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気まぐれカード解説vol.11《ジェスター・ブレイン》

皆さんこんにちは、はじめましての方ははじめまして、保留状態です。
ふと思い付いたカードを紹介していく記事。今回のカードは《ジェスター・ブレイン》です。

※この記事において、「デュエマ」と表記しているものは紙のデュエルマスターズを差します。「デュエプレ」と表記しているデュエルマスターズプレイスとは便宜上区別しています。
※画像の出典はデュエプレのカードはデュエプレの公式ホームページにあるカード検索のもの、紙のものはデュエルマスターズの公式ホームページにあるカード検索のものです。



《ジェスター・ブレイン》は15弾で登場した4コストの水の呪文です。デュエマからの変更点はありません。

3ドローできる呪文ではありますが、色々と厄介なカードです。
自分が3ドローした後、相手はこの呪文の効果で自身のシールドを0~3枚ブレイクすることで、ブレイクした枚数分自分のカードをデッキの下に送らせることができます。

何が起きるのかテキストを見ただけでは分かりにくいですね。例えを用いて考えてみましょう。

相手がシールドを1枚ブレイクしたものとすると、

自分:3枚引いて手札を1枚デッキの下に送る。(手札+1)
相手:シールドからカードを一枚手札に加える(トリガーなら使える)(手札+1)

となります。

そのため、普通に使うと得できるか、怪しいカードです。確かに相手がシールドを1枚も回収しなければ3枚ドローできるので、嬉しいです。しかし、自分が手札がなくて劣勢の時にトップで《ジェスター・ブレイン》を引いて手札を増やそうとすると今度は相手にシールドをたくさん回収されて解決札を残せない、なんてことも起こります。
相手の状況に応じて強さが変化するカードで、基本的には手札が増えても相手のシールドが減ってもプラスになるデッキが使っていたカードでした。【光水火GENJI】に採用されていた覚えがします。


さて、対人間との戦いにおいて面白い駆け引きが生じる《ジェスター・ブレイン》ですが、このテキストを見ただけでは絶対にわからない、裏技みたいな効果があります。
それは、

ソロプレイだと相手が絶対にシールドを3枚手札に加えます。3枚以下ならばシールドが0になるのです。

要するに、《ジェスター・ブレイン》は手札交換しつつ相手のシールドを3枚ブレイクできるカードだったのです。4マナで一回きりの確実に通るTブレイカーなので本当に強かった。

これは一見不具合に見えますが、テキストに書かれている挙動はちゃんとしているので、不具合とは必ずしも言えないのです。《ジェスター・ブレイン》を使ったら相手がシールドを3枚回収する。これはカードテキストに書かれていることと矛盾していません。人間の価値観で見ると絶対におかしいけど。

そういう訳で、ソロプレイでは破格の性能を発揮できるから試練の塔で周回デッキとして一時期研究されたこともあります。筆者もどうすれば強くなるか色々考えました。

試練の塔のシステムについてですが、5階ごとに存在するボスを除いて、15階まではかつてメインストーリーで使っていたデッキの中から選び抜かれたデッキと、16階以降は環境で活躍しているデッキ(例外あり)と対戦することになります。
その中にトリガーが厚く採用されたデッキは多くなかったです。例えトリガーが多少あってもごり押しが効きました。当時攻略において主流だったのはカウンターデッキでしたが、《ジェスター・ブレイン》を用いたデッキは有力でした。安価で組めましたし、最速4ターンで勝てたので周回速度も早い。

うろ覚えだが、確かこんな感じだったか
他にもCPUに強いカードが色々入っている。
元の基盤は【水火ヤヌスビート】。

しかし試練の塔専用のレンタルデッキが用意され出したり、現在でも主流なほどトップクラスに周回性能が高いデッキが公式の手で産み出されたことで、そちらにシェアが集中し、ひっそりと衰退しました。

 トリガー無効で周回できるのでストレスフリーなデッキ
画像は筆者が昔使ってた【ボルメテウス・リターンズ】
同型対策も兼ねた《疾封怒闘 キューブリック》採用型

現在では4マナでSA持ちでTブレイクできる組み合わせがあるから、《ジェスター・ブレイン》の立場が怪しくなっています。そちらはレンタルデッキにもなってるし。

レンタル火単の課題:20階をいかに攻略する?

というわけで《ジェスター・ブレイン》の紹介でした。
今回は試練の塔で輝いたカードをピックアップしてみましたが、このカードは正直グレーです。人間的に不自然な動きであることは間違いないので、公式によっていつかCPUの挙動の改善がされても文句は言えないです。

軽い連絡ですが、もしかしたら今週から新しいことをするかもしれません。やる時は告知をするので、お楽しみにしてください。

ここまで読んでいただき、ありがとうございました。この記事を楽しんでいただければ幸いです。
 またどこかでお会いしましょう。

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