身の上話

両親が離婚してる事に気づいたのは小学校4年生か5年生。母の免許証を見たとき、旧姓のままだったのを指摘したら、僕が小1の時に離婚していると告げられた。

確かに母は常に実家にいるわけではなかった。朝ごはんを作って子供を学校へ送り出し、晩ごはんは親父が作ったり、母が作ったりして。母は基本的に自分の持つ店に寝泊まりしていたので、家に泊まっていくことはあんまりなかった。

僕が小1くらいの頃の遠い記憶に両親が大喧嘩していた記憶もある。その辺を鑑みれば離婚していたのも納得がいったので、離婚を告げられたときの僕は驚いたけど、落ち着いてそれは受け入れた。

親父と母親は一緒に暮らしていくことは難しかったと聞いた。だけど、生まれてきた僕と兄貴をその事で不幸にするのは嫌だ、というのが両親共通の意識で、上のように家事を片方に任せっきりにすることは無かったらしい。

そんな生活を続けて、僕が独り暮らしを始めると、両親は顔を合わせる必要がなくなってしまった。離婚した同士、共に愛人(?)がいるのも観測したことあるし、そりゃ会わなくなるのも当然。

これだけなら、親父が孤立する事も無かったのだろうが、兄貴が親父の事をとても嫌っていた。よっぽどの事がなければ会わない。

こんな状態で去年の正月、僕は冬休みが短かったので帰省しなかった。こんな環境でも年越しだけは共に過ごして、初詣もして、おせち食べて、うまい飯食ってたんだけど、僕がいないとなると正月は僕以外で集まる必要も無いな、と母に言われた。

何かこの時、自分だけがこの家族を繋ぎ止めてるものなんだと思って、すごく悲しくなった。

大体こんなんでわかるかなぁ。詳しくはもっと色々有るんだけど簡潔にはこんな感じだから帰省はしたくないけど、しないともっと散り散りになるだろうし...っていう。帰省にこんな義務感を覚えてしまうので嫌。

追記
親父はおそらく普通の人より頑張って自分を育ててくれたのに、今は一人で暮らしてて、他の家族から良くは思われてない状態が悲しくて仕方がない

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