気まぐれカード解説vol.16《偽りの名 ボーン》
皆さんこんにちは、はじめましての方ははじめまして、保留状態です。
ふと思い付いたカードを紹介していく記事。今回のカードは《偽りの名 ボーン》です。
※この記事において、「デュエマ」と表記しているものは紙のデュエルマスターズを差します。「デュエプレ」と表記しているデュエルマスターズプレイスとは便宜上区別しています。
※画像の出典はデュエプレのカードはデュエプレの公式ホームページにあるカード検索のもの、紙のものはデュエルマスターズの公式ホームページにあるカード検索のものです。
《偽りの名 ボーン》は17弾で登場した、デュエプレオリジナルカードです。《超次元リュウセイ・ホール》と同じパックにいましたね。
出た時に敵味方を1体ずつ破壊します。この能力自体は4マナ相当で物足りないですが、本命は次の能力です。
自分のクリーチャーが破壊されたら、相手の手札を一枚ランダムでマナ送りにします。この効果は各《ボーン》1体につき各ターン中1回発動します。
同じ《ボーン》でも一回バトルゾーンから離してあげてもう一回出せば、手札破壊能力を再び使えるようになります。
なので、出た時にクリーチャーを破壊し、使われたら嫌なカードがありそうな手札からカードを1枚マナに置かせて使えなくするガードだと言えます。
しかしこのカード、正直使いにくかったです。相手の手札をマナに送るのは利敵行為になる可能性が高かったですし、運が良ければ何回も手札破壊できると言われても7マナでやることとしては悠長だとみられていました。
なんせこのカードが出て地道にコントロールしようとする時には相手はビッグアクションを起こしていますから。マナからクリーチャーをいっぱい出し入れしたり、墓地から呪文をいっぱい使ってきたり、よくわからないところから呪文を大量発射していた当時にやることがこれでは…
そんな《ボーン》ですが、最近日の目を浴びました。
相性が良さそうなカードである《完全不明》の実装です。
相手のターン中相手がカードをマナに置いたらターンの残りを飛ばせる《完全不明》ですが、この世には相手に無理矢理マナチャージさせることでターンの残りを飛ばしたいと考える人がまあまあいました。
そんな物好き達に目をつけられたのが、自分のクリーチャーの破壊に反応して相手の手札をマナに置かせることができる《ボーン》だったのです。
例えば相手のターンのはじめに《ミケニャンコ》の能力で出したクリーチャーが破壊されれば、《ボーン》の能力が発動し相手の手札をマナに置かせることができるので、ターンスキップが理論上可能なのではないかと話題になりました。
ところが、26弾がリリースされてから間もなく、とある事実が発覚します。
デュエプレ内だと、《ボーン》で相手の手札をマナに置かせてもターンが強制終了されなかったのです。
これは正しい裁定なのかはたまたバグなのか、騒然となりましたが、答えはわかりません。一応仕様として受け入れられているように見受けられます。
さて、筆者の見解ですが、ターンが強制終了されない挙動には納得がいってません。なぜならば、似たケースで強制終了が誘発しているからです。
ではなぜ、《ボーン》だと強制終了できなかったのか、色々検証していたところ、一つの仮説が導かれました。
以下、似た例の検証の様子です。検証に興味が無い方は「まとめと考察」まで飛ばして下さい。
検証条件
対戦モード:トレーニング
検証内容:相手のターンのはじめに、相手クリーチャーを自分のカードの能力でマナに置いた場合、《完全不明》の能力が発動するかどうか
検証時刻:2024-6-6 16:00
プレイヤー使用デッキ
相手の使用デッキ
検証1
相手に選ばせる形で相手クリーチャーをマナ送り
使用するドラゴン:《有毒類 ラグマトックス》
結果1
《完全不明》の強制終了能力が発動
検証2
自分で選んでマナ送り
使用するドラゴン:《界王類邪龍目 ザ=デッドブラッキオ》
結果2
《ザ=デッドブラッキオ》で相手クリーチャーをマナに送ったものの相手のターンは強制終了されていない。
すなわち不発だったことになる。以下、同様の結果だった場合、不発と書く。
検証3
相手クリーチャーを複数体マナ送りする。
使用するドラゴン:《緑神龍ディルガベジーダ》
結果3
結果2と同様に、不発
検証4
相手クリーチャーをランダムにマナ送り
使用するドラゴン:《超神龍バイラス・テンペスト》
結果4
結果2と同様に、不発
まとめ
今回の検証では、《完全不明》の能力が誘発したのは、相手に選ばせてマナ送りするケースのみで、他は誘発しませんでした。
すなわち、《ボーン》の場合は相手が選んでマナに置いている訳ではないので、強制終了が発動しなかったと言うことになります。
これが人間の直感的に即した形で処理されているかと言われると、処理されていないと思っています。理屈で考えるとわからないことはないのですが、腑に落ちない。
百歩譲ってこれが正しい挙動だとしても、初見ではわかりにくい挙動な上、それに関する説明がないのはいかがなものか。
というわけで《偽りの名 ボーン》の紹介でした。
動画で動きを見せることができれば良かったですが、そんな技術及びモチベーションは現状筆者にはないので、文字での説明となりました。
この記事を楽しんでいただければ幸いです。
またどこかでお会いしましょう。
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