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アメリカゴルフ挑戦 19

試合が終わり、試合会場でツアー選手から聞いた課題のクリア方法について、考えながら日本に帰るまでの時間を有効に使うべく、途中の町まで来ました。大きな町では治安の問題や、コロナの影響もあって滞在しにくいので、ダラスから離れた町で一旦滞在しここで練習しながら課題を克服しましょうとなりました。リゾートや大都市から離れるとゴルフが比較的安く出来ます。このモビールの町はアラバマ州にありますが、少し田舎なので安いです。トワイライトでラウンドするとカート無しで11ドルでラウンドできました。ボールを打ってからスタートには最高です。

アメリカゴルフとは少し関係の無い、石塚プロの課題について話していきます。ゴルフの本質的なゲームの話になります。ゴルフはスコアを競う競技ですが、何がスコアを決めるかという事になります。飛距離、方向性、アプローチ、パッティング、考え方。いろいろありますが、このカテゴリーがいくら上手くてもスコアにならない時があります。距離感が悪ければ機能しません。300y飛んでも、方向性が良くてもグリーンに乗った時に縦距離が合ってなかったら良くてパー、3パットのボギーも出てしまします。アプローチやパッティングも同じで打ち方やストロークがいくら良くても距離感が悪ければ、上手くありません。実はこれが課題になっています。

飛距離も出ますし、ボールコントロールも良いのですが、グリーンをオーバーや大ショートしたりします。ここからのアプローチの距離感も少しズレが生じますから寄りません。ボギーになります。グリーンを外すとボギーです。

この課題が解決しない限りレベルアップは望めません。

その事をツアー選手に聞いたのですが、答えがセンスという事になりました。

練習すれば何とかなりそうなものだと考えれますが、実はそんな単純な事ではありません。今までもこの課題というのはありました。クラブの調整、短く持つ、重くする、振り幅、ヘッドスピード感、リズム、いろいろ試してきましたが、結局試合になると比較的オーバーが多くなってきます。軽く打つという感覚やコレぐらいという感覚が出しにくいのです。

そしてこの距離感についてツアー選手に聞いたのですが、その選手の距離感が非常に優れていました。どこから打ってもグリーンを捉えた場合ニアピンか、ピンの横にボールが止まります。この差でバーディーパットの確率が変わります。パーオン率も高くなります。この様な距離感は風の日や、雨の日にさらに差がつきます。はっきり言ってプロゴルフの世界は、距離感を競っています。飛距離や方向性は必要ですが、距離感が悪ければ試合になりません。

その事でどの様な練習をしたのかとか、感覚の話を聞きました。親切に教えてくれましたが、結局生まれ持ったセンスだと言われてしまいました。足が速い、力持ち、背が高い、ボールを遠くに投げれる、コレとそんなに変わらないよ。努力すればある程度にはなる。10yずつの打ち分けはできるかもしれないが、5y単位では難しいかも。その選手はゴルフを始めた時から距離感が良かったと言ってました。距離感で悩んだ事が無い。他の選手にも良く聞かれるらしいのですが、同じ答え。距離感の良い選手同士の会話でも答えは同じで感覚的に合わせれるとのことです。

しかしその選手にも課題がありました。彼いはくどんなトッププレーヤーにも必ず課題がある。それを克服する事は出来ないだろうと。しかし必ず得意分野がある。その得意分野でマネジメントをつくり、極力苦手分野に持ち込まない様にする。アプローチやパターが苦手なら、上手くなろうとしないで、ある程度寄れば良い、パットも3パットしない様にする事を考えながらプレーすれば良い、ロングパットの練習だけする。こんな感じで、苦手と付き合えば良いのさ。

曲がるなら曲がるなりに組み立てる。

次回に続く。

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