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2月17日は「ガチャの日」です。



現在第4次ブームとも言われている、カプセルトイ(ガチャガチャ)。

日本のガチャガチャの発祥となるのは、1965年2月17日に創立された、ペニイ商会(現:株式会社ペニイ)。このため、日本では本日2月17日が「ガチャの日」として制定されています。

ガチャガチャの発祥国はアメリカです。
ペンシルベニア州ピッツバーグの「ペニーキングカンパニー」のオーナーである、レスリー・O・ハードマンはアメリカの※「玩具バルクベンディングビジネス」の進化とその国際的拡大に多大な影響を与えましたが、その、L・O・ハードマン氏こそが、日本のガチャガチャ誕生への貢献者です。彼を通じて、ペニイ商会が日本にガチャガチャを導入しなかったら、現在のガチャガチャ文化は存在しなかったかもしれません。

「ガチャガチャの父」L・O・ハードマン氏 (資料提供:日本ガチャガチャ協会)

※「バルク販売は、選別されていない菓子、ナッツ、ガムボール、おもちゃ、ノベルティをランダムに選択し、一般に非電動式の自動販売機で販売するものです。」アメリカではガチャガチャのようなマシンをバルクベンディングマシンと呼んでいます。

日本ガチャガチャ協会

当初はナッツやガムボールに混ざって「アタリ」として手に入った「チャーム」と呼ばれる日本製のセルロイドフィギュアが、大人気となり、やがてフィギュアや玩具のみでの販売に切り替わり、日本ではそれがさらに精巧なフィギュア、玩具へと独自の進化を果たします。

日本がアメリカに輸出していたセルロイド製の「チャーム」(日本ガチャガチャ協会HPより


アメリカにおける現在のガチャガチャ市場は未だ全時代的な所謂「チープトイ」に分類されるものが多く、日本に比べると進化していないと言えます。
日本のガチャガチャがここまで発展したのは、器用(原型が精巧)、小さいもの好き、といった国民性に加え、自動販売機大国という環境が大きく起因していると考えますが、もう一つは“100円玉”の存在が大きかったようです。
アメリカでも“1ドルコイン”“50セントコイン”がもっと流通していれば、ともすれば。。と想像が膨らみますが、25セントコインまででは自ずと開発コストにも限界があるのでしょう。(元々は「ペニーキングカンパニー」「ペニイ商会」の名の通り、ペニイコイン(1セントコイン)でのビジネスでしたが。日本でも元々は一回10円〜20円でしたよね。)そのため、日本発のガチャガチャ商品もアメリカではそれほど普及していません。

以降、日本のガチャガチャ、カプセルトイは常に時代の風潮、流行を取り入れ、時には社会現象をおこしながら、成長していきます。
現在も市場は拡大しており、10年前の市場売り上げ300億円弱と比べ、2022年は約450億円と年々増加しています。

ザリガニワークスでのガチャガチャ企画・デザインはもちろん、「地産ガチャ」も時代の流れの一つとして、超微力ながら、ガチャガチャ業界の発展に貢献できたら良いなと思っております。

L・O・ハードマンさん、ありがとうございます。


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