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ドライバー上達編 14

 大型ヘッドに変わり15年近く経ちました。モデルチェンジも毎年の様に繰り返されて来ましたが、未だにしっくり来て打ち易く感じるドライバーに会ったことは無いのでは。
 打ち易く感じても飛距離に満足できなかったり、飛んでもコントロールが悪かったり。
 さらにシャフトの種類が増えたので、迷いも増えてしまったのではないかと。
 どの時代のゴルフクラブにしても難しい事には変わりませんね。

 ただ私にとってはヘッドが小さかった頃、300ccぐらいまでが1番飛んでコントロールが良かったのと、アイアンとのマッチングも良かったです。

 続きを書いて行きます。

 3スイング (アーム技術)

 グリップとアドレスができたら次はスイングになります。
 クラブヘッドが大きくなるにつれてスイング理論も変わっていきました。
 アームローテーションやフェースターンという言葉が悪い動きに変わっていき、ボディーターン、ボディーローテーションといった動きがメイン動作に変わっていきました。体重移動も少なめでその場で回転。回転速度が飛距離になる。
 球筋もドローよりもフェードの方が安定して飛距離が出せる。パワーフェードと言った言葉も出て来ました。
 その後も、地面反力、パッシブトルク、バイオメカニクス、GGなどいろいろな技術や考え方が出て来ました。どの技術でも飛距離やコントロールに優れた選手は存在します。特に海外の選手にとっては圧倒的な飛距離が出ていると思います。

 しかしこれらの優れた技術が一般的にはなかなか受け入れら難いと考えています。先ず体がついて来ません。世界のトッププレーヤーはトレーニングをして体を鍛えています。私が始めた頃は筋トレはするなでした。今のスイングは体に柔軟性に優れているか、筋力が必要です。そしてアーム技術がこれらの動きについてこれないと考えているからです。
 私がゴルフを始めた頃、アームローテーションやフェースターンの技術を始めに習いました。足を閉じてアームだけで打つ。膝をついてアームで打つ。片足で立ってアームで打つ。ドリル的な素振りをかなりやりました。水平素振り、連続素振り、ステップ素振り、ワンハンド素振り。これらの素振りをする事で上達していくと言われていました。疑う事なく素振りをしました。素振りの様に打てる様になりたいと素振りをやってました。
 ボールを打つことも必要だが、とにかく型を作るには素振りしかないと。アーム技術を磨かないとダメだと言われていました。
 それと当時でも手打ちはダメだ、もっと体を使え。手は後からかってについてくるとも言われていました。この事に関しては意味がわかりませんでした。アーム技術と手打ちの違いを明確に説明できるコーチはいませんでした。腕を振る、動かす感覚がないととにかく飛びませんでした。
 それからクラブの変化に伴ってアーム技術ではなく、体で打つ傾向はキツくなってきた気がします。腰の回転を早める方法や、勝手にヘッドスピードが上がる方法や、ヘッドがターンする方法など。いろいろな技術が出てきましたが、どれもアーム技術がないと、上手く機能しません。勝手に手やアームが動く様になる訳ではありません。練習しないと動きません。
 話はそれますが、アーム技術が無い方のアプローチはひどいものです。アプローチでも手を使うなと言われてしまっている方は、ザックリとトップばかりでゴルフにならないです。

 ただアーム技術がしっかりしている方にとって、新しく出てくる技術や考え方は良い方向に進む可能性があります。

 ここで私が重要視しているアーム技術がいくつかある中でこれだけはと言うのが、フォローでシャフトを垂直にする技術です。この感覚は必要になります。ヘッドスピードが上がってくると垂直には出来ませんが、アプローチや、素振りの時にはかなり気をつけて垂直にして練習します。これができれば、いろいろな動きが出来る様になると思います。

 先ずは素振りからになります。素振りで何とか垂直にしていくとボールを打っても出来る様になります。
 この技術が無いと、どんなスイングをしてもフォローサイドの動きが分からなくなってしまい、スイングのゴールにたどり着けなくなってしまいます。

 これを手やアームを使わずに動かすとか、体だけの動きで何とかしようとしてもどうしようもありません。

 私がゴルフを始めた頃は、クラブを立てて使う事が当たり前でした。
ダウンサイドでクラブを立てる。フォローサイドでクラブを立てる。今考えればそんな事出来ないと思いますが、当時は練習すれば何とかなると思っていました。今はダウンサイドでクラブは立てる感覚はありまでんが、フォローではクラブを立てるようにしています。シャフトを出来るだけ垂直に練習しています。

 当時の感覚が少しは役に立ってます。

 レッスンしていく中でフォローの事や感覚がある方は、上達が早くなりますが、フォローがしっかり出来ていない方は伸びなやんでしまいます。その事で最初にフォローやフィニッシュを作ってしまうのですが、ここでアーム技術がないとフォローでグニャグニャしてしまい、バランスが崩れてしまします。

 テークバックサイドはスピードがまだ出ていないので、ある程度コントロールできるのですが、スピードが乗ってきたフォローサイドでは、コントロールがしにくくなります。

 そのアーム技術とは何かですが、右打ちなら右肘の技術になります。
正しく曲げ伸ばしができるかです。この曲げ伸ばしが正しく出来ないと、トップしたりダフります。世界のトッププロの中には曲げたままインパクトを迎えてしまう方もいますが、わたし的には悪い形だと思っています。体の動きが大き過ぎて側屈したままインパクト迎えてしまえば右肘は曲がったままになりますが、これは一般的には出来ないのと、年齢とともに出来なくなってくると思います。
 両肘ともに伸びてる状態でインパクトを迎えるべきです。

 もう一つは、腕の回内と回外です。この技術がないと何ともなりません。
 フルスイングはパターのように振るわけではありません。腕をねじりながら動かさないといけません。これが出来ないと、飛距離が出ません。
 (パターの様にスイングして200Y〜300Yぐらい飛ばせれば最高ですが。)
 そしてフォローサイドに問題が起きてしまいます。フィニッシュがとれなくなってしまいます。

 この技術を身につける動作として、ゴルフクラブを水平に素振りするだけで感覚はつかめると思います。

 その後にフォローでシャフトを立てる練習をしてもらえれば少しずつ正しい動きに変わっていきます。

 体の動きはその後です。初めに体の動きを練習してしまうと、腕が全くついて来ないので振り遅れてる形や、インパクトで何としてもヘッドで合わせないとコントロールができなくなります。これが手打ち感覚になってしまい悪い感覚が残ります。
レッスンでは手で打つなと言われてしまい、さらに体を回転させたり、体を使おうとしてしまいます。
ハッキリ言って悪循環です。

 とにかくアーム技術を覚えるのと、レベルを上げないといけません。

次回に続く

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