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1993年発表 「花ざかり」

2023年1月の とある真夜中。
AM02:00

正月三が日が過ぎた頃、壮年期のその女はリビングでひとり、
次々と大判サイズの茶封筒を開けていた。

“四半世紀以上封印していた 過去の自己作品を繙いてゆく”

という、
深夜に一人で展開される儀式。

進めるうちに現れたのはーーーーー

四コマ漫画「花ざかり」より


「花ざかり」


憶えはある。

そういう漫画を描いたことは。

だけど

キャラクターを思いついたきっかけとか
構想の段階のこととか

全く


記憶がありません。

人って こんなに忘れちゃうものなんですね。


お花さんには片思いをする男の子がいました。

名前は「林堂(リンドウ)くん」。↓

憧れの人間のおにいさんの苗字まで花の名前に似せたようで、
こういうところは

「そんなこと 考えてたんだ」

と、
ヘンなんですが、当時の自分に妙に感心してしまいました。

ちなみに、プロットの段階では花だったらしい。

↑美しい字を書けるように「日ペンの美子ちゃん」のとこで訓練しなかったことを後悔している
今日このごろ。


この漫画の主人公の(人じゃないけど)
「お花」さん、
性格に やや、過激なところがあります。

タイミングと思いますので、ここで少し触れておきたいことがあります。

30年前と現在のモラルの変化についてです。

他の四コマのキャラクターやシリーズものにも言えることですが、
30年以上の時を経て改めて読み直すと、
ちょっと現在は使えないな、というものがあります。

例えばルッキズムに通じる表現。

「写真のうつり方が悪い」
という、自分に対するものでも現在は微妙なんじゃないかと思います。

他には、
二十歳の景子がお風呂に入っていて、
父親がよく、「誰も居ないと勘違いしていたよ」と入ってきてしまい、

景子>「わざとじゃないでしょうね?」

という四コマ漫画。

しかし昔は、
この景子の漫画に限らず、
「そんなことあるものか!(笑」
で済ませていた事柄が、今は深刻な現実問題としてあるわけで。

実は何十年も前からあったことが顕在化してきただけかもしれませんが、
当時、家庭内の暴力について描かれている作家様は
すでにおられたという憶えがあります。

社会への問いかけ、
警告になる内容ならばともかく、
私の作品はギャグ漫画です。

  
浅はか としか   …

今回の件(発掘作業)で気付き、
反省をしている次第です。

そういった理由で、前述の表現を含むものは
電子書籍化からは省いた状態となっておりますが、ご了承ください。

お花さん収録のコミックスは今年
秋以降のストア出品となる予定です。

只今LINEでは
「花ざかり」のスタンプ、絵文字などを展開中です。



↓ちょっと コロナっぽいんですが…💦





花です。



よろしくお願いします。










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