【剣盾S29シングル最終64位(R2007)】バドバンギコントロール
はじめに
のりおと申します。
今回剣盾ランクマッチS29にて目標としていたR2000&最終2桁を達成できたので、構築記事書きます。
S29は禁伝2体ダイマ有ルールのシーズンでした。
使用構築
レンタルはしばらく残しておくのでご自由にお使いください。
戦績
TN:poypoy
最終順位:64位
最高最終レート:2007
勝敗:76勝38敗(最終3日間21勝7敗)
※1ROM特攻するために途中で捨てたメインロム
TN:のりお
最終順位:552位
最終レート:1842
勝敗:30勝7敗
コンセプト
ザシオーガ、ザシイベル、ザシバドに勝てるようにする
脱出バンギを起点に相手のサイクルを崩す
選出圧力をかけて相手に自由に選出させない
構築経緯
S27でザシバドが結果を出したの見て、レンタル中心に試していたところ、ザシバドの攻撃面の相性補完の良さを感じた一方で、特にバドが一部のポケモンによって止められやすいことにも気付いた。
特に呼ぶイベル・ポリ2・メタモンに対してバンギラスが強く、馬鹿力脱出+裏の攻撃で環境の様々なポケモンを縛れ、相手のサイクルを破壊できることに気付いたため、バドバンギザシアンを軸として構築を組み始めた。
増えていたザシオーガに対してバンギは投げにくいため、相手から見えにくい対策枠兼、ザシアンへの選出圧力のある貯水ヌオーを採用。
バドバンギザシアンではバド受け+ヌオーのような並びを崩すことができないため、バンギの脱出から展開できる2枚目のエースとして砂掻き鉢巻ウオノラゴンを採用。
最後にイベルへの選出圧力+対面選出が可能な珠エース+ディアルガへの最低限の回答として、珠怪電波サンダーを採用し、構築が完成した。
個体紹介
バドレックス(こくばじょうのすがた)
人馬一体 拘りスカーフ
H191(124)-A*-B122(172)-C231(196+)-D121(4)-S172(12)
アストラルビット/サイコショック/リーフストーム/トリック
パーティの絶対軸。最終3日間の28戦は誇張抜きに全部投げた。先発適性が異常に高く、雑に投げて受け駒を誘ってからバンギを投げてテンポを取る動きの再現性がめちゃくちゃ高かった。
一般的なスカーフバドよりもSと耐久をカツカツにしてCに厚めに振り、バンギの馬鹿力+アスビで少しでもザシアンへの乱数が良くなるようにしている。
その弊害で耐久面は乱数に甘えていたので、たまに初手ザシアン対面の巨獣斬や控え目サンダーのダイジェットで吹っ飛んでいたが、これ以上削るところがなかったので諦めていた。
技構成は確定枠アスビ、ダイホロウとの相性考慮でショック、初手カバをダイソウゲンで割と飛ばせたり重めなゲロゲオーガを処理できるリフスト、受け崩しにも使えるトリックで完結していたかなと思う。ドレキがあればイベルにも単体で多少抗えるかとも思うが、裏でケアしていたのでなくてもあまり困らなかった。
・調整意図
H:16n-1
H-B:特化(A244)ザシアンの巨獣斬68.7%耐え、A233以下で確定耐え
H-D:特化(C194)サンダーの珠ジェット81.2%耐え
S:トリック後に準速エースバーン抜き
C:11n、なるべく高く
バンギラス
砂起こし 脱出パック
H207(252)-A204(252+)-B130-C*-D121(4)-S66(-) ※S個体値16or17
ストーンエッジ/噛み砕く/馬鹿力/ステルスロック
パーティの核であり、最高級のクッション。ポリ2抜かれにS調整したことで、下から馬鹿力+裏のエラがみ・巨獣・ダイサイコでポリ2を崩せる動きがとにかく強く、ポリ2入りをカモりまくっていた。
机上論ではあるが、バドにCSイベルを後投げされるサイクルにおいて、バドのアスビ+砂ダメ+アスビ+砂ダメ+ステロでイベルが縛れるため、イベルにバンギ後投げ→脱出→2サイクル目の後投げ→ステロという流れでバドバンギのサイクルでもある程度こちらが有利を取れるようになっている。(実際はダイマとかが絡むのでここまで上手くいくことはないが。)
技構成はコンセプトの馬鹿力、イベルサンダーに打つエッジ、バドに打つ噛み砕く、ウォール枠兼サイクルスリップのステロで完結している。1サイクル目に悠長にステロを撒くと不利対面取られてこっちが崩壊するのだが、2サイクル目でステロを撒くのが貴重なスリップになって勝てた試合が何回かあった。
とにかく、序盤は絶対にザシアンとの対面を作らないように立ち回るのが重要。
・調整意図
A:ぶっぱ(馬鹿力での削り優先)
S:S下降補正ポリ2(実数値72)、無振りラッキー(実数値70)よりは遅く。孵化余りを適当に使ったが、結果的に無振りカバ(実数値67)抜かれになっていた。
ザシアン
不撓の剣 朽ちた剣
H199(252)-A214(36+)-B143(60)-C*-D154(148)-170(12)
巨獣斬/インファイト/ワイルドボルト/電光石化
世界一遅いザシアン。ミラーには何も期待できない。環境的にもかなり対策されており思ったよりも動かしにくかったため、ホウオウナットみたいなタイプ受けしてくるような並びに対して刺せるような構成とした。
耐久はオーガ、イベル、(コピーされた)バド等に対して投げやすいよう、臆病オーガの潮吹き耐えまで振っている。
序盤は脱出バンギからザシアン着地して破壊できる構築も多かったのだが、終盤はなかなかサイクル破壊できなさそうで選出も控え目になった。しかし、選出圧力とヌオーを天然に見せる役割があったので、影で役には立っていたと思う。
調整意図
H-D:臆病オーガの潮吹き耐え
H-A-B:コピーザシアンの巨獣斬最高乱数切り耐え
S:自分のバドより遅く(スカーフメタモンにコピーされてもスカーフバドで切り返せる)
ヌオー
貯水 食べ残し
H202(252)-A105-B146(220+)-C*-D90(36)-S55
地震/欠伸/自己再生/カウンター
対ザシオーガキラー。調整はバンビーさんの動画にあったものをパクりました。HBベースの貯水にすることで、ザシオーガに奇襲してイージーウィンしまくっていた。
構築の見た目としても、ザシアン受けがいなそう、オーガはウオノラゴンでふわっと見れてそう、な並びに見せることで初見で貯水はほとんど読まれなかったのではと思う。
先発でオーガとバドやザシアンが対面するとかなり圧力がかかる+こっちの裏は水が受かっていないように見えるため、ほとんどの場面でダイストを打たれ、そこにヌオー後出しが刺さっていた。
H-D方面にはあまり振っていないため、その後のダイアイス等は受けきれないが、欠伸を入れてダイマを枯らすだけで十分な仕事を果たしてくれた。
技構成は地震欠伸再生までは確定。ザシアン意識のカウンターにしていたが、あまり対面することもなかったので、守るにしてもいいかもしれない。
調整意図
H-D:珠オーガのダイアタック耐え
H-B:残り
ウオノラゴン
砂掻き 拘り鉢巻
H166(4)-A142(252)-B120-C*-D100-S139(252+)
エラがみ/逆鱗/ストーンエッジ/寝言
最強の裏エース。脱出バンギからウオノラゴン着地がほとんどのパーティで受かっておらず、エラがみで相手を破壊しまくっていた。パーティの並びとしてサンザシの圧力が強いため、どうしても相手はウオノラゴンまでケアした選出ができないことが多く、とにかく刺さることが多かった。
元々この枠はドリュウズを採用していたものの、ドリュウズだとダイアースを浮いてるポケモンに透かされるかどうかの択が多発し、砂ターンやダイマターンが足りなくなりがちだったため、ウオノラゴンへの変更は大成功だった。
最速での採用は環境的に珍しいかもしれないが、火力はこれでも足りていたことや、スカーフバド(砂下)、耐久調整ドリュウズ、準速ネクロあたりを抜けるのが非常に大きく、個人的には最速一択だと思っている。
技構成はエラがみ逆鱗+自分で砂にできるエッジ+ウォール枠寝言にしていたが、エラがみと逆鱗しかほとんど打っていない。
サンダー
プレッシャー 命の珠
H179(108)-A*-B106(4)-C187(196+)-D113(20)-S143(180)
放電/暴風/怪電波/羽休め
前期最終日にディアルガと当たる度に絶望してたので、誘い殺せる怪電波サンダーを採用したが、最終日は一度もディアルガに当たらなかった。最低限の珠サンダーの性能は残っているため、一応サンダーバドザシの対面選出も可能だが、ほとんど出していない。バドを受けに来るポリ2バンギでまとめて止められてしまうのが辛かった。
特性は静電気で得することがほぼなかったので、S判定とポリ2の冷ビを早く枯らせるプレッシャーに。
サンダーは実は初代からずっと好きなポケモンなので、使い方は下手だけどパーティの一番上に置いて圧力かけて貰ってた。こいつのおかげでイベザシヌオーみたいな選出を縛れていたはず。
・調整意図
H:10n-1
H-D:ディアルガのC-2特化(222)ダイアイスが余裕持って受かる
S:準速90族(ディアルガ、オーガ)抜き
基本選出
対ザシオーガ
・バドレックス+ヌオー+(ザシアン or サンダー)
オーガ軸は霊の一貫が切られていないことも多く、初手の黒バドにオーガでダイマを切ってくるパターンが多かったため、そこに貯水ヌオーを合わせて欠伸から展開。相手のダイマが枯れた後に、バド・サンダー・ザシアンのどれかで一貫を作って勝つルートがほとんど。
基本的に貯水ヌオーが読まれないため、オーガのダイマをヌオーで無駄打ちさせれば後はパワーで押しきれる。
しかし残念なことに、4/28しかオーガには当たらなかった。それでも選出された3回はヌオーが仕事して全勝できた。
対ザシバド
・バドレックス+バンギ+(ウオノラゴン or ザシアン)
相手のバドかバド受けに対してバンギを合わせて、脱出からウオノラゴンかザシアンかバドレックスを着地させることで、ほとんど有利に展開できていた。
最終日付近黒バドが増殖しており、9/28で遭遇したが、その内7回選出されて全勝できたため、上手く環境に刺すことができたのかなと思う。
対ザシイベル
・バドレックス+バンギ+(ウオノラゴン or ザシアン)
相手のイベルにバンギを合わせて、脱出からウオノラゴンかザシアンを着地させることで、やや有利な展開を取れていた。
基本は初手バドから入るのだが、初手イベルを合わされてサイクルが苦しそうなときは勇気のバンギ先発もたまにやっていた。ただし、初手ザシアンを合わされると死ぬ。
しかし最終日付近4/28しかイベルに当たらず、しかもその内2回しか選出されなかった(1勝1敗)。サンザシバンギの圧力恐るべし。
対メタモン
ザシバドを使う上で避けては通れないのが対メタモンへの立ち回りだが、ザシヌオー、バドバンギのようにアタッカーと受けを組み合わせて出す選出は基本的に弱いと考えており、本構築では緩くザシアンとバドレックスをそれぞれで見れるように組み、最終的にはスカーフバドミラーでもよいと割り切っていた。
構築段階で想定していたメタモンの処理ルートは以下の通り。
コピーバドに対して、バンギで受ける
C+1コピーバドのアスビをザシアンで耐え、返しの巨獣斬で落とす
コピーバドとのバドミラーで同速勝負
インファでD-1のコピーザシアンに対して、アスビで落とす
コピーザシアンの巨獣を最高乱数切って耐え、返しの巨獣石化で落とす
相手目線、バドバンギ・ザシヌオーのペアが見えているのでメタモンを選出されないことも多く、シーズン通してそこまでメタモンに困ることはなかった。
重かった並び
あまり無理な並びはなかったが、エースバーンだけはきつかった。相手目線見えていないもののザシアンが準速エースバーンより遅いので、バドバンギザシアンが誰も勝てないのがきつい。構築改善するならここかなと思う。
おわりに
S23くらいから本格的にランクマやり始めて、2000とか2桁なんて遠い先だと思ってましたが、まさか自分が達成できるとは思ってませんでした。これほどの結果が出せて素直に嬉しいです!
前期も同じ並びを使っていて手応えは感じており、今期は常に最低300位以内くらいをキープするように心がけていましたが、結果的に最後まで上位に食らいつけて嬉しいです。(正直、シーズン通して3連敗以上しなかったほど安定感があった構築&最終日も10戦で2000に乗ってしまったので、もっと上に行けたのではという思いもあるのですが、初の2000に満足して保存しました。)
次は2000より上の世界で戦ってみたい気持ちもありつつ、自分は社会人パパポケ勢なので、時間の許す範囲で頑張りたいと思います。
Appendix
4/27-30の期間、ぽけっとふぁんくしょん!様のログ記録ツールを使ってログを取っていたので、参考程度に載せておきます。