オクトパストラベラー2をクリアした感想

購入の経緯

 1作目からスマホ版を挟んで、待望の2作目という位置づけの本作。8人の主人公の旅が収束していく、あのストーリー展開をもう一度楽しめると期待して購入した。

クリアした感想

ストーリー

 伏線を回収した納得感のある結末だった。8人の旅路が独立して進行した前作とは異なり、各ストーリー内で既に黒幕の存在が仄めかされていた。前作と同様の構成になると容易に予想できるため、むしろ8人のストーリーが1つに収束する特徴を前面に押し出す方針を採ったのだろう。ただ、その黒幕の正体を見破ることはできなかったのが悔しい。
 伏線回収が楽しかった一方で、消化不良なポイントが多々残されている。意図的に残したのだと思われるが、黒幕が黒幕になった理由・ナナシの幽閉された子・マリエッタの行動の理由などなど、もっと明示して欲しかったと思う。

戦闘システム

 底力の追加などによって、できることが増えたというのが第一印象だった。次いで、キャラ差・ジョブ差が激しい印象がある。オーシュットの底力はヒカリと被っているし、魔法の下方修正があった影響でオズバルドも使いづらかった。魔法の下方修正は過剰気味で、底力で魔法集束化して、奥義で魔法特大化して、バフで属攻を上げて、相手の属防を下げるのは面倒で、術者のBPを溜めて、やっと全力でぶっ放せる。現実的でない。
 火力役・サポート役・ヒーラー役と分担するのがテンプレだが、今作では出来ることが増えた分、役割も兼任気味で線引が曖昧になったようだ。バッチリ噛み合った時の爽快感は前作以上だが、噛み合わせる難易度も前作以上なので、爽快感に到達する頻度が物足りなかった。

フィールドコマンド

 各キャラが昼夜それぞれのコマンドを獲得しているので、パーティの自由度が上がっている。これは前作から進化したポイントと感じた。NPCの連れ歩き枠が増えたのも面白かった。ミントさんを連れ歩けないことに驚いていたが、終章を見て納得し、勘付けなかった悔しさを感じた。

総評

 現代のコマンド制RPGとして、かなり満足度の高い作品だった。選択肢が多いながらも理解しやすく、システム面での完成度はとても高い。その一方で、この手のRPGの限界も感じた。DQ・FF・ロマサガなどなど数えきれない作品があるこのジャンルに新体験の余地は残っておらず、各要素をどう組み合わせるかという空気を否めない。JRPGとは慣れ親しんだ雰囲気を味わうものであり、新しいゲームにワクワクするようなものではないと感じた。これが飽きなのかもしれない。娯楽は総じてそういうものなのかもしれない。

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