長所を伸ばす教育の落とし穴

子育てする上で悩むポイント。

短所を指摘するのかどうか。


最近流行りの人間関係論・子育て論だと、短所は指摘・修正しなくても良い。などの論調がある。

まず、短所はこう矯正しろという理論は見かけない。


とはいえ、実体験に基づくと、必ず自分の短所を指摘される場面はある。

場合によっては傷付く。挫折もする。


そこは必ず通る道。大人であれ凹むし、自分の短所を無視し長所を伸ばすとしても、批判とは潔く向き合わないといけない。


「短所は修正しなくても良い。」だけ言うのは無責任だと思う。


「短所指摘」に免疫がないと、かえって生きづらくなる側面もあると思うのだ。


「短所を修正しなくて良い」とセットで必要なのは、「短所を指摘されても凹まない、最短で立ち直る能力」「切り替える・長所で完全にリカバリーする覚悟」「批判されたときのシミュレーション」


そこをセットにして初めて「短所は修正しなくても良い」が成り立つと思う。


短所無視は緩く優しいものではなく、逆に実は親側にも子供側にも逆境に耐える強さ・覚悟・胆力がいると思う。


批判に向き合う力、折れない精神力を根気よく身につける覚悟があって成り立つ。実は本当にこの方法を採用するとするなら、道のりとして大変だと思うのだ。短所指摘で育てる時の労力と実は差は無い。むしろ根気がいると思う。


最近流行りの「短所を指摘しない理論」はそこから先をセットで考えないと、脆い子供、現実逃避の子供を生むリスク、副作用もあると考える。


これは社員教育でも同じことが言えると思う。


「短所指摘しない」を「自分が(子供・部下に)嫌われたくない」隠れ目的もあり採り入れている人も実は一定数いるんじゃないだろうか。

それだと全くその人のためにならない。

一見、優しいようで実は手抜き。自己中心的で冷たい。


同世代の子育てしてる人、部下を持ってる人などはどんな考えなんだろう?気になるところである。

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