【デュエプレ】クイックピック・クロニクルパック後期環境考察(後編1/3)
カードプールについて詳細に解説します。
データは筆者が独自にカウントしたものです。そのため間違いがあるかもしれませんが、ご了承ください。
全体概観
共通に該当するカードは以下の通りだと思われる。
《アクア・ジェスタールーペ》と《聖霊龍王 アガピトス》がVR以上なので該当しないが、面倒なのでここに含めた。
コメント
言いたいことは山ほどあるので、１つずつ語っていく。
１つ、採用に疑問なカードが多い。《アクア・ジェスタールーペ》がVRとして水文明で見かけるのは気になるが、《聖霊龍王 アガピトス》は意味がわからない。どうして光単で使うことに意義があるカードが水中心になるサイバーとかでピック対象になる？《連珠の精霊アガピトス》ならまだ6マナブロッカーとして活用できたが、こちらは擁護できない。
《ヤミノドーベル》も意味不明。普通の40枚のデッキに採用しても使い道が限定されるのに、どうしてこの枠で出てきた？
軽く解説すると、出したら進化させない限り、《ヤミノドーベル》が離れることによる最低3枚山札が削れることが確定してしまう。更に、相手クリーチャーが毎ターン離れる度に自分の山札を3枚減らすカードだ。初期山札が20枚だから、5回起動すれば負けるし、2回でも厳しい。絶対にピックしたくない。
マナに埋めても《父なる大地》で掘り起こされる可能性があるから、マナに埋めたくもない。そのため、ピックしたらマイナスに働くケースが大きすぎる。史上最弱クラスのカードなのだ。これなら《西部人形ザビ・バレル》の方が欲しかった。
１つ、使いやすいカードが何かとリストラされていた印象がある。もうちょっと使いやすいカードを多くして欲しかったが、対象のパックの関係上、厳しかったのだろう。
今まで共通枠で提示されていた5マナ超次元呪文が全員消えたことで、SRは狙ったカードをピックしやすくなっている。これがフェニックス最強に拍車をかけているようにも考えられる。
１つ、ドローが少ない。《エナジー・ライト》や《ブレイン・チャージャー》すらいない。共通カードでは1枚から1枚にするカードが大半なのだ。リソースが細すぎて《コダマダンス・チャージャー》が強いが、シールドが減るリスクを背負わなければならない。
１つ、手札破壊が少ない。闇単だと相手が選ぶタイプの《パニッシュ・チャージャー》と、相手に攻撃する必要がある《卵胞虫ゼリー・ワーム》しか存在しない。多色に目を向けると《腐敗聖者ベガ》や《腐敗無頼トリプルマウス》がいるものの、計4種類。これでは相手の戦略に干渉しにくいではないか…
これらの要素は、この環境が持つ根本的な欠点であったように思える。
他に特筆すべきこととしては、トリガー枠の選定は選りすぐりのカードからされている。《ホーガン・ブラスター》や《反撃のサイレント・スパーク》がいるのは、それによるものだろう。
前提条件についても話したいことがあるが、最後に書くことにする。
光水闇（聖霊王）
《電脳海王ネオングライド》を入れているが、恐らく出ない
コメント
使っていて地獄を見るテーマだが、一体何がきついのか、クイピ研内で聞いた言説を元に解説する。
光水闇を成立させるのに必要な要素は、
・軽量手札破壊
・手札補充
・ボードコントロール
だと言う。では、このテーマではどうか？
まず、軽量手札破壊は論外だ。すぐに使えるのは2種類しかいない。しかも4マナと5マナ。どこかで相手の動きを殺すために使うくらいしかできない。《卵胞虫ゼリー・ワーム》は始動が4ターン目なのと、ベーシックだからか、あまり見かけない。
手札補充も信頼できない。《光智の精霊ルミリエ》はいるものの、生存率が低い。3000というパワーや4マナなのが致命的だ。
《ジャスティス・プラン》や《エンジェル・フェザー》はいるものの、縛りがきつい。その縛りが許せるほどエンジェル・コマンドが強ければ良かったのだが、そんなに強いとは思えなかった。
《知識の精霊ロードリエス》を使えば何とかなるが、デッキアウトしやすいので、使うのは諸刃の剣。
ボードコントロールは微妙。《超絶究極神》や《神聖の精霊アルカ・キッド》は確かに強いが、確定除去は多くない。そもそも、小型除去も少ないし、
《聖鎧亜キング・アルカディアス》や《聖鎧亜クイーン・アルカディアス》は強い場面はあるが、環境トップの《暗黒神羅凰ゼロ・フェニックス》に弱いのが致命的。《超神星ネプチューン・シュトローム》は使えるようには到底思えなかった。出せたら教えて下さい。
練度が高ければある程度やれるかもしれないが、筆者は負け越すことも多く使いこなせなかった。8回使って4回負け越しだったかも。我ながらよくこれで1回5勝したものだ。
光水火（グレートメカオー）
コメント
このカードプールには不思議なことがある。VR枠が4種類しか見当たらないのだ。テーマ的にいてもおかしくない《散舞特機サンマイダー》や《コマンダー・テクノバスター》がいないのだ。
即ち、75%でデッキの核となる《バンブル》をピックできてしまう。SRも《アガピトス》以外はどれも非常に強く（《アガピトス》はまあまあ）、高レアはパワーが高いことが多い。特殊枠に火が少ないから光と水で固めて組めば良さそうだが、《時空の司令 コンボイ・トレーラー》を出すために使う《超次元ムシャ・ホール》や《紫電城 バルザーク》を有する火も強いからそうはいかない。
《装甲支援ガトリンガー》や《特警機装パトロール・ファンクション》、《合身秘伝メカ・マシーン》など、手札補充は得意。コントロール相手にはリソースを大切にして複数展開も絡めて対応できなくさせることも。《メカ・マシーン》はネタに思える方も多いかもしれないが、《エナジー・ライト》がいないし攻撃時に雑な2ドローは素直に強い。
《ガトリンガー》などドローソースが二人もいるアンコモンが重要。たとえピックできなかったとしても、《SL機装パワフル・ナムロック》を出せる《機動要塞ピラミリオン》などもいるから、諦めないこと。2ターン《歌唱愛機サリア》という犯罪もあるので、強い時は強い。
この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか？