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舞台「少年秘密倶楽部[壱]〜箱庭の自由〜」(2024.07.03~07 新宿村LIVE) 観劇レビュー

はじめに…

とある王国で、不老不死の薬が開発され、
幼き王はこれを服用し永遠の玉座を手に入れた。

その薬の名はのちに名前を変えこう呼ばれるようになる。

『成長抑止薬』

権力者たちはこの薬を使用し国を支配し、そして国を二極化させた。
永遠の命を手に入れた”オトナ”と呼ばれる富裕層。
道具として扱われ永遠に労働させられる”コドモ”。
そんな中、永遠の時を刻むかと思われた王国に絶望の中に希望を見出した”コドモ”たちによって構成された「少年秘密倶楽部」が誕生した。

日々、コドモ解放を目指し暗躍する少年たちは、王国内に建設された新都市内で、なにやら怪しげな薬がコドモの犠牲によって開発されているという情報を手に入れる。
果たして少年たちは、コドモたちを救う事ができるのか。

これは、あたりまえの世界に反逆すべく立ち上がった少年たちの、美しくも愚かな革命の物語である。

今作、[壱]~箱庭の自由~の前に、前作として[零]が存在する。
一部主要キャラクターが繋がって登場する。
物語はこのあとに綴るとして、先に観劇した印象をいうと、、
[零]から[壱]へと繋がりがあるから、本来はその順で観るのがもちろん良いとは思うけれど、逆に[壱]を観劇してから[零]を観劇しても、繋がりの謎解きや伏線の回収が出来るような感覚で観劇できるのではないか…あの有名なスターウォーズシリーズみたいにエピソード××のように感じながら観劇できるのでは…?と思った。
また物語の中で、今回の[壱]の中のみだったり、前回[零]から[壱]にかけてだったり、色々なところで伏線が張られていて、それを回収していくというシーンも結構あった。
それくらい脚本、ストーリーがしっかり練られてるなぁ、素晴らしいなぁと感動しながら観劇することができた。
(ここから先、個人の勝手な思いとともに物語のあらすじや内容に触れていくので、まだ観劇をされておらずDVD鑑賞などを検討されている方はご注意)

登場人物

これストーリーのネタバレがあるし、最初と最後に綴るのが面白いかも…
ということで、まずは下記の通り。(掲載順は公式掲載順の通り)

①ショービ(青):末吉咲子(少年秘密倶楽部)
②マルグリット(桃):早川みゆき(少年秘密倶楽部)
③ガベラ(橙):カヨン(少年秘密倶楽部)
④キブシー(緑):蒼木美結(少年秘密倶楽部)
⑤レンギョウ(黄):YUUGA(少年秘密倶楽部)
⑥トウ(紫):和泉ユウリ(少年秘密倶楽部)

⑦サルビア:石田みなみ <推しメン>
⑧リオ:飯塚麻結
⑨ウツギ:内木志/川原美咲
⑩キウル:黒崎澪
⑪リーリオ:城崎桃華
⑫コヅチ:岡本芽子
⑬スイセン:白石真菜
⑭ルコ:春名真依
⑮チューベローズ:森青葉
⑯レンカ:三島京華
⑰ヤマ:星野美夢
⑱ノノ:秋山歩
⑲ノミ:天堂マリン

⑳ハイド公爵(女公爵):石原美沙紀
㉑ランジア:厚木那奈美

㉒カラン:安部瞬
㉓ダチュラ伯爵:中藤充紀
㉔シレネ公爵:片山浩憲

㉕ローレル:入江麻衣子/鷹村彩花/十二稜子

㉖師匠(Special Guest):篠原望/小日向美香/中村裕香里/遠藤瑠香

脚本:山田孝宏
演出:斧口智彦(Theatre劇団子)

ちなみに、、貴族階級名称が出てくるが、一般的なヨーロッパの貴族階級序列は下記。
1.国王(King)または女王(Queen):国の最高指導者であり、貴族の頂点。
2.公爵(Duke):国内で最も高位の爵位で、多くの広大な領地を統治し、その配下に侯爵や伯爵を持つことがある。
3.侯爵(MarquessまたはMarquis):公爵に次ぐ高位の爵位で、主に国境地域の防衛や統治に従事する。
4.伯爵(CountまたはEarl):侯爵の下に位置し、一般的に特定の地域を統治する。
5.子爵(Viscount):伯爵に次ぐ爵位で、地方統治に従事することがある。
6.男爵(Baron):最も低い貴族の爵位で、通常は一部の土地や領地を所有する。

女公爵のハイドは圧倒的公爵。シレネはもしかすると侯爵?とも思ったが、公爵が配下に侯爵や伯爵を持つことが出来るようなので、ダチュラ伯爵を配下に持っているシレネも公爵なんだね。
ただシレネはハイドに頭上がらない感じなので、同じ公爵でも位(くらい)の上下があるんだろうなあ…と。

ストーリー(一部)と重要で好きなセリフと感想(ネタバレあり)


SNSで[零]の予習をしたら、登場人物が多く、相関も複雑に多岐にわたるため、シーン転換が多いだろうな…と思って観に行ったが、やはり結構多かった。
ただ、舞台セットを平面、空間、上手に活用していて、シーン転換しても混乱することは全然なく、本当に素敵な見せ方だった!
この展開の多い舞台の見せ方は、俳優さん、スタッフさん(照明さんとか)、皆さんの稽古の努力の賜物だから、本当にいつも素晴らしいと思うところ!(大昔、演劇の世界をほんの少しだけ齧ったことがある人ボイス)

【王国の背景とプロローグ】

王が死んだ。国中のあらゆる学者たちはこの誇り高き王の命を延ばそうと研究を重ねたが、王はその薬の完成を待たずして死んだ。
しかしその過程で、体の老化を止め、永遠に生きながらえることが出来る薬が完成した。
幼き新王はこれを服用し、永遠の玉座を手に入れることとなる。
この薬は瞬く間に権力者たちに取引されるようになり、その権力も永遠のものとなった。
そして長い年月をかけ、権力者の命を保つためではなく、若い労働力を保つためにも使われるようになり、こう呼ばれるようになる。

『成長抑止薬』

新王国憲法二十四条
コドモは成長17年目までに成長抑止薬の接種を原則とし、コドモを所持するオトナにはこれを義務付ける。

次第にオトナはコドモを計画的に生産し使役するようになり、国は、支配する者、される者へと二極化した。

新王国憲法三十二条
成長17年目以降にもかかわらず成長抑止薬を摂取していないコドモは、発見次第、反乱分子として直ちに処分すること。

搾取する者される者。この国を二つに分断した悪き風習はいまだに根深く残っている。
その当たり前を壊すべく、我が秘密結社は新組織を発足した。
時を止められたコドモたち。オトナを憎み、自由を求めるコドモたちで構成された。
その組織は「少年秘密倶楽部」と名付けられた。
自由とは与えられるものではなく、己の手で掴み取るものである。

今回の舞台「少年秘密倶楽部[壱]〜箱庭の自由〜」は、『自由』をテーマにしている。
このあと、沢山のそして色んな『自由』が出てくることになる。

熊のぬいぐるみの化身というべきローレルの導きで、オトナ達の支配からの脱却を目論むべく結成された「少年秘密倶楽部」の6人。
6人はかつての記憶を奪われており、奴隷としての日々を受け入れたり酷い扱いを受けたりした者、逃避行の末に追い詰められたりした者や流れ着いて囚われてしまった者など、様々な事情でスカウトされている。(舞台[零]参考)

そして、王国内に建設された新都市では、中毒になると肉が腐って死に至るようなことにもなる「リノン」という怪しい薬が蔓延するようになっていた。
新都市の開発に携わったのは、商人から成り上がったダチュラ伯爵という人物。シレネ公爵の長女であるネリネと結婚し世継ぎを設けたが、ダチュラ伯爵の目的はシレネ公爵にお近づきになることだけで、今はチューベローズというコドモと暮らしている。
シレネ公爵は、新都市の建設時、労働用に大量のコドモを買い取ってダチュラ伯爵に与え、陰で実権を握っていた。

「少年秘密倶楽部」の任務は、新都市にいおいて薬「リノン」の出どころを発見し破壊すること。
今は新都市だけかもしれないが、いずれこの国全体のコドモが危なくなる。
この薬の蔓延を止めなければならない。

《新都市の5人のコドモ》
労働用コドモのサルビア、カラン。
新都市 警備隊のコドモ、キウル、スイセン、コヅチ。
サルビア 「私は私の自由のために、大人に従う従順なコドモを演じてるのよ」
初舞台出演の推しメンが登場してきて勝手にドキドキ(笑)

【「少年秘密倶楽部」秘密基地】

さて、その「少年秘密倶楽部」の秘密基地に現れたのはウツギ。
ウツギが手にしていたローレルからの手紙には、今日から新しく仲間になると書かれていた。
そして7人になった「少年秘密倶楽部」の前に師匠が現れる。
師匠が手にしていたローレルからの手紙には、指令が書かれていた。

『それぞれ、新都市開発に関わる人間の元へ潜入して情報を集めよ』
『マルグリット:ダチュラ伯爵家の一人息子リーリオの世話係に扮し潜入』
『ガベラ、ギブシー:シレネ公爵家にコドモとして潜入』
『レンギョウ、トウ:新都市に秘密裏に建設されている薬の研究施設を探し出す』
『ショービ:ウツギの教育係をしながら労働用のコドモに扮して潜入』

【各キャストの遭遇】

《新都市》
女公爵ハイドの一人娘ランジアが、従者のレンカを連れ、身分を隠しハイド公爵家の楽団のコドモとして街歩き。
そこへ、新都市 警備隊のコドモ、キウル、スイセン、コヅチが現れ、難癖をつけてレンカとバトル寸前。
それを止めに来たのは、労働用のコドモ、サルビアとカラン。
サルビアとカランは、ランジアとレンカのことを労働を知らない貴族の子と護衛と見抜いている。

《シレネ公爵家》
ルコやコドモ達が遊んでいる。そこにガベラとギブシーを連れたシレネ公爵が入ってきて、今日から一緒に暮らすとの話。
シレネ公爵は、お気に入りのコドモを買い取り観賞用(愛玩用)としてコドモを飼っていた。

《ダチュラ伯爵家》
ひとりで遊んでいるリーリオの元に女装し女中として潜入したマルグリットを連れたダチュラ伯爵が入ってきて紹介する。
このシーン、おそらくマルグリット役 早川みゆきさんが毎回アドリブをしており、リーリオ役の城崎桃華さんが頑張って耐えていたんだと思うけど(笑)、楽しい時間だった。

《新都市》
労働しているショービとウツギ。そこへリオが現れ、自己紹介。
昔は森で野良のコドモたちと一緒に自由に暮らしていたが、隠れ家がオトナに見つかりバラバラになったために今も探している。ここでは頻繁に新しいコドモがやってくるため、ここで労働していればいつか会えるのではないかと。
この国を変えて自由に生きたい。自分のために生きたい。
ショービ 「俺たちもお前が作る革命軍ってやつに入れてくれ!でも革命軍って名前はシンプルすぎる。オトナたちに反逆する…反逆同盟軍ってのはどうだ!」

【対峙、出会い】

《新都市》
闇夜の中、研究施設らしき入り口を見つけたレンギョウとトウ。
そこに現れたのは、サルビア、カラン、キウル、スイセン、コヅチ。
5人対2人の戦闘が始まる。レンギョウとトウは何とか逃げ切る。

《新都市》
労働中のショービ、ウツギ、リオ。そこに現れたのは、身分を隠したままのランジアとレンカ。
さらに現れたのは、新都市 警備隊のキウル、スイセン、コヅチ。
レンカに乱暴をするキウルを止めに入るショービと戦いになるが、それを止めに入ったのはサルビアとカラン。

ショービ 「コドモとコドモが争うなんておかしいだろ!」
サルビア 「あんたの行動であんたの仲間も危険になった。仲間なら仲間を危険に晒すことはするべきじゃない!」
ショービ 「せめて俺の手の届く範囲のやつは助けたい!」
サルビアが鍛えてあげることを約束。
※サルビアのセリフ、[零]から[壱]への伏線で心が…
またサルビアがショービやリオを鍛える行動、[壱]の中で後半に伏線で…

カラン 「サルビア…」
サルビア 「ええ、おそらく気付いていないようだけど。」

【明らかになっていく秘密】

《ダチュラ伯爵家》
ダチュラ伯爵と愛人のコドモ チューベローズとの会話で、リーリオが本当のリーリオではないことが明らかに。
本当のリーリオは、お腹に三角傷がある。

《ハイド公爵家》
女公爵ハイドがレンカに、引き続き一人娘ランジアを泳がせて新都市について探るようにとすごむ。

《新都市》
サルビア、カラン、ショービ、ウツギ、リオがいる。
そこへダチュラ伯爵が、警備隊キウル、スイセン、コヅチと現れ、ショービ、ウツギ、リオを捕まえ連行する。
残ったダチュラ伯爵、サルビアとカランの会話により、ふたりがダチュラ伯爵の息がかかっていることが判明。
サルビア、カランと警備隊キウル、スイセン、コヅチは、ダチュラ伯爵から要求された任務を遂行させたら解放され自由の身にしてもらえることを約束している。
5人の任務は、ダチュラ伯爵のもとにターゲットの死体を持っていくこと。

《新都市 地下 研究施設》
連行された、ショービ、ウツギ、リオが、警備隊キウル、スイセン、コヅチに痛み付けられている。
ナイフ片手にリオに飛びかかるスイセンだが、サルビアから教えてもらった技でスイセンからナイフを奪い取り、ショービとウツギを逃がす。
※サルビアがリオを鍛えていた行動が活きた伏線回収…

ダチュラ伯爵がやってきて、リオに向かって射撃。取り押さえたリオに改良した薬リノンを打とうとした時、サルビアとカランが駆け込んでくる。

サルビア 「リーリオ!」 ←リオじゃなくリーリオ。これもラストへの伏線であえてのセリフ…
ダチュラ伯爵がリオ(リーリオ)の服を捲り腹に注射器を刺そうとしたとき、三角傷があるのを発見、またサルビアの言葉からリオが本当のリーリオだと分かり、リオ(リーリオ)を連れていく。

逃げたショービ、ウツギが、レンギョウ、トウと合流する。
ショービとウツギに隊服と武器を渡し、4人は目元も隠し出口へと急ぐ。
その途中で、ショービとウツギを追っていた警備隊キウル、スイセン、コヅチと鉢合わせ戦闘態勢。
そこにサルビアとカランが合流。

サルビア 「このチャンス絶対に逃がさない。必ず自由を掴み取ってやるんだ!」
キウル、スイセン、コヅチに注射を打ち、自分達にも打つ。
注射を打った5人の戦闘力が急に上がる…が、突然体を抱えうめきだす5人。
ショービ、ウツギが、レンギョウ、トウがいまのうちだと逃げる。

【明らかになった秘密により展開】

《ダチュラ伯爵家》
ダチュラ伯爵がリオ(リーリオ)を連れ、リーリオ、マルグリット、愛人チューベローズのところに現れ、本当のリーリオ(リオ)を見つけたこと、リーリオは奴隷商から買ってきた奴隷だと告げ、リオを連れて去っていく。
マルグリットはその場を去ろうとするが、ショックを受けて泣いているリーリオを突き放せない。
そしてそこにリオが戻ってくる。
リオ 「貴族もコドモも関係なく自由に暮らせる未来…俺も連れて行ってくれ、その未来に。貴族なんてクソくらえだ。」

《少年秘密倶楽部 秘密基地》
ショービ、ウツギ、レンギョウ、トウの4人がいる。

ショービ 「コドモを解放するために、この国を変えるために戦ってるんだよな…なんで、同じコドモと戦わなきゃいけないんだ…?」

ウツギ 「いつか俺たちは王国に反逆を起こす。王国の兵も、みんなコドモだ。君の夢はなんだ?」

ショービ 「俺はこの国を変えたい。オトナもコドモも関係なく夢を持って、自由に生きられる世界にしたい。記憶を消される前、その夢だけは忘れないって、誰かと約束した気がするから。」

ウツギ 「その夢を叶えるためにここにきたんだろ!?今まさに、君の手の届く範囲に、僕たちの助けを必要としているコドモがいるんだよ。」

ショービ 「だからってコドモを救うために、コドモが血を流すなんて…やっぱりおかしいよ!」

ウツギ 「あの時、あいつらの薬が切れなかったら、俺たちは確実にやられてた!お前のその甘い考えが、僕たちの命を危険に晒したんだぞ!
大切なものを守るためには、大切なものを差し出さなければならない。
自由を手に入れるためには、そういう決断をする強さも必要だ!」

ショービ 「違う!大切なものを見失わないことが本当の強さだ!俺、あの子に話してくる。」
駆け出すショービ。後を追うウツギ。

マルグリットが秘密基地に帰還。
そして、一時的にシールドをはれる最高な武器をつくったとローレルが登場。
マルグリットはダチュラ伯爵家からリーリオとリオを連れ帰ってきていた。
ローレルが、リーリオとリオがこの秘密基地に来るまでの道のりや施設内部のことなど、部分的な記憶消去を実施するの大変だったと零す。

《新都市》
サルビアのもとにショービが現れる。
ショービ 「時間がないから手短に言う!君に何があって、どんな目的があって、ここにいるかは知らない。けど、君は誰かの道具じゃない!君は、君なんだ!今は自分の身を守るためにこうしていなきゃかも知れないけど、絶対、絶対に諦めるな!コドモでも俺たちの心は自由なんだ!」
ショービ、サルビアのもとを去る。

《ハイド公爵家》
女公爵ハイドが娘ランジアに、コドモの真似事をして新都市に行っていること、レンカが行動を随時報告してくれていたことを話す。
更に、将来コドモを使って貴族を跪かせ動かせる貴族になるため、そしてその覚悟を示すために、裏切り者であるレンカを粛正するようにと命じ、拳銃をランジアに渡す。

【直接対決】

《シレネ公爵家》
シレネ公爵、ルコ、潜入したままのガベラとギブシーの4人。
そこへ、新都市 警備隊 キウル、スイセン、コヅチが現れ、シレネ公爵に刃を突きつける。
そこへ武装した少年秘密倶楽部メンバーが入ってくる。
警備隊の3人は注射を打つ。
マルグリットがルコを殴って気絶させ、ガベラとギブシーも戦闘に加わる。
注射を打った警備隊の3人に押され気味の少年秘密倶楽部メンバー。
そこに更にサルビアとカランが現れ、少年秘密倶楽部メンバーを見るや、注射を打ち、戦闘に参加。
情勢が悪くなっていく少年秘密倶楽部。
ショービは手にしている銃に実弾を込める。
シレネ公爵を殺し、そのあとにダチュラ伯爵も殺し、サルビア、カラン、キウル、スイセン、コヅチの鎖を開放すると言う。
だがウツギが、ローレルの許可のないオトナの殺傷は規則に反し、ショービが少年秘密倶楽部から追放されることになってしまうからと反対するのだが、ショービはシレネ公爵に銃口を向ける。

ショービ 「大切なものを守るためには、大切なものを差し出さなきゃならないんだろ!」

すると突然、ガトリングガンの銃声が響き渡る。
急ぎ伏せるコドモたち。
そこへガトリングガンを持った女公爵 ハイドが現れる。
ハイド公爵は、向かってきたコヅチを滅多打ちする。
その圧倒的戦力に固まるコドモたち。

注射を打った5人が突然激しい体の痛みに襲われ苦しみだす。
シレネ公爵 「その増強剤はな、抗体を打ち続けなければ副作用でお前らの血管と筋肉は膨らみ続け、あらゆる穴から血を噴き出し死ぬんだ。
あの黒装束(少年秘密倶楽部のこと)を殺したところで、お前らは自由になんてなれないんだよ。」

シレネ公爵の言葉を聞き、自暴自棄になった警備隊の3人がまた注射を打ち、作戦変更でダチュラ伯爵と新都市の連中を皆殺しにすると言い、ダチュラ伯爵のもとへ向かっていく。
それを見たサルビアとカランもまた注射を打ち、3人を止めるために追いかけていく。

残った少年秘密倶楽部メンバーに向かい、ダチュラ公爵がガトリングガンを乱発する。
ウツギがローレルがつくった武器を預かっており、そのシールドを開いて張る。
ただ、この武器はまだ試作品段階で長くもたないため、ウツギが攻撃を抑えている間に、少年秘密倶楽部の他のメンバーに5人を追いかけて止めに行くように指示する。

ショービ 「お前を置いていける訳ないだろ!」
ウツギ 「リオと一緒に反逆同盟軍をつくるんだろ!?リオの夢を叶えてやれるのは僕たち少年秘密倶楽部なんだ!」
ショービ 「分かった。ウツギ死ぬなよ、絶対基地で会おう!」
後を追っていくショービたち。
ハイド公爵のガトリングガンの弾が切れ、銃に持ち変える。

ここからメイン舞台真ん中と、舞台上手段上とで別空間をつくりあげて見せる演出。これ素晴らしかった!

[別空間](舞台上手段上)《ハイド公爵家》
ランジアが銃を構え、レンカを裏切り者と言いながら撃とうとしている。

[別空間](舞台真ん中)《シレネ公爵家》
女公爵ハイドが、ウツギにメンバーの正体を聞こうとしている。
ウツギ 「自由を求め戦う者たちだ!」
ハイド公爵 「自由?この世界に自由なんて存在しないわ。あるのは鎖だけよ。解こうともがけばもがくほど、体に深く食い込み傷つける鎖。」
ウツギ 「確かにあなたは苦しそうに見えるね。がんじがらめの鎖に巻き取られて。」

[別空間](舞台上手段上)《ハイド公爵家》
ランジアは、レンカを撃てないと銃を下ろす。
するとレンカは、ランジアに近づき自分に銃口を向ける。
レンカ 「お嬢様…自由というのは責任と選択です。誰かが引き金を引かねばならないのです。」

[別空間](舞台真ん中)《シレネ公爵家》
シレネ公爵が、女公爵ハイドにウツギを撃つようにと叫ぶ。
女公爵ハイドは「そうね、そうしましょう」と言い撃鉄を引き、シレネ公爵を撃ち、シレネ公爵は絶命する。
そして、ウツギに銃口を向ける。ウツギは目隠しを取り、手を広げる。

舞台真ん中と、舞台上手段上とのふたつの別空間を照らしていた照明が徐々に消え真っ暗になる。
そして1発の銃声が響く。
※この1発の銃声もラストへの伏線…

ここの一連のシーンは、息を飲むようなシーンの連続で本当に素晴らしかった。
その中でも、女公爵ハイド役の石原美紗紀さんが圧巻…!
声、嘲笑や睨みの表情や視線、ガトリングガンや拳銃の殺陣、立ち居振る舞い。この物語で絶対的な力を持つハイド公爵の狂気、失望感を与える見事な演技をされていて、本当に素晴らしかった。
またそれに呼応したシレネ公爵役の片山浩憲さん。片山さんがいて石原さんもより活きた感じがあって素晴らしかった。

この今回の物語ではいわゆる悪役のふたりが、この作品、シーンの出来栄えを何段階もあげてるなあと思った。

そしてランジアのレンカへの想い、レンカがランジアに伝える言葉。
ハイド公爵とウツギのやり取りの言葉。
この一連のシーンは『自由』とは何かを濃く深く考えさせられる素晴らしいシーンとセリフが詰まっていたと思う。

【全ての終わり】

《ダチュラ伯爵家》
ダチュラ伯爵のもとに、警備隊 キウル、スイセン、コヅチが現れて追い詰めている。
そこに、サルビアとカランが現れる。
ダチュラ伯爵を殺そうとするサルビア。止めるキウル。サルビアを狙うスイセンを止めるカラン。気絶するダチュラ伯爵。
ダチュラ伯爵を殺せば、抗体が手に入らなくなり自分たちも死んでしまうが、もうこれ以上の犠牲者を出さないようにと覚悟を決めているサルビア。
そして5人での戦いが始まる。

サルビアが、コヅチに深く刃を刺す。
サルビア 「コヅチ。生まれ変わったら次はいいお友達になろう。心優しいあんたが好きだったよ。」
コヅチ 「ありがとう…ありがとう…」
絶命するコヅチ。

サルビアがキウルを倒し、ダチュラ伯爵を刺そうとするが、薬の副作用による体の痛さでうめきうずくまる。

カランと剣を交えようとするキウルの背後からスイセンがキウルを刺す。
絶命するキウル。

カランがスイセンを切り捨てる。
絶命するスイセン。

カランがダチュラ伯爵を刺そうとするが、サルビア同様、薬の副作用による体の痛さでうめきうずくまる。

ダチュラ伯爵が目覚める。
周りを見て状況を理解し、サルビアに抗体をやろうと話すが、サルビアは拒絶。
サルビア 「オトナなんかに..貴族なんかに..心まで支配されてたまるか…!」

そこにチューベローズが現れる。
チューベローズが持っていた短刀で、ダチュラ伯爵を刺す。
王国政府に犯罪を犯したことがバレて貴族の地位を剝奪されるあなたに興味はないととどめを刺し、ダチュラ伯爵家を出ていく。

苦しみながら寄り添うサルビアとカラン。
そこに回想シーン
(回想)
森の中、過去のリーリオ(現リオ)、カルミア(現サルビア)、ガベラ(現ガベラ(記憶はローレルにより消されている))
リーリオ 「いいか、食料調達は最も重要な任務だ。俺たちは一人一人別行動をする。もしオトナに見つかっても隠れ家とは逆方向に逃げるんだ。仲間なら仲間を危険に晒すことは絶対にしねえ。分かったか?ガベラ、カルミア!」
ガベラ 「だめだ、リーリオ!それじゃあ、こいつが一人になっちまう!」
カルミア 「兄ちゃん、私は一人で大丈夫だ!」
ガベラ 「俺はお前を守らなきゃならねえんだ!本当に大丈夫か?」
カルミア 「大丈夫だぁ~!」

この回想シーン、[零]のシーンで今回の[壱]に繋がっている。
そして、この回想シーンが多数の伏線になっている。
その伏線が繋がり、また回収されるシーンが続く…

サルビアとカランのもとに、ショービ、マルグリット、ガベラが現れる。
マルグリッドがカランを、ガベラがサルビアを抱きかかえる。

ショービが目隠しを取り、サルビアとカランに自身の本当の正体を明かす。
ショービ 「俺はショービって言うんだ。記憶は消されて思い出せないけど、俺たちも君たちみたいにオトナに飼われて暮らしてた。けど今は違う。いつかコドモも自由に生きられるように、君みたいな犠牲を出さないために、必ずこの世界を変えるから!」

サルビア 「やっぱり、あんただったんだね…分かってたよ、あの鈍臭い戦い方。私もね、サルビアって名前は、ここに来てからつけられたの…本当の名前はね、カルミア。」

苦しむサルビアとカラン。マルグリットが目隠しを外す。
マルグリット 「僕はマルグリット。必ずあの研究施設は燃やすからね。」

ガベラも目隠しを外す。
ガベラ 「俺はガベラ!この国のおかしな薬は全部消してやる!」
サルビア 「ガベ..ラ…!?」
ガベラ 「どうした?安心しろ!」
サルビア 「ううん、なんでもない…なんでもない…でも、なぜだか涙が止まらなくて…」
ガベラ 「カルミア…大丈夫か?」
サルビア 「大丈夫だぁ~!…あぁ嬉しい..」

そこへリオが駆け込んでくる。
サルビア 「リオ…リーリオ…!」
リオ 「出会った時よりデカくなってて気づかなかったよ…」
サルビア 「ごめんなさい…あの時私が隠れ家に戻らなければ…ちゃんと掟を守って逆方向に逃げていれば…」
リオ 「気にすんな。あの時オトナに捕まったから、俺は今こうして真実を知れた。あいつの息子なんて反吐が出るけど、あいつの息子だから、変えられる未来もある。だから安心しろ!俺が貴族になって、こいつらが反逆同盟軍…いや、少年秘密倶楽部として、この世界を必ず変えてやるから!」
サルビア 「ありがとう…」

この回想シーンからの一連のシーン。
あらゆる伏線が回収されており、そして凄く深いシーンの連続…
そのうえ、推しメンが思いっきりメインで絡んでるし(笑)、もう涙なしでは観ることが出来なかった…今思い出しても胸が苦しくなる…

[零]リーリオ、ガベラ、カルミア
[壱]リオ、ガベラ、サルビア
この3人は昔、森の中で一緒に暮らしていた。
ある日、ひとりで食糧調達に行ったカルミアがオトナに見つかってしまい、掟を破って隠れ家に逃げ帰ってしまったため、リーリオ、カルミアはオトナに捕まり別々に連れていかれてしまう。
ガベラはローレルの元に行き、記憶を消されてしまっている。

その数年後(十数年後)が、今回[壱]の物語の舞台。

仲間を危険に晒してしまった過去を悔いているサルビア。
だからこそ、新都市でショービに会った時に言い放ったセリフ。
「あんたの行動であんたの仲間も危険になった。仲間なら仲間を危険に晒すことはするべきじゃない!」

ローレルによって記憶をなくされたため、サルビア(カルミア)が妹だと分かっていないガベラ。
でも、サルビア(カルミア)は昔の記憶があるため、ガベラが名乗った時に兄だと分かる。
薬の影響でもう限界が近い体にもかかわらず力を振り絞って振り返り、兄ガベラの手を握るサルビア(カルミア)。
お兄ちゃん…!と言いたいだろうに、もう自分は死の未来しかないことが分かっているから、家族を失う悲しみを兄に与えないため、思いを飲み込んだうえで発する言葉。
「ううん、なんでもない…なんでもない…でも、なぜだか涙が止まらなくて…」
回想シーンからの同じ言葉。
「大丈夫だぁ~!」

サルビア(カルミア)と同じく記憶があるリオ(リーリオ)との最後の会話。
その前、、リオがダチュラ伯爵から攻撃されている時に、サルビアが発したリオじゃなくてリーリオという言葉。
回想シーンの伏線回収。

再び激しく苦しみだすサルビアとカラン。
カラン 「もうすぐ俺たちは正気を失って、人じゃなくなる。」
サルビア 「ショービ..お願い…私たちをオトナに利用されて愚かに死んでゆくコドモじゃなくて、ひとりの人間として終わらせて…!」
カラン 「お願いだ…自由にしてくれ…」
ショービ 「そんな…そんな自由…」
サルビア 「あんたのその銃で…私たちを救って…」

ショービは決心し、銃を片手から両手で持ち銃口をサルビアとカランに向けた。
サルビア 「みんなで必ずこの世界を変えてね。おやすみ…」

照明が徐々に消え真っ暗になる中、ショービの声にもならない「あ゛ぁ゛ぁ゛ぁ゛」という叫び声が聞こえ、2発の銃声が響く。

この最後のシーン、最初は左手の片手のみで銃を構えたショービだが、そのあとに右手を添え両手で構えたシーンが見え、真っ暗になる。
また、撃鉄に指を掛けているのも見えているのだが、ショービは今回[壱]の物語の中で銃の使い手として何度か銃を構えるシーンが出てくるが、本気で撃とうとしているシーン以外では、撃鉄に指を掛けていない。
この細かい拘りも最後のシーンに様々な思いとともに詰め込まれていて、もう鳥肌立つわ、涙止まらんわで大変だった(笑)
(本当は、もっともっと気付いていない、実は拘ってたんですシーンが沢山あるんだろうな…悔しい、、気付きたい…笑)


(後日、推しメンの配信で知ったこと)
[零]リーリオ、ガベラ、カルミア
[壱]リオ、ガベラ、サルビア
この3人は昔、森の中で一緒に暮らしていた。。
と書いたけれど、本当は、
[零]リーリオ、ガベラ、カルミア とともに トウ、レンギョウ も一緒に暮らしていた。

[壱]の回想シーンで、リーリオ、ガベラ、カルミアの3人だけが出てくるのだが、これ、、このあとに、サルビアとカランのもとに駆け付けてくる中にガベラとリオだけがいて(あとはショービとマルグリット)、トウとレンギョウがいないから。
なぜトウとレンギョウが駆け付けてこなかったかというと、それを遡った女公爵ハイドのガトリングガンぶっ放しのシーンで、弾に当たって怪我をしていたから。
そのシーンをよく見たら、肩を借りて足を引き摺りながら、シールドを張ったウツギのもとから離れている。
だから、サルビアとカランのもとに駆けつけることができなかった…怪我をせずに動けたショービ、マルグリット、ガベラが駆け付けた。
そして、ガベラとサルビアの最期のシーンが展開された。

…いや、さすがにこの伏線は気付けなかったし、考察出来なかった。。
これを聞いた時、マジか…って声出ました(笑)
本当に完成されている素晴らしい物語。


【新しい始まり】

《王宮》
シレネ公爵、ダチュラ伯爵が殺されたことは、「少年秘密倶楽部」という王国に反旗を翻す組織が殺した…ということになっている。
そして王宮では、女公爵ハイドの新都市管理者の就任式が執り行われている。ハイド公爵が誰かと話をしている。

ハイド公爵 「いいえ、私が新都市の管理者など滅相もございません。あのようなことがあった手前、私が相談役になるというだけですよ。
まだお世継ぎがお若いですから。」

そこへ貴族然としたリーリオ(リオ)が入ってくる。
リオ 「ハイド様、今回の一件、誠に感謝いたします。このリーリオ、新都市浄化に努めてまいりますゆえ、どうぞお力添えをお願いいたします。」
ハイド公爵 「ええ、よろしく。リーリオ伯爵。」

下がっていくリーリオ。入れ替わりで入ってきたのは、女公爵 ハイドの娘ランジアとレンカ。

ランジア 「あのねレンカ、私はまだあなたのことを許してないんだから!お母様にはしてやられたわ。まさか銃が空砲だっただなんて。」
レンカ 「ハイド家世継ぎとしてのお嬢様の覚悟、このレンカもしかと拝見させていただきました。」

リオと「少年秘密倶楽部」メンバーが登場。
リオ 「お前ら、そんな格好で王宮に来たのか!?」
ショービ 「お前の貴族デビュー俺たちが見ないわけないだろ!」
リオ 「ほんと、お前らには感謝してる。ウツギにも見せたかったな…」
ギブシー 「シレネ家に戻ってみたんだけど、もう全てが綺麗に片付けられてて…」
トウ 「ハイドは怖えやつだ。世間じゃ、俺たちがシレネを殺したことになってる。」
ガベラ 「せめて俺たちでウツギを埋めてやりたかったな…」
ショービ 「ウツギもきっとどこかでお前のこの姿を見てるさ。だって、俺たちは仲間だからな!」

《「少年秘密倶楽部」 秘密基地》
リーリオ 「南西部で異常に筋力が発達したコドモが暴れている模様!直ちに現場に急行せよ!」
ルコ 「特徴から見るに、新都市で開発された増強剤のものと似ている。土壇場で持ち出した奴がいるのかもしれない!」
リオ 「あいつら、指令がしっかり板についてきたな。」
マルグリッド 「まだ見習いだけどね~。」
ショービ 「じゃ、俺たちはもう行く!リオ…いや、リーリオ!俺たちは陰で、お前は光で、この国を変えていくんだ!」
リオ 「おう、任せとけって!俺たちの手で勝ち取ろうぜ!自由を!」

《王宮》
小さな王冠をつけ、マントを纏った国王が、後ろ向きで立っている。
大臣 「王よ、本日は大変ご気分がよろしいようで。束の間のお留守の間、さぞかし良いことがあったのですか?」

国王が振り返って前を向く。
ウツギ 「うん!とっても楽しかったんだあ。僕の箱庭の中が…!」

-END-


カーテンコール、涙を拭きながらの(笑)、拍手拍手でした。
脚本が本当に素晴らしいと思ったし、サルビアの最期ガベラへの振り返りやショービの銃の撃鉄指掛けなど、細かい拘りをもった演出、そしてそれらに応えて素晴らしい演技をしていた俳優の皆さん、照明や音響などスタッフの皆さん、この座組の皆さん全員が同じ方向を向いて、素晴らしい物語を届けようと努力された賜物だと思います。
本当に素晴らしい時間と空間を作ってくださった皆さまに、尊敬の念を抱くとともに感謝の思いでいっぱいです。

そして伏線回収。
シレネ公爵家とハイド公爵家の別空間演出時のラスト、1発の銃声。
これもよく考えられてたなあ。。

《シレネ公爵家》女公爵ハイド ➤ ウツギ
この銃声では無い。
最後に国王としてウツギが出てきたからね。
女公爵ハイドがそれに気付いて撃たなかったのか、撃ったけど空砲だったのか、真実は分からないが…

《ハイド公爵家》ランジア ➤ レンカ
この銃声が響いた。
ただ、女公爵ハイドにより空砲にされていた銃をランジアは渡されていたから、銃声が響いただけですね。
ランジアは初めて銃を持ったから、弾が込められているかどうか、銃の重さでも分からなかったんですね。

登場人物(改めて)相関関係 ※[零]含む

①ショービ(青):末吉咲子(少年秘密倶楽部)
②マルグリット(桃):早川みゆき(少年秘密倶楽部)
③ガベラ(橙):カヨン(少年秘密倶楽部)
※⑦サルビア(カルミア)の兄であり、昔、⑧リオ(リーリオ)とともに暮らしていた。⑤レンギョウ、⑥トウとも暮らしていた。[零]
④キブシー(緑):蒼木美結(少年秘密倶楽部)
⑤レンギョウ(黄):YUUGA(少年秘密倶楽部)
※昔、③ガベラ、⑥トウ、⑦サルビア(カルミア)、⑧リオ(リーリオ)とともに暮らしていた。[零]
⑥トウ(紫):和泉ユウリ(少年秘密倶楽部)
※昔、③ガベラ、⑤レンギョウ、⑦サルビア(カルミア)、⑧リオ(リーリオ)とともに暮らしていた。[零]

⑦サルビア(カルミア):石田みなみ → 死去
※③ガベラの妹であり、昔、⑧リオ(リーリオ)とともに、3人で暮らしていた。⑤レンギョウ、⑥トウとも暮らしていた。[零]

⑧リオ(リーリオ。㉓ダチュラ伯爵の子):飯塚麻結 → 伯爵となり、新都市の統治役へ
※昔、③ガベラ、⑦サルビア(カルミア)とともに、3人で暮らしていた。⑤レンギョウ、⑥トウとも暮らしていた。[零]

⑨ウツギ(国王):内木志/川原美咲
⑩キウル(新都市 警備隊):黒崎澪 → 死去
⑪リーリオ(㉓ダチュラ伯爵の子?):城崎桃華 → 「少年秘密倶楽部」見習い
⑫コヅチ(新都市 警備隊):岡本芽子 → 死去
⑬スイセン(新都市 警備隊):白石真菜 → 死去
⑭ルコ(㉔シレネ公爵家 愛玩用コドモ):春名真依 → 「少年秘密倶楽部」見習い
⑮チューベローズ(ダチュラ伯爵の愛人):森青葉 → ダチュラ伯爵を殺し、新たな貴族のもとへ
⑯レンカ(㉑ランジアの付き人):三島京華
⑰ヤマ:星野美夢
⑱ノノ:秋山歩
⑲ノミ:天堂マリン

⑳ハイド公爵(女公爵):石原美沙紀 → 新都市 管理者就任
㉑ランジア(⑳ハイド公爵の娘):厚木那奈美

㉒カラン:安部瞬 → 死去
㉓ダチュラ伯爵:中藤充紀 → 死去
㉔シレネ公爵:片山浩憲 → 死去

㉕ローレル(少年秘密倶楽部の生みの親。熊のぬいぐるみの化身?):入江麻衣子/鷹村彩花/十二稜子

㉖師匠(Special Guest)(㉕ローレルの友人?):篠原望/小日向美香/中村裕香里/遠藤瑠香


さいごに…(気付いて驚いたこと!)

初舞台だった推しメン、石田みなみさん。
かなり難しい役柄だったと思いますが、舞台にいたのは本当に素敵な俳優さんでした。
サルビア…カルミア…過去の後悔、弱かった自分。
でも弱さを知るものは強さを宿し、強くあるため、強いからこその優しさを持つ。
信じる心、葛藤、迷い、[零]から[壱]に繋がる思い、、
様々な感情、複雑な思いを持ったヒロイン。
力強く、悲しく、心地よく立ち居振る舞ったヒロイン。
しっかり体現し、表現し、サルビアとカルミアを演じていました…いえ、サルビアとカルミアとして生きていました!
あなたが推しメンで本当に良かった!
新しい景色を見せてくれてありがとう!
これからも、いつもずっと応援しています!!
(ただご本人、落ち着いてからは、アイドル「少年秘密倶楽部」が大好きって言って、完全に推し活しているオタク…あ、もとい、ファンになってましたけどね…笑)

では、本当の最後に…
今回購入したパンフレット。
①表紙をめくってすぐの一番上
②背表紙をめくってすぐの一番下
実は、いずれもフランス語が書いてあるんです。

①des garcons, stupide belle histoire de revolution
➤日本語訳 「少年よ、愚かで美しい革命の物語」
こっちは分かる。
でもね…

②Le recit n'est pas termine.
➤日本語訳 「まだ物語は終わっていない」

これ、見つけた時、ゾクゾクしました。
次の物語を…楽しみにしています…!

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