナ
器用枠
ターン9制限こそついてしまったもののループするにおいてはシールドを焼却するだけなら別に9回で事足りる。
目的としては3枚目の《ヘルボロフ》。ループで2枚も使う《ヘルボロフ》を2枚しか所持していないから、このカードで代用している。ループの道中で《ヘルボロフ》の墓地肥やしを何回か使えるから2枚目の《ヘルボロフ》を墓地に落とせるかもしれないので、途中でお役御免にできる。
無くてもどうにかなるし、あれば便利なカードなので、1で十分と判断した。
《極・龍覇 ヘルボロフ》
役割:ループパーツ(小型蘇生)
闇のドラゴンで、《ウェルカム・ヘル》を射出するためだけに採用された。
《ウェルカム・ヘル》により、《チョーカー》で手札に戻せない《チョーカー》や《ギャスカ》を墓地からバトルゾーンに出せる。
その役割しか果たさないので、素で使う分にはとても弱い。
2枚しか持ってない。
《革命龍 ガビュート》
役割:ループパーツ(フィニッシュ)
出た時にシールドを焼却できる闇のドラゴン
ループ以外にも受けの役割もちょっぴりある。
1にしても問題ないと思うが、1だと怖いので2
《龍覇龍 デッドマン=THE END》
役割:ループパーツ(全体破壊、蘇生、フィニッシュ)
最初の方で、このデッキは《デッドマン=THE END》の力を120%発揮できると記したが、まさしくその通り。
まず、出た時に他のカードを全て破壊する。《キル・ザ・ライブ》でループしようとするとクリーチャーが並びすぎてクリーチャーを出すスペースが無くなるので、クリーチャーの全体破壊は欲しくなる。《デッドマン=THE END》は進化元を問わないから、手軽にバトルゾーンをリセットできる。
《ギャスカ》の手札破壊でループを開始すると《デッドマン=THE END》より左にあったカード達によりバトルゾーンが埋まってしまうが、それらを全部《デッドマン=THE END》が流してくれる。
《キル・ザ・ライブ》だけ残して欲しいものではあるが、2枚目の《キル・ザ・ライブ》を絡めることでループできるからさほど問題ない。それよりは《龍魂》パーツが砕けないのがとにかく辛い。
《ウェルカム・ヘル》も破壊してしまうおっちょこちょいなところもあるが、《キル・ザ・ライブ》で後で《ヘルボロフ》を出すから、再建できる。それよりは《ウェルカム・ヘル》の出た時効果の再利用に役立っている。ここまで破壊をありがたがっているデッキも無いだろう。
続いて、このクリーチャーはドラグナーである。この種族が役に立つことは滅多に無いが、このデッキでは大きな意味がある。すなわち、《デッドマン=THE END》が攻撃する時に《ウェルカム・ヘル》の効果が誘発するのだ。これにより、《ウェルカム・ヘル》の能力を《ウェルカム・ヘル》で出した時と《デッドマン=THE END》で攻撃する時で2回使うことができる。
そして、《オール・オーバー・ザ・ワールド》を〆に建てることで、安全にゲームに勝てる。シールドを全部焼却しても革命0トリガーで負けるリスクがある現代、《オール・オーバー・ザ・ワールド》で手札を全部デッキ送りにしてしまえばその心配も無くなる。
このように、本来あまり活用しないカードの破壊や種族まで活用しているので、このデッキは《デッドマン=THE END》を効果的に使えるのだ。
ちなみに、筆者は昔《デッドマン=THE END》に関する記事を投稿している。半年前のものだが、色々書いているので良ければご覧いただきたい。
超次元ゾーン
コンボに固執するならこの枠は8枚確定である。
なお、名称については主に使う方だけ記載する。
《凶乱の魔鎌 ディスカルド》
役割:《オール・オーバー・ザ・ワールド》が使えない時の革命0トリガーケア手段
《オール・オーバー・ザ・ワールド》が使えない時、それは相手が《伝説の禁断 ドキンダムX》を使っている時である。
その場合、0トリガーをどうにかしてケアしたいところだが、手札を破壊することで最も簡単にケアできる。
しかし、《ディスカルド》の手札破壊で《永遠のリュウセイ・カイザー》が出てしまうと《デッドマン=THE END》をアンタップして出せなくなってループが破綻してしまうので、リスクもそれなりにある。それ故に余裕が無い時にしか使わない。
《極真龍魂 オール・オーバー・ザ・ワールド》の構成員
役割:フィニッシュ、デッキタイトル回収
完成すれば両者の手札、墓地、バトルゾーンを全部処理するカード。
しかし、それだけだとシールドを破壊できないので、漢気のシールドブレイクをしなければならなかった。フィニッシャーとしては全く信頼できないのだ。
しかし、このデッキならば《ガビュート》でシールドを全部墓地に送ってから《オール・オーバー・ザ・ワールド》を完成させるから、相手のシールドをブレイクするリスクが無くなる。
このデッキの投稿名は『オールデリート・ダ』。《オールデリート》は両プレイヤーの手札、盤面、墓地、シールドを山札送りにするカードなので、《ガビュート》と《オール・オーバー・ザ・ワールド》のコンビにより、《オールデリート》と似た挙動ができるのだ。何にも無くなった相手に《オール・オーバー・ザ・ワールド》でとどめをさすことでしか味わえない喜びもある。
《オール・オーバー・ザ・ワールド》はカード除去なので、オール・オーバー・ザ・ワールドを完成させると相手の《ドキンダムX》を禁断解放させてしまう。そのため、《ドキンダムX》相手には使ってはいけない。
組み立てる際に注意するべきことは、山札が2枚以下の時に建立してはいけない。《龍魂要塞 ブルニカ》と《龍魂遺跡 グリーネ》がデッキを減らしてしまうので、デッキアウトしてしまうのだ。
また、バトルゾーンに《龍魂要塞》が1枚でもあるとループでシールド焼却ができなくなるので注意。
《龍芭扇 ファンパイ》
役割:相手のデッキ診断とデッキトップ調整
相手が《ドキンダムX》を使っている時に使うカードその2
革命0トリガーを確実にケアする手段の1つ。
相手が《ドキンダムX》を使っており、複数枚の《ボルシャック・ドギラゴン》を採用しているならば《ファンパイ》でケアできる。
今回のループでは《デッドマン=THE END》で無限攻撃できるから、《ファンパイ》の効果も無限に使える。そうすると相手のデッキトップを見てそれを下に送り…を無限にできるから、相手のデッキの中身が全部わかる。これによりマッドネスが採用されているかどうかや、革命0トリガーがどこまで入っているのかがわかる。
こうして任意の数相手のデッキトップを調整できるとなると、相手のデッキトップを《ボルシャック・ドギラゴン》にしてあげれば《ボルシャック・ドギラゴン》の革命0トリガーを完全に無効化できるのだ。
それでも《革命の鉄拳》でデッキトップの固定を解除されてしまうから、万能ではない。
デッキの中身がわかるから、マッドネスの有無や0トリガーの比率などを知ることができる。こうして手に入れた情報を元に、どうやってとどめをさすのかを決められる。
《極魔王殿 ウェルカム・ヘル》
役割:蘇生
出た時とドラグナーの攻撃時に闇の5マナ以下のクリーチャーを出せる。
普段なら《ウェルカム・ヘル》の出た時効果を3,4回も使うことは無いが、このデッキは《デッドマン=THE END》で解体して《ヘルボロフ》で出す動きを何度もするので、珍しく過労死する。
デッキの回し方
このデッキの目標はループだが、まずはループのスタート地点に立つことを目指す。
ループに必要な要素は以下の3つだ。
・シールドを2枚以下にする
・《キル・ザ・ライブ》を出す
・必要なパーツの用意
1つ目の要素は《メガ・ショック・ドラゴン》や《コダマダンス・チャージャー》を使ったり、相手にシールドをブレイクして貰うことで達成する。
2つ目については言うことはない。基本的に6ターン目以降に出すことになるから、その時まで生きていることを神様に願おう。
3つ目は更に細かくなる。
墓地に《キル・ザ・ライブ》と《THE END》に《ヘルボロフ》を最低1枚
手札に《チョーカー》と《ギャスカ》
手札か墓地に2枚目の《THE END》と《ヘルボロフ》に《ギャスカ》、1枚以上の《ガビュート》を用意しよう。
こんな条件を達成するのは困難だが、《エマタイ》や《勇愛》、《メーテル》などでデッキを回しつつ墓地を増やすことで達成しよう。
ループに必要なパーツが揃ったら《チョーカー》で墓地に仕込んでおいた《THE END》と《キル・ザ・ライブ》と《ヘルボロフ》を回収して《ギャスカ》を出そう。
ループ講座
このデッキのループについて、改めて解説する。
まず、基本的なスタート地点は
シールド:2枚以下
バトルゾーン:《キル・ザ・ライブ》、《ディメンジョン・チョーカー》、《ギャスカ》
手札:左から順に《THE END》、《キル・ザ・ライブ》、《ヘルボロフ》
墓地:《THE END》、《ヘルボロフ》、《ディメンジョン・チョーカー》
状況:《ギャスカ》を出した
手順
1.《ギャスカ》の出た時効果発動、手札を全て捨てる。
2.《キル・ザ・ライブ》の効果で《THE END》、《キル・ザ・ライブ》、《ヘルボロフ》の蘇生が決定、1体ずつ処理される
3.《THE END》を《ギャスカ》の上に進化
《THE END》の出た時効果で他のカードを全て破壊する。この時、《THE END》の効果で何も出さない
4.《キル・ザ・ライブ》と《ヘルボロフ》が蘇生。
5.《ヘルボロフ》が出た時に超次元ゾーンから《ウェルカム・ヘル》を射出。
《ウェルカム・ヘル》の出た時効果で墓地から《チョーカー》を蘇生する。
6.《チョーカー》の出た時効果で《THE END》、《キル・ザ・ライブ》、《ヘルボロフ》を回収。これで《キル・ザ・ライブ》の処理が一旦終了。
7.《THE END》で攻撃する時に《ウェルカム・ヘル》の効果が起動。
墓地から《ギャスカ》を蘇生する。
8.初期盤面に戻る
こんなところだ。
基本ループでは盤面を最大6枚使用するので、カードを1枚出すスペースが残っている。
そのため、空いたスペースに《ガビュート》を出すことで相手のシールドを無限に焼却できたり、《THE END》に《ディスカルド》や《ファンパイ》を装備することで攻撃時効果を無限に使える。
フィニッシュ
相手のシールドが1枚になったら《オール・オーバー・ザ・ワールド》の出番がやってくる。
《オール・オーバー・ザ・ワールド》を出す条件の一例は以下の通り
・相手のシールドが6枚
・手札が《ガビュート》、《THE END》、《キル・ザ・ライブ》、《ヘルボロフ》
・手順においては7.の手前
・バトルゾーンにエレメントが5枚
この状態で《THE END》で攻撃し、墓地から《ギャスカ》を蘇生し、手札を全て捨てる。
続いて、《キル・ザ・ライブ》の革命2が発動し、《ガビュート》が登場し、相手の最後のシールドを焼却する。
その後、《THE END》が蘇生して他のカードを全て破壊する。こうして5枚のドラゴンかドラグハートを破壊しているから、《オール・オーバー・ザ・ワールド》の構成員を全部出そう。そうすると《オール・オーバー・ザ・ワールド》が一瞬で完成する。
備考
・《キル・ザ・ライブ》と《ヘルボロフ》の位置関係は、厳密に言うとどちらを先に出してもループできる。ただし、《ヘルボロフ》から出すと《キル・ザ・ライブ》を出す前に《チョーカー》による墓地回収が挟まるので、《チョーカー》の効果で間違って復活する予定の《キル・ザ・ライブ》を回収してしまうリスクがある。どの《キル・ザ・ライブ》が復活するのか初見ではわからないので、《ヘルボロフ》よりも先に《キル・ザ・ライブ》を復活させることを強くお薦めする。
・今回のループでは《ギャスカ》を2枚使用する形式を紹介している。《ギャスカ》を2枚使うのは、1枚は蘇生用、もう一枚は《THE END》の下敷きにするためである。そのため、2枚目の《ギャスカ》の役割は2枚目の《チョーカー》や3枚目の《キル・ザ・ライブ》などで代用可能である。
おわりに
色々丁寧に書いていたら12,000字を超えてしまいました。考えていることを書き残そうとするとなぜかそうなってしまうので悪しからず。
正直なことを言うと、《キル・ザ・ライブ》でループする意味があるとはあまり思えませんでした。
《キル・ザ・ライブ》から《偽りの悪魔神王 デス・マリッジ》と《悪魔神バロム・クエイク》を出せば相手のトリガーを全部止められるから、勝つだけならループする必要は無いのです。
また、ループするにしても、裏ビルド杯ではより美しいタイプの【キル・ザ・ライブループ】が入賞していたので、あちらを使うのを強くお薦めします。どうやってループできる盤面を形成するのかが難しいですが、ループパーツが大体ループ以外でも活躍するカードで構成されているから、実戦級だと思っています。
謝辞
まずは主催者の方々へ、毎回こうしたカジュアルで楽しくデュエプレができる催しを行っていただき、ありがとうございました。
続いてこの裏デッキビルド杯で対戦していただいた方々へ、対戦ありがとうございました。何もできずに跳ねられるか《オール・オーバー・ザ・ワールド》が突撃するかどうかの展開になりましたが、久しぶりに《THE END》を見せることができたなら嬉しく思っています。
そしてここまでこの記事を読んで下さった方々へ、ここまでお読みいただきありがとうございました。
またどこかでお会いしましょう。