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ポーカーの世界大会に出場しました【WSOP】

2021年10月。

およそ1ヶ月間、ラスベガスに滞在してました。

目的はポーカーの世界大会である『WSOP』に参加するためです。

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WSOP(World Series Of Poker)は、毎年ラスベガスのRioというカジノで開催されるポーカーの世界大会です。去年はCovid-19の影響で中止になりましたが、今年は2回のワクチン接種を終えて2週間以上経過すれば参加OKという条件付きで開催されました。WSOPはポーカートーナメントの種類や貰える賞金も巨額です。そのため期間中は大勢の参加者で賑わう、ポーカーのお祭りなのです。

こんなご時世ですが入国に必要な書類や準備を済ませ、無事にラスベガスへ到着できました。滞在期間がやや長いですが、今回はポーカー友人の男性2名(私を含む計3名)と会場から近いコンドミニアムをシェアしつつ、そこを活動拠点にしました。

私はポーカーを始めてからもうすぐ2年になりますが、海外のカジノでポーカーを打つのもラスベガスも初体験です。普段は座学しながらオンラインポーカーでトレーニングしてました。

今回のラスベガス遠征はWSOPに参加することだけでなく、他にも観光やカジノ視察などの目的がありましたが、ここでは私が初めてWSOPに参加して感じことや所感などを書きたいと思います。

ちなみに私の英語は中学生レベルです。

いざ、WSOP会場へ

WSOPの会場となるRioまでは、マッカラン国際空港からUberで10分ほどで到着しました。

WSOPに参加するためはワクチンパスポートを提出して許可証を貰う必要があります。当初はこの許可証を貰うのにかなり行列ができたようですが、私はWSOPが始まってから5日後の夜に行ったためか、10分くらいで完了できました。この許可証がないとトーナメントはもちろんキャッシュゲームにも参加できません。

Rioを歩いて行くと入り口が見えます。テンション上がるセットアップがされており、近くにはグッズや軽食売り場なども完備されてました。

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とても広い会場にポーカーテーブルが大量に配置されてます。大きな会場が3つほど用意されている感じで規模は相当なものです。もちろんディーラーの数も、さすがは世界大会といった感じです。

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例年より参加者は少なめと聞きましたが、それでもかなりの人混みと密状態でした。参加者は事前に陰性検査 & ワクチン接種済みなのですが、それでもワクチン接種してない状態でここに来るのは避けたいと思うほどの人混みでした。

会場内ではアルコールを含め飲食は自由にできたので、もう完全にウィルスの世界を感じさせない雰囲気でした。マスクの着用も義務ではなく、欧米の方はほとんどがマスクなしの状態でポーカーをプレイしてる印象でしたが、私は終始マスクを着用してました。

WSOPの悪い点

次は個人的に気になった悪い点をいくつか述べたいと思います。

ストラクチャーのディスプレイが見えない
会場が大きすぎることもあり、ブラインドやアベレージなどが表示されるディスプレイが遠すぎて見えません。相当、視力がいいかディスプレイの近くにならないと厳しいです。これはプレイしてて地味にストレスでした。

カードがブリッジサイズのノーマルインデックス
上記に類似しますが、使用されるカードが小さめのブリッジサイズ且つ、インデックス(柄や数字)が小さくて見づらかったです。部屋も常に薄暗い感じなので余計に見えづらいです。せめてジャンボインデックスだと嬉しかった。ちなみにWSOPに限らずラスベガスのカジノはこのサイズが標準のようです。

テーブルが汚い
たくさんの人が24時間稼働でポーカーしてるのである程度は仕方ないと思いますが、テーブル上がとても汚かったです。空き時間で掃除してると思いますが、もう少し掃除とテーブルの消毒を意識してもらえればと思いました。あと飲食物のせいで部屋の臭いも気になります。

ディーラーのレベル
人手が必要であることは伝わりましたが、あまり上手くないディーラーも多かったです。トーナメントではありえないほど遅いディーラーもいたり。もちろん上手いディーラーもいますが、平均レベルは低いと思いました。WSOPは世界大会だし、きっとディーラーやホスピタリティも世界最高峰なのでは!?などと勝手にハードルを上げていたのも事実です。

ただしRioで開催されるWSOPは今年が最後で、来年からはもっと繁華街(ザ・ストリップ)の違うカジノへ会場が変わるそうです。そのため、来年以降はどのような大会になるか楽しみです。

WSOPの良い点

何だかんだ悪い点を述べましたが、総じて参加して良かった、参加する価値のある大会だと思います。トーナメントの種類も豊富で、世界中のプレイヤーとあの規模でポーカーできる機会はそうないと思います。それだけでも貴重な経験ができました。またWSOPで勝つことは、ポーカープレイヤーとして最高に栄誉なことだと改めて体感しました。

もっとポーカーが上手くなりたい!というポーカー熱も出てきました。

私も1度でいいのでWSOPのファイナルテーブルにいってみたいです。

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次のWSOPへ向けての心構え

今回は初めてのラスベガスということもあり、事前に調べて準備したつもりでしたが、次の遠征に向けての心構えや改善点などを纏めておきます。

バンクロールは潤沢であればあるほどよい
滞在期間にもよりますが、1ヶ月程の長期であればバンクロール(軍資金)はかなり余裕を持って用意する必要があります。ラスベガスは観光地ということもあり物価が高く、特に食費はとても高額です。チップ文化もあり、日本のように安くて美味しい料理は手軽に食べれません。移動でUberを使ったり生活費だけでかなりお金がかかります。

またトーナメントは分散が激しく参加費も高いので、計画的に参加しないとあっという間にバンクロールは底をつきます。空いた時間をキャッシュゲームで稼ぐ人も多いですが、キャッシュゲームでマネープレッシャーを感じないためにもバンクロールは潤沢に。

英語は出来れば出来るだけよい
ただ海外旅行をしてポーカーするだけなら中学生レベルの英会話で問題ありません。実際、私もその程度のレベルで行きました。

ですが、ポーカーテーブルではプレイヤー同士の会話が頻繫に起こり、とくに夜のキャッシュゲームなどは酔っ払いも多いことから会話が相当盛り上がることがあります。ベットやレイズの金額も正確に発声した方がトラブルなくプレイできます。そんな中、英語が分からないと自分だけ孤立し楽しさも半減します。自分がまさにそうでした。もっと英語ができれば10倍は楽しかったはずです。ポーカーは彼らにとってコミュニケーションツールの1種でもあるのです。

更に危惧すべきことは、テーブル内でトラブルが起きたさいに自分の意見を主張できないことです。私もトーナメントとキャッシュゲームをプレイしましたが、どうしてもトラブルは起きるものです。ディーラーの計算ミスやTDAに反した行為など。そういう状況下で自分の状況をしっかり説明できないと自分が損する可能性もあるし、周囲の人間にも軽く扱われるような気がします。なので自分の身を守るためにも、英語はできる限り話せるほうが絶対によいです。

オンラインだけでなく、ライブポーカーに慣れておく
オンラインはポーカーのトレーニングに最適と言われますが、WSOPを含め海外でのポーカーは当然、人と人とのライブポーカーです。

そのためオンラインだけでなく、日本にいるときもアミューズメントなどでライブポーカーに慣れておいた方がよいです。チップの扱いやポット計算、相手の癖を読むなど、ライブポーカーならではのコツがいくつもあると思います。あとYouTubeで海外ポーカーの様子を配信してくれてる方もいるので、雰囲気を掴むためにもそれらを見ておくのもお勧めです。

海外で住所があると便利
長期滞在の場合は、ホテルよりもアパートやコンドミニアムなどを借りると一時的に住所がある状態になるので、UberEatsやamazonを手軽に注文できて便利です。玄関へ置き配もラスベガスでは普通なので、不在通知などを気にする必要もありません。数人でシェアできれば滞在費も割安になるし、メリットが多いです。

本気でブレスレットを狙うなら、Mix系もプレイする
WSOPのブレスレット(優勝すると貰える)を本気で狙うなら、ノーリミットホールデム以外のポーカーにも挑戦すると可能性がグッと広がると思います。ノーリミットホールデムは1番人気ということもあり、トーナメントの参加人数もダントツで多いし、後半はかなり運要素に左右されます。

その反面、他のMix系ポーカーは参加人数がかなり少なくその分、優勝の可能性も上がるわけです。私は帰国したらHORSEを覚えたいと思います。

さいごに

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いかがでしたでしょうか。

人生初となるWSOPへ参加してみて、自分なりに感じたことを簡単に書いてみました。少しでも参考になる箇所があれば幸いです。

今回のポーカー遠征を通じて、帰国後は更にポーカーの勉強をしてもっと強くなりたいと思います。そして次こそはビッグマネーを掴み取りたいです。

今回の経験を通じて、自分もようやくポーカープレイヤーとしてスタートできた気がします。

最後まで読んで頂きありがとうございました。


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