『エンドロールのつづき』

映画『エンドロールのつづき』(2021年インド・フランス)

これはいい映画でした。まさにインド版『ニュー・シネマ・パラダイスシネマ』ですが、私は『スタンド・バイ・ミー』だと感じました。
悪ガキどもが秘密基地で、ミシンやホイールを利用し、手作りで映写機を完成させるのがいいっ! フィルム映画の原理も分かります。
主人公の少年サマイは、カースト最上位のバラモンに属するんですが、家は貧乏。
サマイの先生の「インドには2つの階級がある。英語ができるかできないか。そして、この村を出るか出ないかだ」というセリフや、古い映写機がくず鉄になり、溶かされてスプーンになるのも、インドの近代化を象徴しています(映画の登場人物はみんな手づかみで食事をしていた)。
大量のフィルムもリサイクルされますが、この伏線の回収もうまいです。
それからサマイの母親は料理名人なのですが、その料理がうまそうなんだよなぁ。インドの弁当、食べてみたい。久々に弁当作りたくなってきた。


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